バンドをするという話。その4
あれから一週間、今日は〝夏休みフェス〟
当日だ。
下のが本日のプログラム。
ーーーー〜プログラム〜音楽の部〜ーーーー
1ーーーーーーーーーーーーー
2ーーーーーーーーーーー
3ーーーーーーーーーーーー
4ーーーーーーーーーーー
5ーーーーーーーーー
6ーーーーーーーーーーー
7願え!俺たちは無敵!
ーーここに注目!!ーー
クライマックスは……
願え!俺たちは無敵!クラブさん!
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と、なっている。
一番下に俺たちのクラブ名が書いてある。
一番〝下〟?ってことは………
「え!? 俺らクライマックス!?
誰だよこんな順番にした奴はっ!!」
「私だけど? 何か?」
少し大人っぽく、聞き覚えのない声がした。
振り向くとそこにいたのは、
「姉さん……」そう呟いたのは永海だった。
「え? お姉ちゃんなの?」俺は聞いた。
「私の名前は九条 空音。文化祭実行委員にして、永海の姉です!」
他の三人に目をやると、「何を今更。」的な目で見られた。ちょっとショック。
「あ、何で僕たち最後なんですか?」
「それは、面白そうだったからね。」
空音先輩、超テキトーだー!
「まぁ、頑張って!期待してるわ♡」
と、言って去っていった。
「ま、まあ期待されたし頑張ろうぜー!」
そう言った雷の目はハート形に見えた。