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まぁ、仲が良いのが一番です。  作者: 優しい闇
22/28

二人は勇者。その2

俺と雷は、ぶっ飛ばした見張りを叩き起こし、道案内を頼んだ。

倉庫が密集しているこの場所から、たった一つの倉庫を見つけ出すのは難しいし、時間がかかる。

「まだかー?」

「変なとこに案内したら、またぶっ飛ばす。」

「も、もうすぐっス!暴力はやめてほしいっスよ!」

見張りは俺たちに怯えて(先程脅迫した)いるのか、何か良い奴になった。


◇◆◇


「さっきから見張りと連絡がつかないんだ。」

「何かあったのか?見て来ましょうか?」

(ザワザワザワザワ…………)

「いや、いい。それより……」

リーダーと思われる男がこちらに振り向く。

「この女達をどうするかが先だな。」

「どう……?何をするつもりかしら?」

「うーん……とりあえずっと。」

男は、私、夢、咲の鞄に手を入れ、財布を抜き出した。

「金を貰っとく。俺らにとっちゃ一番大切なもんだからな。」

下っ端と思われる男達がゲラゲラと下品に笑う。

「んー!んーんー!」「むーむーむー!」

夢と咲は必死に叫ぼうとするのだが………

「ん?残念。聞こえねーなー!!」


◇◆◇


「ここっス!この中にいるっスよ!!」

「おー!ありがとうな!助かったよ!」

「さっきはいきなり殴ってごめんな。」

「いーんスよ!気にしてないっス!」

見張りはいい奴だったのだ。

「これも何かの縁だな!握手だ!」

雷が見張りに手を差し出す。

「ええ!そうっスね!」

見張りも雷に手を伸ばす……が、手は届かなかった。

「オラァッ!!」

雷が見張りの頬をグーで殴ったのだ。

見張りは扉を突き破り、倉庫の中へと消えた。

「せめて握手ぐらいはしてやれよ!」

「んー。何か怪しかったから。うん。」


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