ゲームをするという話。その4
おばちゃんに勝ち、装備やレベルも一人前。
あれからは行き詰まることも無く、たんたんと進んだ。
【RAIは隠し階段を発見した!】
「「うおっしゃー!!キター!」」
部室にいるのは、俺と雷だけ。
女子三人組は無言でどこかへ去った。
なぜ素晴らしいRPG……もといクソゲーは男子しかハマらないのだろうか。不思議だ。
「雷。階段を下るぞ。いいか?」
「よし!いっけー!!」
「おらぁ!!」
ザッザッザッという効果音と共に、画面が切り替わる。
「でたぁー!ラスボスだー!」
「うわ!ヤッベー!何かヤッベー!」
『よく来たな導かれし勇者よ。我は魔王。
この世界を悪でまとめる者だ。
勇者よ。お前は我を敵とし、倒しにきたのか?』
【→はい いいえ】
「装備大丈夫だよな?」
「うん。さっき確認しただろ。」
「はい、で決定するぞ?」
「おう!押せぇぇぇぇ!」
(ここからはゲーム内でお伝えします。)
『そうか。なら我も全力で立ち向かおう。』
【魔王グンファリアンが現れた!】
因みにグンファリアンはかなりごつい。
全体的にモンスターではなく、人型だ。
黒銀の兜の目元には、紫の光が妖しく光っている。
胴部分にも兜と同じ黒銀の鎧を装備している。
背中には、炎の翼がある。
まさしく、炎が翼をかたどっている。
手には紫のロングソードを握っている。
「よし!いくぞ!」
【RAIは暴走玉を使い、攻防がかなりあがった!】
【グンファリアンは剣を素早く突き出した!】
【RAIに250ダメージ!】
【RAIは謎のランチャーを装備した!】
謎のランチャーとは、ゲーム内最強の武器だ。
【RAIは謎のランチャーを解き放った!】
【グンファリアンの周りを稲妻が包む!】
【グンファリアンに20000ダメージ!】
【グンファリアンを倒した!】




