ゲームをするという話。その3
「なんだよ!おばちゃん敵だったのかよ!」
「今更ながら、このゲーム公式か?」
「一応公式ね。」
「おばちゃんこわーい!」
「何ですかね銀行魔って。」
そんな俺たちの話を他所に、画面にはこう出た。
【銀行魔が現れた!あなたはどうする?】
どうするじゃねぇよ!今更聞くなよ!!
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→戦う 道具 さくせん 装備 逃げる
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とりあえず装備を確認しよう。うん。
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戦う 道具 さくせん →装備 逃げる
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装備を選択して、俺は決定を押した。
すると、画面に現れたのは…………
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武器……リコーダー
盾……ゴミ箱のふた
頭……黄色い帽子
体……私服&ランドセル
足……半ズボン
靴……ピカピカ白いスニーカー
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「やんちゃ盛りの小学生かっ!!」
「ここまでくると……クソゲー臭がするな。」
「あー!もう戦うでいいや!!」
【RAIはリコーダーで叩いた!320ダメージ!】
え?320って……強くね?
「何かさ……強くね?リコーダー。」
「リコーダー強すぎるだろ!」
【銀行魔はコインを大量に投げつけてきた!】
「おー!景気いい攻撃だなー!」
【RAIは2560ダメージを受けた!】
「「2560!?こんなダメージ……」」
【RAIは力尽きた!】
…………まず装備とか、整えよ。




