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まぁ、仲が良いのが一番です。  作者: 優しい闇
12/28

レストランを手伝うという話。(完)

あれから一週間、今日が手伝い最終日。

この一週間は全く変わりなく過ごしていた。

ここで紹介することもないぐらい静かな毎日だった。

でもそれは、嵐の前の静けさだったのだ…。


「今から言うことをよく聞いてくれ。」雷の父さんは緊張気味だった。

「どうしたんだよ!改まってさ!」雷が聞く。

「今日は客が一組だけ来る。その客は…」

「「「「「客は…………」」」」」全員真剣な表情で雷の父さんを見つめる。

「家の奥さんだ!!あれほど怖い人はいない。」顔を青くして、必死に言ったみたいだ。

「か、母ちゃん!?やっべー!死ぬかも…」雷も顔が心なしか青い。

てか、雷の母さんかよ!!身内じゃん!!

「雷の母さん?嫌なんですか?」一応聞く。

「いや、別に?」「うん。」雷たち親子は言う。何もないんかよ!!ドキッとしただろ!

女子三人は笑っている。面白いか?

「ま、頑張ろうぜー!!」雷の父さん…呑気すぎだろ。


全く嵐じゃなかった!そよ風レベルだった!

「カランカラン」扉の開く音がした。

「おーい、来たわよー!」雷の母さんが来たみたいだ。

「こちらへどうぞ。」と、永海が落ち着いて案内している。様になってるね!!

「こちらお飲み物とメニューです。」と、夢がメニューを手渡す。かっこいい!!

「本日はご来店ありがとうございます。

お料理はお決まりでしょうか。」と、雷の父さんは言った。凄い…かっこいい…

注文を受け取り、雷の父さんは帰って来る。

「日替わりランチ四つだ。頼んだぞ。」

俺と咲は注文を受け取った。数からして、数人で来ているようだ。

日替わりランチは、トマトの冷製パスタ、海鮮サラダとドリンクという内容だ。

「咲!二個ずつだ!頑張ろう!」

それだけ言って、俺は料理に取り掛かった。

料理は楽しい。パスタを茹でるだけでも、幸せな気分になる。食べるのももちろん好きだけど、作るのも同じぐらい好きだ。

はい。完成っと!早いもんだろ?

「咲ー!こっち出来たぞー!」と、言うと、

「いま完成したー!」と、返してきた。

二人で確認して、永海と夢を呼ぶ。

「「任せた!」」と俺と咲が言う。

「「任された!」」と永海と夢が答えた。

二人は料理を持ち、厨房を出て行った。

ドキドキしていると、すぐに永海が帰って来た。「大成功だよ!美味しいってさ!」

ほっとした。凄くほっとした。

最後まで真剣に仕事を出来た。達成感が気持ちいい。


「みんな!よく頑張ってくれたな!

今からお待ちかねの給料だぞ!!」

俺たちみんなに封筒を渡していく。

「開けてみて!!」雷の父さんに言われて、開けてみる。 すると……

「すげー!0が四つあるぜー!」

「きゃー!!」「わおー!!」「すご!!」

はしゃぐみんなが横にいるし、声に出すのはやめておこう。俺は二枚入ってたぜ!!

やったぁーーー!!


俺はその夜興奮で眠れなかったね。

多分、みんな同じだと思う。

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