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第6話 同じベット♡

それからハーリー様は少し話してくれた。


「呪われてからは誰も私に近付かなかったから、まさか同じ寝床に入るなどと信じられなくて…。あと、さっきは手を払って悪かった。私が怖くないのか?」

「えっ怖いも何も大好きですよ!あっ言っちゃった」

私は頬を両手で挟んで照れた。

「あっいやその、憧れていまして…外見ですか?申し訳ないんですが私多分ですけど生まれた時から目が見えてなくて。呪われてこうなったらしいんですけどね。ですからどんな見た目をしているのかわからないですし、見た目で怖いとか思うことはないので大丈夫ですよ!」

まだ照れが終わってなくて「きゃっ♡」と声をもらした///


「そうか…呪われた者同士、この家で暮らすのも悪くないかもな…」

「いっいいのですか!?聞いた?ふーちゃん!あなたが証人よ!」

《はいはい。まあ人間には私の姿が見えないから証人として価値があるのかはわからないけどね》

「うっ…そうだった…」

「さっきからお前は誰と話しているんだ?」

ハーリー様が不思議そうな声を出した。

「あ!言うの忘れてました!私目が見えないので、妖精に手伝ってもらってるんですよ!」

「最初は頭のおかしいメイドを当てつけられたのかと思っていたが…見えないものを見ていたのではなく、妖精が見えていたと?」

「あた…ゴホン。」

私は頭がおかしいと思われていたことにまたもショックを受けたが咳払いをして答えた。

「はい。人間には見えない妖精が見えるんです。私は取り替え子なので。」

「取り替え子だと?」

「あっ取り替え子っていうのは、妖精が人間をさらって妖精の子供と交換することで」

「そんなことは知っている。お前がそうだと?」

「はい、だから私には妖精が見えるんです。」

「…そうか…まあいい。明日、メイドの部屋を紹介するから一緒に片付けよう。ったくこれではどっちか従者かわからんな」

「すみません…。ふーちゃん!メイドの部屋あるじゃない!どうして教えてくれなかったのよ!」

《だって汚いしカビ臭いからあんなところで寝たくないし。》

「もう!これじゃあわたしが礼儀のなってない女じゃない!」

「ふはは!礼儀のなってない女だろう!何を今更」

笑った…!?

ハーリー様が私に笑いかけたの?

もう!どして目が見えないのよ悔しい!

笑顔がみたいのに!

「もういいから今日はここで寝ろ。明日朝になったら起こしてくれ」

「はっはいぃ!承知しました!おやすみなさいっ」

「なっ!何をしてる!くっつくな!」

「呪いがうつるとでも思っているんですか?大丈夫です!私も呪われてるので!へへっ」

「嬉しそうに言うことじゃないだろう…はあ…もう疲れたから好きにしてくれ…」

「いいんですか!じゃあ好きにしまーす♡」

なんと私は憧れの騎士様と同じベットで一夜を明かすことができたのだった!

しがみついた腕はたくましくてドキドキしたけど、すぐに寝れた。

ふーちゃんは掃除して綺麗になった窓辺に寝転んで朝を迎えたらしい。


3日後殿下が会いにきた。

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