♡プロローグ♡
「だから…ひとりになりたいから出て行けと言っている」
ハーリー様が隣のベッドで寝ようとする私にそう言った。
「どうして一人になりたいのでしょうか?私が邪魔なんですか?まさか私を追い出そうとして…」
私はそう返した。
「違う!お前がいるからこそ…というか、男には男にしかわからない事情があるんだ!」
そう言われましても…一応多分私は女?いやメスと言ったらいいのかな?だからわからないし。
男にしかわからないこと…?
よくよく考えてみて、一つ思い浮かんだことがあった。
「あっ!わかりました」
「わかったらさっさと出て行ってくれ」
ホッしたような声色でハーリー様がそう言った。
「では失礼しまーす」
「はっ!?」
私は自分のベッドから降りて、隣にあるベッドに入り、ハーリー様にまたがるとトラウザーズに手をかけた。
「なっ何をしてっ」
焦るハーリー様をよそに、一気にトラウザーズをズリ下げた。
「やめろ!お前何を考えているんだ!」
「何って…ハーリー様のお世話をすることが私の仕事ですから」
「どこに性介護まで引き受けるメイドがいるんだよ!さっさと出ていけ!さもなくばクビにするようカレドニアに言うぞ!」
「おっ王子殿下に!?それは困ります!出ていきます!出て行きますから、クビはご勘弁ください〜っっ」
私はベッドを飛び降りると
「ふーちゃんいくよっ」
と妖精を引き連れて部屋を出た。