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ドレッドノート詩集 Part2 Double Standard

作者: Dreadnought Dreadnought

私ことDreadnoughtによる詩集第二弾。

稚拙な詩ですが、お読み頂ければ幸いです。

Atoms(First-type)


本気を出すんだ、さもなければ破滅してしまう。

青春をなげうち、ジョークの世界で戦うんだ。

プロテインとサプリメント、精神安定剤だけでは文明を約束できない。

惨めな老獪になる前に、恋人を見つけるんだ。

銃で撃たれてから結ばれるようじゃ遅すぎる。


盾とリボルバーを持って、悪党は何を交渉するのか。

政治的とは1つの汚点だ。

賄賂に、差別、不当な区別、邪なイデオロギーで固形化した現代社会。

競争に破れ、障害が残った者たちは液状の安息を求めるが、成人の行動心理では家族との交流も煩わしいばかりか、かえって不快感を催すだろう。


仏陀の教えと、その秩序。

明朗快活なインテリは何を思うか。

世の支配者層は、人民から如何に巧妙に搾取するかの遊戯に浸る。

愚鈍な土人は、非文明の悪習に追従し、世界の認知を歪曲させるばかりか、のみならず誤謬へと導く。

早熟の少年は発達遅滞の弟子に体罰を受けてそれを無知ゆえだとしたが、凡庸な魂は何を思うか。



統合失調症患者は職探しに苦しむ。

社会の事象への理解が甘く、恐怖という感情に支配された凡夫たち。

栄養失調の患者たちと、原始的な臨床試験。

熱と風の伝搬は淀みを伴い、彼らを死へといざなうのか。

醜い中年となった男は誰だ。

女性から不審者扱いされるのは誰だ。

気分の波が激しいのは誰だ。

狂った童貞は誰だ。

結局自殺しなかった男は誰だ。



Atoms(Second-type)


羊たち、日和見の事勿れ主義者たち。

誰もが殺人者だと言う事から目を背け、見たいものしか見ようとしない。

変化の兆しを悉く嫌悪し、非効率かつ無駄な配慮ばかり気にかける。

陰性の、要領の悪い者たちは平均値こそ高いものの、インテリ達の足を引っ張る事に神経を費やす。


低俗で、非文明的で、時代錯誤で、不自由な集団主義者達は、同様に低俗で、非文明的で、時代錯誤で、不自由な、同調圧力を教義の主柱とする。

私の陶酔はいずれ収まるが、彼らのそれは完全に悪酔いだ。


吟味する事を忘れ、偶像を夜の星座とする。

知能の欠如と、陰惨な粘着気質。

彼らには何が成せるだろう。

コマーシャルな正義と、リーズナブルなSNS。

怠惰は彼らの精神に錆をもたらし、諦観の宿木を養わせる。



老朽建築物


狂った闘牛が、人を攻撃する。

アフリカのカエルが、ゴキブリを飲み込む。

アメダスで、槍の量は測れるか。

認知の境界を探れば、可能性が見えてくる。

杓子定規では革新に覚束無い。

少し叩いてみるか。

少し叩いてみるか、ブラウン運動のストレスへの試練に耐えられるか、見極めようか。


育てあげた、誤解と偏見。

昼の残滓で、夜に苦しむ。

低迷する、経済成長率。

集中する事でしか、形式は変えられない。

議論は勝ち負けでは測れない。

少し叩いてみるか。

少し叩いてみるか、白蟻に蝕まれていないかどうか確かめようか。


おい、君!

老朽建築物よ!

(過去の栄光にすがる)老朽建築物よ!

(エゴイストな)老朽建築物よ!


文明厨


文明社会は野心を機にシステムの変容をもたらす。

よしんば製作者は優秀な為政者のメンタリティを生産したらば

それを政府に特許を出願して消費者に売りつける。

気が向けばインテリは言葉遊びでホワイトカラーを翻弄する。

軽量の天秤を片手に法廷の弁護士は闘志の有無をとう。


デジャ・ビュか、否か。

懐の拳銃で人を殺したと思い込んでいたのは僕だけじゃない筈。

今だ、立ち向かえ。

僕がやらねば、誰がやる。

土人の甘く、稚拙な分析では余りにも無力だ。

僕は脆弱なフレームに致命的な打撃をもたらし、ノックアウトに至らしめる。

リングの外でどよめく観衆を見るのが僕は楽しい。


金属の流体力学、イメージとレッテル張りで偏見は助長された。

全てが終わり、精神が安定したらチューリングに倣って暗号を読み取れ。

間接表現文は慣れない者たちにとってサンスクリット語みたいなものだ。

通俗科学、通俗心理学は便所の落書きだ。

準備ができたら、近視眼を治そう。




J.S.Bach's Benefit


ある日の夜、僕はバッハの曲を聞いた。

ゴルトベルク変奏曲をレクター博士のように落ち着いて聞いていた。

ドイツの森、シュヴァルツヴァルトを想起すると、僕の精神は神の遺志に流れ込んだ。

ゆっくりと、着実な大局観が僕の実存を意識させた。

人生は音楽だ。

主旋律は外面、副旋律は内面を表す。

愛する者の死も、短調へと変貌させる、満足感による幸福度は長調へと。


どうかしていた、今もどうかしている。

僕たちは一人一人が極小な存在で、気狂いなんだ。

前の個を脱し、新たな個に到達すると、僕たちは1つまた疲弊する。

もう止めようか、この辺で。

真理などは問題ではない。

強硬手段などでごり押しをしない限りはどんな危険思想ももはや危険ではない。

僕たちはいつでも悪にも、正義にもなれる。

僕たちは状態変化の能力がある。


エジソンの蓄音器などが発端となり、電磁気の商業利用が始まった。

そしてその恩恵で現代の不安と自分に対する不信は、スモッグとなり僕たちの視野を充満させた。

しかし、バッハの曲がある限り希望はある。



頭痛が痛い


夏目漱石、君は猫ではないって何度言ったら分かるんだ?

眠れない夜、マーマレードの地球、観光地からはソーダ水が吹き上がる。

可愛い文明、僕だけの文明、妖艶だね頬を赤らめちゃって。

いらっしゃい、311博物館にようこそ。

頭痛が痛いなあ。


閃光のフラッシュ、岩のロック。

豚肉加工の天使が、淫らなんて口が裂けても言えない。

プルタブのお湯に変態カメラが入っている。

暗黒のにゃんこはオイルの大洋で泳ぎ、会社の受難はろくでもないおままごと。

元気がない社会、皆マスタードが欠乏してるんだよ。

頭が痛いなあ。


水際の坑夫は穴を掘り、太陽を逃れる。




Plus Sum Dogma


偏向報道、都合よく編集するマスコミ。

人々はそれを見て、それだけでテレビ局は視聴率を取る。

それだけで視聴率を取れるから何でもする。

文脈を無視して、アルスマグナを使う。

マスコミは悪の錬金術師だ。

人民は見たいものを見たいのではなく、事実を見て吟味したいのに、その平等性をメディアは奪取する。



統計データも、情報の要約も、蔑ろにするから現代では人民の不満を買ってしまった。

だから賢い若者はテレビなどを見ない。

視聴率で稼ぐメカニズムを持つメディアではもう駄目だから、ネットでニュースを見る。

全く、叙述トリックもいいとこだ。

しかし、どの国でも同じ様子のようだ。

マスコミはゴミだって、はっきりわかんだね。


中庸を大切にしたいんだ。

民主主義に危機が迫れば必ず僕が防衛しよう。

臆面もなく、愚者たちが支配者層に回るのなら、僕は反体制の化身となろう。

僕は破壊者だ。

僕は下らないステレオタイプを壊すのが一番楽しい。




Cold Turkey(Schizoid Man's Reprise)


目が冴える

体が疲れる

足元が覚束無い

視界が白くなる

眼球が気持ち悪い

全てが脅迫的だ

冷たい七面鳥、僕を接近させる

遥かなる狂気へと


我流の心理療法

効果はない

不安の炭酸

醜く飽和する

不自然な催眠

手足が痺れる

脳裡には電気椅子の番人

冷たい七面鳥、僕を焦らせる

健常への執着で


助けてくれ

容姿は問わない

薬はもう嫌だ

たかが二つまみで地獄の体験ツアー

聖人君子よ、何でもするから

あの頃に戻してくれ

冷たい七面鳥、痺れを切らしやってくる

時空を超えて


強張った笑みで

光速で

後ろに迫る

死の仲介役者



Rational Trust(If You Polish It Grows)


人生はくそみたいなものだ。

だけど、くそにも深みを加味する事が出来る。

明るい面を見よう。

見方を変えるだけで、呼吸は整い、安息は訪れる

分からないものはどうやっても分からない。

自分の限界を知ろう。



彼は孤独な男で友達はいない。

異性との接触も図れず。

誰とも意思疎通をしなかった。

いつもしかめ面で独り言を言っていた。

彼の噂は未知への恐怖で脚色されていた。

同情が欲しくて吹聴したのに、社会の不寛容が耐えず彼を苦しめた。


誰が誰を嫌っていたっていい。

だけど、絶望から試行錯誤を止めてはいけない。

特殊相対性理論の重力場は、抽象事象へも作用するから。

怒りと不満のコンセプトじゃ誰も救われない。

のみならず、かえって君を傷つける。


情緒があるのならまず不完全な自分を愛そう。

夜には君が君を慰めるんだ、他人の手でしてもらったってそれは善とは呼べない。




文明への殉職


画集の線、二代目の誇り、世界の終わりで

空に飛び立つ

邪な変化に富む陰険な政治家は黄色人種をゴミのように扱う

偏執さ、ネットの書き込みはコンコルドのごとき矢

おかしいよね、おかしいだろう。

しかし、私は社会の礎になりたい。

文明への殉職として。

文明への殉職として。

そう、殉職として。


性衝動、子宮の園。

私はハエの擬人化、汚物に引き寄せられる。

Id est、私は理解できる。

僕たちの文明は肥溜めと表裏一体だって。

A prioriな慢性ヒステリーだって。

でもおかしいと分かっていても私はその狂人バンドに参加したい。

文明への殉職として。

文明への殉職として。

そう、殉職として。


核心精神


死にたいぜ

希望の星よ

眠れるかい?

ドレッドノートよ

家族は死んだよ、テロリズムに巻き込まれて

M家で生き残ったのは僕だけ

今、負けたいような勝ちたいような底で煮え切らないはらが疼く

もう一回、ろくでもない小坊に戻れたら

僕はもう球技などはやらない



昼の残滓に、夜のマントル

向こう岸の死神

晴れた朝

気が滅入る程のそう状態

偏執的な知覚と

幼児的媚態

小川は利口か馬鹿か分からない

今、集合的無意識が一つの額に流れ込む

強くなりたい

昼の残滓に、夜の鎮魂歌


愛の秩序

異邦からのロゼッタストーン

運命の灯火は

殊に輝き、殊に歪み

パイソンの喜劇で痛みを忘れる

フロイドの音楽で力を増す

ここまで即物的だと

堅物の指導者も

周章狼狽だろう

強くなりたい

昼の残滓に、夜の鎮魂歌


バブルも、高度経済成長も終わった

穢れた蒸気駆動は

文明的な電気駆動に変容した

あの頃を懐古しても何にもならない

実力がないのは気分のせい

質量保存と万物流転で

箱庭はより虚無へと近づく

諸行無常、栄枯盛衰、どんな恥をかいてどんな死にかたをするか

強くなりたい

昼の残滓に、夜の鎮魂歌






Yer Sabotage PartⅡ


煩雑な撹拌から生じた愚昧極まる血統。

革命者の血筋は根絶やしにされ、プロフェッショナルは表舞台から姿を消した。

不適当な被害にそれに対する群衆の弁護。

どう取り繕ったって、本当に。

ろくでもないな、姉さん。


客観は主観的なもの、潔く前に践み出て自分が間抜けだって認めるんだ。

精神の経済学、漸次的に要約することすら困難だ。

世界の躁鬱を記録する蓄音器、野次馬よ、君の事だよ。

どう取り繕ったって、本当に。

ろくでもないな、姉さん。


肥えた薬物中毒者、図々しい移民、性病患者、全部僕の事だ。

沼地に住むアリゲーター、精神病棟、哀れな弁護士、僕の事だ。

ラマヌジャン的存在に、僕はなりたいんだ。

どう取り繕ったって、本当に。

ろくでもないな、姉さん。



Hotels Of H.H.Holmes


暗澹たる色彩と情緒を帯びて、往年培ってきた慧眼を今こそ殺人に向ける。

金儲けの為には手段を選ばない。

精巧な骨格標本を研究機関に売り付ける。

最早このホテルは聖地だ、シャングリ・ラだ。

とるに足らない人間を標的に私の屠殺場に繁栄を。


疎隔された妄想は、しだいに現実に混在し始め、私は敬虔なる悪魔崇拝者、人の顔をした悪魔と呼ばれた。

詰問したって何にもならない、人一人の命は粗末に扱うべきだ。



お読みして頂いてありがとうございました。

この愚文を読むことが時間の無駄にならなければ幸いです。

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