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愛×哀集  作者: 緋和皐月
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ワガママ

 



 今から 私はワガママを言います

 あなたに ワガママを言います


 私のことを好きでいても

 私のことを嫌いでいても

 私をひとりにしないでください


 これは私のワガママです


 あなたが寂しい時は 私のそばに来てください

 あなたが悲しい時は 私と一緒にいてください


 これは私のワガママです


 あなたが苦しい時は 私にも教えてほしいです

 あなたが悩んだ時は 私も悩ませてほしいです


 これは私のワガママです


 一緒にご飯を食べてください

 美味しいねって笑ってください


 横に布団を敷いてください

 おやすみなさいと言ってください

 そして おはようと言わせてください


 共に 道を歩んでください

 走った後は振り向いてください


 これは私のワガママです


 私は あなたと過ごしたい

 私は あなたの横に居たい

 私は あなたを好きでいたい

 これらの願いを叶えてください


 これは私のワガママです



 勝手に居なくならないで

 勝手に消えてしまわないで

 共に 私と生きてください



 全ては 私のワガママです



 だから それで つまり どうしたと

 あなたは きっと そう思うでしょう

 どうもこうも致しません

 私のただのワガママです



 今も 昔も これから先も

 あなたに言いたくてたまらない

 言えなかった 文句(ワガママ)です






 消えたあなたが

 今も、どこかで息をしていると。

 今も、どこかで笑っていると。

 今も、どこかで幸せだと。

 そう信じて、これを綴る。



 ──柊から桜となった、朱く清楚な龍に贈る。


 優しいあなたが心病み、花として散りませんように。

 どうか、笑顔咲く日々でありますように。



 雨の日のひとりの夜は、とても不安になる為に、つい願わずには、いられない。


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