●(83)contact
――――――すっかり暑いけど、体調とか変わりないですか?こっちは毎晩魔物退治です。今のところ順調で、私もすっかり慣れて、もう一人でも大丈夫なの…
アイルとロイは目を合わせ、アイルが首を振る。
――――――…?何か言いたいことがあるの?
テレパシーの声が急に嬉しそうに身を乗り出す。
「…ロイ」
アイルが眉根を寄せて顎をしゃくった。
ロイは一呼吸置いて目を伏せた。
――――――こないだの議員達をやったのは僕らだ。
予想外な返事に垂華は驚いた。
――――――だが今の僕らはお尋ね者になっている。今のところ捜索劇は催されてないが、じきに外国に逃げるつもりだからもう会うことも無いだろう。巫女を狙ったりして悪かった。
威咲は逃すまいと返した。
――――――それはそうだよ、犯人があなた達だって知った時は悲しかった!でも私は怒ってないから!だからまた仲間に…っ
――――――そのことを話す気は無い。悪いがもう話しかけてこないでくれ。
――――――待ってまだ――――――――
それきり返事はこなかった。
テレパシーを終えて集中を解いた垂華が言った。
「まさか返事が来るとは思わなかった」
「初めて話した…あれはロイだよね」
威咲がロイの声を聞いたのは2回目だ。
「私やっぱり悪い人じゃないって思った。私をさらったりしたのも謝ってたし。考え直したんだね」
「そうだね」
言いながら垂華は腕を組んだ。
だがもう話しかけてくるなと言った。
その言葉通り、次の日からテレパシーを送っても壁のようなものに阻まれて意識を掴むことが出来なくなった。
「これは、もうやめた方がいいのかもしれないな」
威咲の手を離して垂華がため息混じりに言った。
「垂華君、でも諦めなければまた」
垂華は首を振る。
「壁を作ってテレパシーを防御するってことは話しかけても聞こえてないってことさ。つまり無駄ってこと。本気で連絡を拒絶されたのさ」
「そう…」
それには威咲も諦めて引き下がるしかなかった。
「アイル、アイルはどこに行きたい?北、南、東…それとも海を渡る?」
アイルとロイは今後のことを話し合っていた。外国に逃げるとして、どこに逃げるか決めるところだ。
「行き先はアイルが決めていいよ。僕はどこでも付いていくから」
ロイが微笑む。
「うーん、そうだな。ロイは暖かい方がいいだろう?なら南がいいか?」
「暑すぎるのも苦手だな。いっそ、もっと遠くの国に行く?」
「そうか、それもありだな。私としては気候風土は四季があって割と暖かいのがいいんだが」
「よし、じゃあその線で決めよう」
「分かった」
微笑み合ったその時、二人は同時に動きを止めた。
目配せをし合い息を潜める。
ドアチャイムが鳴り、ロイが席を立ち玄関に行く。
ドアの内側から問う。
「どちら様?」
「我々はオオクラ様の使いで参った。ドアを開けろ」
ロイがドアを開けると使者は無遠慮な視線を走らせた。
「お前はロイだな。アイルはどこだ」
「ここにいる。何か用か?」
ゆっくり歩いてきた。オオクラとはあの残りの一人だ。表面上は穏やかだが緊張が走る。組織は消滅したと思ったのに、甘かったか。
「我々はあくまでもオオクラ様の私的な使いであって国の使いではない。よって貴様らを捕らえに来たのではない」
こいつらをここでどうにかする訳にはいかない。オオクラや他にいるかもしれない奴らが今は分からない。
「オオクラ様からお前達に直々に大事な話があるそうだ。一緒に来い。ただし拒むと本当にお前達を捕らえに来ると心得ろ」
従うしか無かった。
明日は有馬…オジュウチョウサンがんばー☆
もう、年末はイラスト描き&曲の準備で忙しい☆
なんか曲が3曲も出来たんだー☆コードとかストロークとか考え中!た、楽しみにしてて…下さい~
グハッ




