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CALL  作者: スピカ
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(73)戻ってきて

あ~っもう、威咲ちゃんいいこ!!純粋にいいこだから、頼み事とかって…垂華はね~(含み)

「ねえ、ロイ」

 部屋に明かりはつけられておらず、窓から()す月明かりだけだ。アイルは窓の横の壁に寄りかかっている。

「もうやらなきゃならないことは終わったな」

「どうした、暗い顔して」

「暗い?別にただ、もうやることはなくなったなと思っているだけだ。…だから、もう死んでもいいなと思って」

「アイル、そんなことは言うな!何も無いなら、ただ普通に暮らせばいいじゃないか。これからは二人で普通の人として暮らすんだ」

「だが既に私たちは裏で指名手配されている。表向きは失踪扱いだろうがあの極小数の連中が、私たちを消すように手下を組織しているんだぞ。手下は多いし、そいつらを全て始末するのか?」

「…そうだな。俺は迷わずそうする。…ただし俺が思うにその裏組織を支配しているあいつらを消したんだから組織は自然消滅すると思うけどね」

 葬った5人は戦争の利益をごまかして(ふところ)を肥やしていた連中。その関係者も全員葬った。

 それでほぼ目的は達成されたが、まだ1名残っているといえば残っていた。

 だがそいつはほとんど関係が薄く、利潤もあまり受け取っていなかったし、弔問にも来なかった。

 はたしてそれはあえて関係無いように見せかけるためなのか。それとも本当に関係無いと思っているのか。

 だがこれだけ死んで、まだ組織を保つだろうか?

 アイルはいわゆる燃え尽きのようになっていると自覚しており、とりあえず様子見だけをする気でいる。

 もしまだ金儲けをするならその時殺せばいい。別に人殺しは趣味ではない。

 だがその取り逃がしが後でまずいことになるとはこの時点では予想していなかった。




 翌日、やけに真剣な顔で威咲(いさき)垂華(すいか)に頼み事をしていた。

「ね?垂華君お願い」

「あの二人にテレパシーで呼びかけを?」

 垂華は少し困った顔をした。

「うーん、出来なくはないけど二人は俺たちと敵対したからなぁ…」

 腕組みをして考える。そうホイホイと手の平を返すやつではない。

「それは私は怒ってないし、絶対このままじゃ良くないよ。みんな、未来もずっと転生していくでしょう?今仲直りしなきゃ。

 このままずっと道が分かれたままじゃ駄目だよ。仲間なのに、そんなの悲し過ぎるよ」

 威咲は転生しない。なのにまるで自分の事のように、(こぶし)を握りしめ、真剣に頼んでくる。

「お父さんもどうか分からないし、垂華君と多摩(たま)ちゃんだけになっちゃうよ?せっかく仲間なのに、縁を切るなんて不自然だし、気分も良くないよね?」

 必死に懇願する威咲。

「本当は私が自分で出来ればいいんだけど、私はテレパシー使えないから、ね?お願いします」

 頭を下げる。

「…分かったよ。だから頭を上げて」

 威咲の目は純粋で、他意は全く無いことが分かる。本当に心からまた5人揃えばいいと願っている。

 垂華はため息をひとつついた。

「昔のように一緒に、って言ってみるよ。今からテレパシーを送ってみるね」

 机に(ひじ)をついて瞑目する。威咲はそれを見守る。

 やがて相手を(とら)えたらしく垂華の眉間が引き締まる。無言で誰かと話すように。威咲にはしているであろうやり取りは聞こえていない。

――――――アイル、聞こえるか、垂華だ。返事をくれ。

 アイルの驚いたような気配はキャッチしたが、すぐに気配は消えてしまった。

 気をとりなおして今度はロイに呼びかける。

――――――ロイ、聞こえるだろう?また昔のように一緒に戻らないか?

 ロイは無言のままだ。そしてアイルと同じく気配が消える。

 諦めて垂華が集中を解いた。

「二人はなんて言ってたの?」

「無言だった。そしてそのまま気配が消えてしまった」

「そう…」

 すぐに心を開いてくれるとは思ってないが返事くらいは期待していた威咲は肩を落とした。

「私が甘いのかな。でもまた呼びかけをして欲しいの。毎日呼びかけたらその内きっと気持ちが伝わると思う。だから、頼んでいい?」

「わかった。このことは俺に任せて」

「はい、お願いします」

 威咲はまた頭を下げた。




「アイル、垂華の声聞こえたか?」

「お前もか」

「また昔のように一緒に戻ろうと言ってきた」

「!、そうか…今更元通りになど、あいつらは私たちにされたことは忘れたのか?よくそんなことを言える」

「そうだね。だがもう目的は終わったし、戻れるなら…」

「そんな虫のいい話はないよ」

 アイルは寂しげに笑った。





さて、昨日スピカはAmazonでアートスクールの「左利きのキキ」を注文したのですが…

超ラッキー!!!なことに、「ジャケにサイン入り」という説明が!!!うおぉ!!!

まさかCDに自分の名前書く人いないだろうから、これはサイン会でもらったのに違いない!って訳で、今とてもワクワク。

なんか、全ての商品を見てて、「長崎かー、遠いけど九州もなんかいいかも」と、なんとなく気になって見てみたら、当たりクジだね☆☆

そのお店、AM11:30頃に注文したら、12:00前に支払番号が届いて、早えーな!とすぐ午後にコンビニに行って、そしたら約14:30に「発送メール」が。「早えーな!でもこれでゲット確実だ」と喜びまちた☆

(店頭販売もしてるっていうからドキドキしてたの。800円でした☆)


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