(67)地上の封印
その晩のことだ。巫女が出ていたのが、二人に向き直って言った。
「私はこれから消耗を抑えるためにエネルギーを節約しようと思う。威咲のままで私の力だけを使わせる。協力してくれるか?」
「やっぱりそうすると思った。もちろん協力するわ」
「意のままに」
「ありがとう。では任せたぞ」
そう言うと威咲に戻った。
多摩が巫女の言葉を伝える。
「そう、わかった…」
「大丈夫?やれる?」
威咲は目を閉じる。深く目をつぶると、意識の奥に夢で見た光の中の人影が見えた気がした。
その口元が何かを呟いたように見えると、それは消えた。
一瞬でしかなかったが、何と言われたのか分かった気がした。
“無意識中に湧いてくる呪文やどう動けばいいかに身を任せろ”と。
目を開ける。
「…うん、なんか、呪文も何もかもが急に頭の中に入ったみたい。分かるし言える」
そうして自分の両手を見た。
「なんか、力が湧いてくる。やれる」
威咲は落ちついている。多摩と垂華は目を合わせて頷いた。
「わかった。じゃあ今夜は大技に挑戦してみよう。地上にさまよう魔物を消し去る」
地の封印で大地は正常化された。今回の技は地上の魔物を消滅させる。ただし器を得て(つまりとり憑いた状態)いる魔物には効かないが、それ以外の漂っているものは消せる。それで禍気は格段に減り、残る魔物の力も弱まる。
「地上の封印、やるわよ!」
3人三角に並び、呪文を唱えて空間に模様を描いていく。
二人が威咲をチラリと見た。問題ない。
呪文の終わりに力を解放すると、一瞬青白く発光して透明な模様が広がっていく。それを数回繰り返した。
そして精神を集中して辺り一帯の気を探り地上の封印がちゃんと成功したか確かめた。成功だ。
それから器を持つ魔物の気を探す。探し出して空間移動をして退治するのだ。
多摩がまず扉に消えた。
また気を探り、次は威咲と垂華が行く。今日は念のために一緒だ。
威咲は巫女のように、素早く呪文を唱えて魔物を拘束する。
威咲は思った。呪文も分かる。スラスラ出てくる。後は巫女と同じくすればいい。やるのだ。私は代わりだけど本人なんだから。
グッと掴み潰す。感覚が伝わるが怯まない。そして、終えた。
「威咲ちゃん…すごいよ。まるで本物の巫女だ」
「ありがとう。これが、巫女の力なんだね」
改めて両手を見る。必死だったのだ。
「垂華君次に行こう」
「そうだね」
気を探り、また扉の中に消えた。
夜明けまでそうして退治しまくり、テレパシーで落ち合った。
あと1日あればこのエリアも完遂だろう。この調子でやっていければ問題なさそうだ。
見たか、威咲の成長力を!なんて
今夜のMステにバンプがっ…!!!☆
まだ唄ってないから、みなさま是非見て下さい~っっ☆




