表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
CALL  作者: スピカ
68/190

●(61)封印のやり方

 夕方、夕飯中、威咲(いさき)が下を向いたまま無言になったので(いぶか)ると、次に顔を上げた威咲は雰囲気がまるで変わっていた。

「巫女?」

 垂華(すいか)多摩(たま)は喜んだ。

「これであの手が使える」

 あの手とは封印のやり方のことだ。巫女でなければ出来ない。

 まず巫女が土地に封印をかけ、その後地上にさまよう魔物を退治していくのが本来理想のやり方だ。

 実はそれが出来ないので地道(じみち)に退治していこうということだったのだ。

 それが使えるとなればチーム分けをしてちまちまやらなくてもいい。むしろ巫女に力を合わせてより広範囲に封じをした方がいい。




 夜になり4人で破壊された区域に行った。一夜(いちや)は少し離れて見ていた。

 封印のやり方は、地面に両手をついて目を閉じ集中した巫女を囲んで呪文を唱え、巫女を中心に水紋のように同心円の力の波紋が広がっていく。

 やがてその土地一帯が清められると、呪文の詠唱を終え巫女も集中をとく、というものだった。

挿絵(By みてみん)



 一息ついて多摩が言った。

「成功ね」

 これでこの辺り一帯の土地は浄化され守られた。

 たとえ大地に血が()みても巫女の封じがある限りこの土地は守られる。

 後は地上にさまよい漂う魔物を退治していけばいい。




 その後、夜明け間近まで二手に分かれて歩き回って魔物退治をした。

 神官の二人はそれぞれのやり方で魔物を消滅させた。

 多摩は光の剣を宙から取りだし魔物に憑かれた人をその剣で叩き切る。

 光の剣は体は切らずに中の魔物だけを切るのだ。切られた魔物は光に()かれて消滅する。

 垂華は魔方陣を宙に描きそれを網のように投げかけとり憑かれた人をとらえる。

 そしてその網で締め上げ魔物を灼き消滅させる。

 巫女は目覚めたばかりでまだ完全ではなかったので昨日は体を(つぶ)した後魔物を取り逃がしたりもした。今日は念のため、ただ垂華の後をついて歩く。

 魔物にとり憑かれた人は憑かれた時点で命を喰われているので十中八九死んでいる。中身は魔物なのだ。

 なので魔物を消滅させると普通の死体になる。




 家に帰って、みんな徹夜明けなのですぐに寝た。


 巫女は、翌日目覚めると威咲に戻っていた。

 昨夜、というかほとんど今朝未明、は寝るまで巫女のままだったが、巫女は無愛想で一夜と二、三言しか話さなかった。

 威咲は伸びをしてから言った。

「巫女ってすごいよね」

「え?」

「一夜は巫女が力を使うとこを見たんでしょ?」

「ああ、だけどお前その間意識無かったんじゃ…」

「前まではそうだったけど、なんか昨日は違ったの。巫女でいる間のことが見えてたの。

 自分じゃない自分が行動してるのを見ていた、っていうのかな?力を使う感覚や、呪文を言う感じも、自分なのに不思議、みたいな…でも巫女が言った時だけで今は分かんないけど」

「…それ、あいつらに言った方がいいぞ」




 というわけで威咲はそのまま二人に話した。

「巫女の時のことが分かるのか!?」

 垂華は驚きの声を上げた。

 威咲は(うなず)く。多摩は威咲をじっと見た。

「巫女は威咲ちゃんが不安の無いように気をつかってくれてるのねきっと」

「それだけならいいけど…もし力が弱まっているせいだとしたら…」

「大丈夫よきっと問題無い。たぶんそれだけだわ」





やっと封印が始まりました!

これからだいたい国内を退治の旅に行きます。無事に最後までやりきれるかな…?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ