序章 巧まずして手にした弓矢
プロフィールNo.4
氏名:フェリス・アティーレプス
年齢:19歳
性別:女
身長172 体重 54
誕生日 5/12
武器:不明
アティーレプス王国の第一王女であり、サポート能力に長けている。
昔からイクスと面識はあり、10年以上たった今になって再開することになる。
プロフィールNo.5
氏名:ミュルト・アティーレプス
年齢:16歳
性別:女
身長161 体重 49
誕生日 9/27
武器:不明
フェリスの妹で、アティーレプス王国の第二王女にあたる人物。
魔力レベルは二と著しく低く、姉と比べられることも多く、それに対する負の感情が隠しきれず、インヴェンジュの手助けをすることがあった。
プロフィールNo.6
氏名:インヴェンジュ・オルバート
(本名:インヴェンジュ・ヒデンリー)
(もう一つの人格/ケレン・ヒデンリー)
年齢:不明
性別:女
身長 148 体重 43
誕生日 3/8
該当星座:双子座
武器:斧 (グランザリオ)
嫉妬の魔女として存在するのが彼女である。
双子座に属する彼女は二つの人格を持っている。
もう一つの人格は、すでに亡くなってしまった妹の人格である。
「じゃあこれで依頼は完了だな。
これは報酬だから受け取ってくれ。
あとはその子供たちなんだが…」
「ガイン、その子達は私が預かるわ」
たくさんの子供を連れた一人の少年がガインが提示した紙にサインをして報酬を受けとった。
そこに姿を見せたリンダスが腰を落として子供に笑顔を見せた。
「リンダスさん、だけどあんたはギルドマスターでその子達のお守りをしてる暇なんて」
「もうじきミレイナたちが来るわ。
あの子なら子供の扱いは問題ないし、少し面倒なこともあるから」
「面倒なこと?」
ガインが首を傾げるのをよそに、リンダスはたくさんいる子供の一人に視線を向けた。
その子供のふくらはぎにあったのは金色の弓矢の紋章だった。
「それと、君もこれから来る子に会っておくといいわよ。
あなたの成長に少しでも役立つと思うから」
リンダスは子供たちを連れた少年にそれだけを伝え、子供たちの頭を撫でて手を握った。
「お兄さんとはまた会えるから、
今はおばさんといきましょ」
「はーい。バイバイ、おにいちゃん」
リンダスの言葉に元気よく答えた子供達は、少年に手を振りながら酒場から出ていった。
「ガインさん、さっきリンダスさんが言ってた人ってどんな人なんですか?」
「それは会ってからの楽しみにしとけ。
ハルトにとっていい出逢いにはなると思うぜ」
ガインは笑いながらハルトと呼ばれた少年の背中をバンバンと叩く。
「そ、そうですか。
じゃあ後日、リンダスさんのところを訪ねてみることにします。
それじゃあ、今日は帰ります」
「ああ、気をつけてな」
酒場にはガインだけとなり静寂が訪れる。
手元にあったグラスを手に取り、中に入っていた水を一気に飲み干す。
「そうか、あんたも覚悟を決めたんだな」
ガインは誰もいない酒場でリンダスに届かない言葉を送った。
あとがき
ということで3巻が始まりましたが、
この3巻ではどんな結末が待っているのか
考えながら読んでいただけると嬉しいです。
ですが3巻ではほとんど戦闘をするつもりはないので最初の方はまったりお付き合いよろしくお願いします。




