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始まりのインストール

 「FBFファイナル・バトル・フィールド

 全プレイヤー数1000万人を誇る高自由度オンラインFPSゲーム。

 プレイヤーは自身のアバターの髪型、肌色、性格などを変更でき、

 更にゲーム中の戦い方によりアバターが強化されたり新たな武器やスキルが解禁されていく。

 また、このゲームの売りはその自由度や多くの武器の種類だけではなく、

 最大同時バトルプレイヤー数66人で高画質高音質なのにインストール後のフォルダ容量は驚きの500MB未満。

 低スペックパソコンでも簡単登録だけでゲームスタートできる。

 このゲームの売り文句は、

 180°後ろを向くと仲間がいる戦場を駆け抜けろッ!!

「…面白そうじゃねェか…。」

 PCの画面に映し出されたとあるゲームのレビューサイトを凝視しながら目の前の未知の世界に興味を持ちすぎて自身で気づかない内に独り言を話してしまっていた。

「FPSか…今までアクションとかしかやってこなかったが…いいかもな。」

 黒葉勇徒は好きなものを中心的にやる癖がある。

 その癖が原因で、好きなジャンルであるロールプレイングゲームなどの主人公育成ゲームを何度もやってきた。

 ついでに嫌いなジャンルはホラーゲーム。 ビックリ要素やホラーBGM、SEは大の苦手だ。

 このFBFにもゾンビモードがあるが、それを補うかのように黒葉がゲームに対して欲していた要素があった。

 それはプレイスタイルによりアバターのステータスが成長したり新武器がアンロックされる要素。

「まあいい。 とりあえずプレイしてみるか。」

 ゲームスタートのために必要な手順を頭の中で確認して、まず簡単新規アカウント登録と表記されたボタンを押す。

 すると情報記入画面へ移行した。




    ゲーム内ID名「         」

    ニックネーム「         」

     パスワード「         」

 再度パスワード入力「         」

      生年月日「   年  月 日」

   メールアドレス「         」

     秘密の質問「         」

     秘密の回答「         」

 メールマガジン希望 ○希望 ○希望しない

    同意しますか ○同意 ○同意しない



 とりあえずいつも登録している時と同じように入力していく。




    ゲーム内ID名「Ragnarok.slayer 」

    ニックネーム「ラグナロク    」

     パスワード「******** 」

 再度パスワード入力「******** 」

      生年月日「 1950年 11月 26日」

   メールアドレス「Ragnarok.slayer@Xmail.com」

     秘密の質問「一番好きな武器は?」

     秘密の回答「ロンギヌスの聖槍 」

 メールマガジン希望 ○希望 ●希望しない

    同意しますか ●同意 ○同意しない



 分かるだろうがもちろん生年月日は本物ではない。

 一部のオンラインゲームなどでは記入した年が一定の数値に達していない場合登録できない事があるからだ。

 ついでにこのメルアドは黒葉がネットゲーム用に作成した捨てメルアドだ。

 今頃受信BOXにはゲームからのメルマガや迷惑メールで満パンになっているだろう。

 記入した内容を今一度確認し、登録ボタンを押す。

 どうやら記入したメールアドレスに確認メールが送信されたらしいので確認しに行く。

 受信BOXを開くと案の定、9999通の未開封メールが送られていた。

 その中、一番最新の受信メールの所にFBFからの確認メールが送信されているのを発見した。

 確認メールを開封し、文章内に書き込まれていたURLに飛ぶ。

 飛んだ先はログインページ。 




 IDまたニックネーム「       」

     パスワード「       」

    自動ログイン  ○ON ○OFF



 先ほど登録したばかりのアカウントを入力する。




 IDまたニックネーム「ラグナロク   」

     パスワード「********」

    自動ログイン  ●ON ○OFF

 


 ログインするとゲームインストール画面に移行した。

 とりあえずマイドキュメント内のオンラインゲームフォルダに保存する。

 フォルダを開きゲームインストールを開始した。 

 インストールは約5分程度で終了し、ついにゲームがスタートできる状態となり少し心拍数が上がる。

 GAME STARTボタンを押すと新規ウィンドウでFBFが起動した。

 「よし……GAME STARTだ……!!」

 その刹那、銃声と共に画面が割れた。

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