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回生戦  作者: だんご


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2/2

能力測定テスト



戦いの翌日。




終末戦線の訓練施設には、朝から人が集められていた。




昨日より人が減ったように思える




広い訓練場。




昨日の戦闘を生き延びた新兵たちが、列になって立っている。




前に立つのは教官ロイドだった。




「今日は能力診断テストを行う」




低い声が響く。




ざわめきが広がった。




「昨日も似たようなことをしたが、今回は違う」




ロイドは腕を組んだ。




「今回は順位を出す」




その言葉で空気が変わった。




「このテストは昇進にも関わる」




「終末戦線は実力主義だ」




彼は続ける。




「お前たち一般隊員は、いくつものグループに分けられる」




訓練場の壁にある巨大なモニターが点灯した。




そこには組織の構造が表示されている。




「各グループには隊長がいる」




「隊長は全員、実力で選ばれた者だ」




モニターに何人かの人物の名前が表示される。




「つまり」




ロイドの声が低くなる。




「上に行きたければ強くなれ」




「それだけだ」




沈黙。




そしてロイドが言った。




「テスト開始」







最初は体力測定だった。




走力。




反射。




筋力。




耐久。




様々な項目が機械で測定されていく。




勇気は圧倒的だった。




全力で拳を振るう。




ドォン!!!




装置が激しく揺れる。




計測数値が跳ね上がる。




「うお……」




周囲から声が漏れた。




ロイドが淡々と記録する。




「異常な筋力だな」




勇気は笑った。




「まあ、昔からなんで」







次はヒトシ。




彼は装置の前に立つ。




手を前に出す。




一瞬。




空気中の水分が集まり、




次の瞬間――




ドンッ!!




高密度の水弾が発射された。




分厚い鋼板が貫かれる。




「……威力十分」




ロイドがメモを取る。







トモの番。




床に置かれた金属の棒。




トモは手を触れない。




ただ視線を向ける。




すると棒が浮いた。




そして




ビュンッ!!




高速で壁に突き刺さった。




「サイコキネシス」




ロイドが言う。




「扱い次第で化ける」




トモは肩をすくめた。




「まあまあだろ」







他の隊員たちの能力も測定されていく。




電気を操るもの




氷を生み出す者。




五感が極端に鋭い者。




身体の硬度が変化する者。




様々だった。




終末戦線には


すでに多くの能力者が集まっていた。







次はエルドだった。




エルドは装置の前に立つ。




深呼吸。




手を前に出す。




すると――




掌が赤く光った。




次の瞬間。




ボッ




炎が生まれる。




小さな火。




だがその熱は一瞬で高まった。




ゴォッ!!




炎が前方へ噴き出す。




鉄板が赤く焼けた。




ロイドが目を細める。




「熱操作型か」




エルドは手を下ろした。




「……はい」







その次。




エマの番だった。




長い黒髪の少女。




エルドの幼馴染だ。




エマは静かに手を伸ばす。




指先が動く。




すると――




空中に細い線が現れた。




透明な糸。




それが一瞬で伸びる。




ピンッ




糸が装置に絡みつく。




エマが指を動かすと




糸が締まり、




鋼鉄がミシッと音を立てた。




ロイドが記録する。




「糸能力」




「操作精度、硬度ともに申し分なし」




エマは小さく頷いた。







数時間後。




すべての測定が終わった。




訓練場の壁にある巨大な掲示板。




そこにランキングが表示される。




ざわめきが広がる。




「出たぞ!」




「マジかよ!」




エルドたちも前へ行った。




表示されている順位。




1位 勇気




6位 エルド・レヴァン




エルドは少し驚いた。




その下。




8位 エマ




さらに下。




16位 ヒトシ




53位 トモ




勇気が笑った。




「よっしゃ一位!」




トモが肩をすくめる。




「まあ当然だろ」




ヒトシが眼鏡を押し上げた。




「エルド六位か。すごいな」




エルドは首を振る。




「まだまだだよ」




トモが言った。




「当たり前だろ」




彼は掲示板を見ながら笑う。




「あいつらを殺すために」




「ずっと鍛えてきたんだから」




“あいつら”。 つまり異種族




沈黙。



それぞれが目的をもっている

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