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クワガタ湖のボート

 茶色の犬のケンタと黄うさぎのミニィとリスのコウイチの3人はクワガタ湖の近くまで歩いてやってきました。遠くには橋が見えてその橋には車が走っているのが見えます。湖はクワガタの形をしているという珍しい湖で遠くにはクワガタ山が見えるのでした。


「いやぁ、なんとも空気が美味しい場所だ。遠くに見えるクワガタ山は火山で噴火によってこのクワガタ湖は出来たって言われているんだ。」


コウイチはクワガタ湖が火山湖である事を話し始めました。

するとミニィが喋ります。


「知ってるわ。以前の噴火によって溶岩が流れ出たけど堰き止められたんですってね。私も聞いた事があるわ。それでこの辺りの川の水の出発点になっているのよ。」

ミニィの話に反応してケンタが話し始めました。


「ミニィは詳しいね。流石、ミニィのお父さんが釣りとか水が好きだからお父さんから色々と教えてもらっているんだもんね。」


「そうよ、ケンチィはお父さんに会って話した事があったわね。コウイチ君、ケンちぃ、見て、お魚さんが泳いでいるわ。あれってフナ、それともコイかしら?」


3人で湖の水の中を見にいくと赤色や金色をした大きな魚の群れが泳いでいるではありませんか。そして湖の中から顔を出しています。ケンタが言いました。


「これはコイだね。見てご覧。金色とか赤色とか綺麗な色をしてるよね。コイは春の時期になると産卵の為にこうやって浅瀬に集まるんだよ。」


「へぇ、そうなのね。ケンちぃもコイの事色々と知っているのね。ねえ、あそこに餌が売っているわよ。餌をあげたら、きっと水中から顔を出してくれるんじゃないかしら?」


「良いね。じゃあ餌を買おう。」


そして湖の畔に餌を売っている場所があります。3人は餌売り場に向かいました。そこには青色のクマのおじさんの店員さんが立っています。


「いらっしゃいませ。」


クマのおじさんの明るい声が響き渡りました。

3人を代表してコウイチが注文します。


「すいません、餌を3袋下さい。」


「はいでは、1500円ね。」

3人は500円ずつお金を出すと合計で1500円になりました。


「はいそれではピッタリ頂きます。この餌をね、コイの集まっている所に巻いてね。すると顔を出していっぱい食べてくれるよ。」


「おじさん、ありがとうございます。」

ミニィがお礼を言うと、3人は餌を貰いました。餌を一袋ずつ持つと湖の中を除きます。袋から餌を取り出すと水面目掛けて投げました。すると今まで水中を泳いでいたコイ達が一斉に水面から顔を出します。そして餌をパクパクと食べるのですが、その数の多さと言ったら100匹以上はいるのでしょうか。どんどん餌を寄越せと言わんばかりに口をパクパクと開けるのでした。


「うひゃー、凄いわね。見て、あまりにも数が多いから、水が唸っているみたいだわ。しかも数が多いから、これは正直トラウマになるわね。」


ミニィは餌を撒きながらかなり恐怖の表情をしています。


その中の1匹が水面から跳ねていきます。続いて何匹も跳ねていくではありませんか。コイ達は青色や紫色、赤色、緑色に輝くコイばかりです。そんなコイ達を見たミニィは目を輝かせながら言うのでした。


「可愛い!!」


「僕達が餌をあげたから喜んでいるんだね。ミミィコイ達に気に入られているよ。」


ケンタが言うとミニィは嬉しそうに笑うのでした。そして3人はボートへと向かいます。ボートは白鳥の形をしたボートです。湖の定番である足漕ぎボートです。ミニィが言います。


「わぁーい、ねえねえ、私に思いっきり漕がせてね。」


「良いよ、疲れたら交代しよう。」


コウイチが言うと、ケンタがぷっと頬を膨らませて言うのでした。


「なんだよ、コウイチ、ちょっと今の言い方カッコつけちゃってたよ。」


「ケンタ、ミニィちゃんの前でそれを言いたかったんだろう。」


コウイチが冷かしてケンタをからかいながらミニィがボートを漕ぎ始めました。湖の水が渦を巻くとボートは前に進んでいきます。湖の水が渦を巻くとボートは前に進んでいきます。自転車のペダルのように一気に漕ぎながらハンドルを回してボートは弧を描くようにして湖の真ん中へとやって来ました。どうやらここは水深100メートル近くあるようです。ケンタが言います。


「信じられないよね。ここの湖の深さがめちゃくちゃ深いなんて。」


「それだから湖って不思議な場所よねー。」


「ボートは良いだろう。楽しい思い出になるからさ。」


3人はボートの中でにこりと笑いながら写真を撮りました。


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