表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

9/103

9:ダチョウに暗躍



「おいしい! おいしい!」

「なにこれ!? わかんない!」

「おししし! ……おししし? おし!」

「おかわり! おかわり!」



「あははははは! バグってる! 何それ、無茶苦茶面白いんですけど!!!」



ヒード王国の南端に位置する町の一つ、プラーク。この大陸の中央部に位置する"高原"からやってきた彼女たちが滞在するこの町は、正にカオス、と言うべき光景を表していました。


"御用商人"という顔を持つアランと言う男性が持ち込んだ食料は、町に滞在していた料理人の手によってダチョウたちが全く知らない"料理"というものに生まれ変わります。そもそもダチョウたちにとって『ごはん!』というものは基本"生"です。レイスという彼らの長によって加熱料理は覚えたものの、自分たちの翼とおつむでは火をつける事すら難しいありさま。


レイス本人も、可能であれば美味しいものを食べて貰いたいということから何度も料理しようと試みていたのですが、高原に於いて安全を長期間確保したうえで、細かい作業を要する火おこしをするのは難しく、どうしても生で食事することが多くなってしまっていました。


故に、彼らにとって『料理』というものは全く以って未知。そもそも味付けという概念すらレイスしか理解していないこの群れにとって、本職の人間が調理したものなど、劇薬に他なりません。



その結果が、コレ。



自分たちがこれまで食べていた生肉が紙粘土かなにかかと錯覚してしまうような料理たち、あまりのおいしさに脳が情報の処理に追いつけず気絶してしまう者や、美味しすぎてテンションが爆発し走りまくって防壁に大激突している者、何を思ったかその場で高速回転し始める者など、とにかくとんでもないことになっています。


そして、本来それを収める側である"みんなのママ"こと族長のレイスも……



「あはははははは!!! 何その挙動ー! あはー!!!」



完全に、"出来上がって"いました。


パーティ、いや宴会ならば酒だろう。気を利かせたアランが持ち込んだ葡萄酒を楽しそうにあおる彼女、どうやら笑い上戸のようでさっきからずっと笑い続けています。しかも声が普段よりもとても大きい。彼女の楽しそうな笑い声があたりに響き、最初は沈んでいたダチョウたちの気分も回復、というか急上昇。そこに美味しいご飯で上限が吹き飛んだ結果、奇行に走り、それを見たレイスが楽しそうに笑う。


なんというか……、とても、カオスです。


なお、現在楽しんでいるのはダチョウだけであり、人間さんたちは滅茶苦茶お仕事に奔走していました。レイスちゃんから多額のお賃金を支払われた故不満はないものの、ダチョウたちの食事スピード、そして満腹までにかかる食事量。それはとても速く、多い。調理し終わった瞬間に全てダチョウたちのお腹の中に消えていき、『おかわり! おかわり!』とひな鳥のように要求される。


お目目が無垢すぎるせいか、それともお料理が美味しすぎて暴走しているのかはわかりませんが、料理人さんたちに向ける眼は捕食者のソレ。『早く提供しなければこっちが喰われるッ!』と悟った皆さんは鬼気迫る表情でお料理を進めていきます。


まだ良かったと言えるべきことは……、アルコールを嗜んでいるのがレイスちゃんだけというところでしょうか。ダチョウたちは葡萄酒に含まれているアルコールを自分に良くないものと判断したのか、何故か口を付けようとはしていません。未だ飲み続けているのは、ダチョウちゃんが『これ! おいしい! あげる!』と持ってきてくれた料理をツマミ代わりに酒を呷るレイスちゃんだけ。


勿論、レイスちゃんが一人で寂しく飲んでいたわけではありません。その横に転がる死屍累々を見れば誰かと一緒に飲んでいたことはご理解いただけるでしょう。



「うぅ……。」

「ちんどい。」

「なんでこの人まだ飲めてるのぉ……」



最初は『せっかくだからみんなで宴会!』という形で、クルディウスさん率いる冒険者の皆さんや、天幕を用意してくださった兵士さんたちを含めて楽しく酒飲みしていたのですが、みんなレイスちゃんに潰されてしまいました。最初にエルフのアメリアさんが潰され、次に人間のクルディウスさん、兵士さんも次々とやられて行き、頑張っていたハーフドワーフのザッドさんは口から虹を吐きに行ってから帰ってきていません。


そして実はこの町で一番偉いマティルデさんも先ほど会場にやってきたのですが……



「あ、マティルデ~! 一緒にのもぉよぉ! あはははは!!!」


「おぉ、レイス殿! もしや飲み比べか? これは早く仕事を切り上げて来て正解だったな……! それにしてもこの町で一番酒の強い私に勝負を挑むなど……、もしやレイス殿。かなりいける口だな! よかろう、乗った!」



と、勝負を挑んだはいいものの。



「も、もうむりぃ……。」


「あははははは! 私つよーい!!!」



と、難なく撃破されています。マティルデさんもマティルデさんで、葡萄酒で一杯の樽。それこそ人間がそのまま詰め込める程度の大きさの樽を三分の一ぐらい飲み干すというすごい快挙を達成していたのですが……。相手をしていたのはダチョウ、いやレイスです。彼女が樽一つ飲み干せずに四苦八苦している間、三つの酒樽を開けて飲み干してしまう彼女。


普通ならアルコール中毒とかでぶっ倒れてしまいそうな量ですが、いまだほろ酔い気分のレイス、というか飲んだ酒どこに消えてるんですかね? 体型とか一切変わってないですし……? とにかくそんな風に、種族名を"ダチョウ"から"蟒蛇"に変えた方がいいのではないかと強く感じる彼女は、自分が潰して来た酒飲みたちや、はしゃぎまわるダチョウたちを見て楽しそうに声をあげておりました。



「…………。」



おや、そんなカオスな宴会会場から誰かが抜け出そうとしているようです、ちょっと追ってみましょうか……。








 ◇◆◇◆◇







"御用商人"として動いていたアランは、足早に自身の商会が所有している建物へと向かう。本来ならばもっと早く行動を起こすつもりであったが、あまりにもあの"ダチョウ"と名乗る獣人たちが大食漢であり、何度も倉庫と会場を行き来する羽目になってしまった。自身の本来の役目を考えた時、他人の目は邪魔になるだけ。故に彼は商会の規模を必要最低限におさえていたのだが、それが裏目に出た。


自分も倉庫から食料の搬入を手伝わないといけないほどの相手であり、しかもすでに全員が常人の三倍以上の数を食べているのにも関わらず未だ食欲は収まらない。ずっと抜け出すタイミングを探っていたが、そんなことを考える余裕がないほどに忙しかったのだ。


真の雇い主が寛容で話の分かる人物であるため心配はないが……、あまり"定刻"から遅れるのは好ましくない。



(……異常なし。)



建物へと入り、内部の確認を素早く終えた彼は目的の部屋へと入っていく。巧妙に隠されているため彼の本職、それこそ『諜報員』であれど発見するのが難しい仕掛け。物理的にも魔法的にも外部からの盗聴の対策が為されている部屋だ。


内部に入った彼は、部屋の中に自分以外の侵入者がいないか、そしてこれまでに自分以外の人間がこの部屋に入らなかったかどうかを入念に調べた後。備え付けられた魔法陣を起動していく。その魔法陣の紋様は、特定の部門に対し国の総力を挙げて研究開発へと取り組んだことにより、一部分だけ"帝国"と同等・それ以上の技術力を手に入れた国家。ナガンのものであった。


そう、プラークを持つヒード王国、その西に位置する人間至上主義を掲げる王国、ナガン王国だ。



「軍師殿、定刻より大幅に遅れてしまい、申し訳ございません。」


『構いませんよ、遅くまでお疲れ様です。』



魔法陣を起動すると、そこに現れるのは青い人影。それは、"ナガンの諜報員"である彼の上司である"軍師"だった。国家間を超える長距離通信、しかも映像をもリアルタイムで届ける魔術。魔法陣と言う事前準備や、"御用商人"と成れるほどの経済力がなければ手に入れるのが難しい高価な触媒を必要とする魔法ではあったが、その有用性は言うまでもないだろう。



「ご報告です、マティルデが"傭兵団"を雇った模様。数は300、全て鳥系の獣人で構成されております。」


『ほう……?』



先ほどまでは柔らかな笑みを浮かべていた軍師の顔が、真剣な物へと変わる。



『それは真ですか?』


「はい、傭兵団の者と接触したところ『旅行者』と説明されましたが、兵士たちが軍の天幕を人数分設置しておりました。ただの旅行者では、ないかと。」


『なるほどなるほど……、こちらの"計画"が漏れている可能性があるわけですね。』


『は、その可能性は高いかと。』




その団体はホントに旅行客なのであるが、アランは猛烈な勘違いをしていた。


そもそも、彼が"ダチョウ"たちの存在に気が付いたのがすでに『果物屋襲撃後に号泣事件』の後のことである。"御用商人"としての仕事中に天幕の用意をしている兵士たちを見つけ、ようやくダチョウのことを知ったのだ。


しかも、この世界の常識的に、300などと言う数が一斉に旅行してくるなどありえないことだ。というかソレ移民じゃね? となるわけである。となるとこの町の守護であるマティルデが天幕をわざわざ貸し出すとは思えない、移民の中に他国のスパイが紛れ込んでいるなどよくある話であり、普通は軍が出動し、全員の身元を調べなければいけない。


しかしながらそんな様子は全くなく、むしろマティルデは歓迎モード。天幕を出してあげる上に、獣人たちのために食事の用意をするため"御用商人"の自身に食料の調達を指示してくる始末。明らかに普通の対応ではなかった。


つまりアランからすれば、『我々の侵攻計画がすでに察知され、戦力として雇った傭兵団……!』となるのもおかしな話ではない。


マティルデはただ、『ダチョウちゃん怖いから仲良くしとこ』と考えていただけなのに、である。




『それにしても明日、そちらに侵攻軍が到着するというのに……。』


「報告が遅くなり、申し訳ございません。」


『いえ、大丈夫です。お話を聞く限り、"宴会をしていた"と言うことは正確な侵攻開始時期までは掴めていないのでしょう。そしてこちらの正確な数も。"計画"の第一段階である奇襲は、しっかりと行えるはずです。』



彼らが言う"計画"、それはナガンによるプラーク占領計画である。


プラークは御存じの通り、魔物素材によって上質な武器や防具、また外貨を獲得できる非常に重要な地である。この地の重要度は非常に高く、ヒード王国の直轄領であり、信頼厚い騎士が配置されている。しかしながら、ヒード王国にとって非常に重要な地でありながらも、その防備は他の都市よりも少し厳重な程度。


これは何故かというと、プラークと言う町がどこの国とも接していないからだ。


プラークの周囲は魔物の生息圏に囲まれており、唯一人類の生活圏と繋がるのは自身の所属する国家のみ。故に町の防備も『対人間』の必要は薄く、『対魔物』へと比重が割かれている。故に他国からの侵略への対応能力が低い。



『そこで我々は魔物の生息圏に"回廊"を制作し、プラークへの侵攻路を確保。ヒード王国の良質な武器製造の根っこを押さえ、同時に収入源を押さえる。そういう作戦だったのですがね……、鼠が紛れ込んでいましたか。ありがとうございます、アラン。すぐに洗い直しましょう。』


「いえ、もったいないお言葉。」



プラークを押さえるだけでは、直ぐに敵に察知され奪還のために動かれてしまう。そこで先んじて"御用商人"として潜入していたアランの出番だ。彼がプラークと他都市の交易を受け持っているが故にできること。つまりすでにプラークが占領されていたとしても、"他都市との交易を任されている御用商人"が情報を操作する。


『侵攻? ないない、プラークはいつも通りでしたよ~!』とアランが報告することで、プラークの占領を"隠蔽する"。その間にプラークを完全にナガンの前線基地へと改造し、いずれは内部からヒード王国を食い破るという計画だった。



『さて、こちらの諜報網の件は一度おいておくとして……。どうしましょうか。』



アランの目の前に映し出されている軍師が、口元へと手を伸ばし思案し始める。


元々、今回の侵攻計画に参加している侵略軍はある程度失敗する前提で編成されている。"回廊"があると言えども、プラークを包み込む魔物の生息圏を突っ切るルートで移動するため、兵に犠牲が出てしまう可能性があった。故に今後の占領計画において面倒になって来る"人間至上主義"、その信奉者たちが主力となっている。


周辺諸国を平定し、帝国をこの大陸から追い出そうとしているナガン王国において、彼らは非常に厄介な存在である。


帝国とたたかうためにはどうしても小国一国分の国力では足りない、もっと大きな国になる必要があるのだが、ナガンの周辺国は全て多民族国家か、人間族以外の種族がメインとなる国家のみ。つまり戦争に勝利し併合したとしても、この厄介な思想のまま占領を進めれば反乱がおきるのは必須。ただでさえ強大過ぎる帝国にそんな仲間割れ状態で勝てるわけがなかった。



『(故に失敗することも考え、厄介者を送り出したわけですが……。)』



別に死んでもらってもいい。いや死んでもらった方が国のためになるのだが、かといってただ死なせるのは無駄以外の何物でもない。彼らの侵攻のために回廊の整備や、兵たちの訓練、それ以外にも多くの時間と労力を費やしている。失敗してもいいが、成功させた方が旨味のある戦いだった。



『基本、獣人というものは人間よりも遥かに優れた身体能力を誇ります。何かあってはマズいですからね。あの将軍の指揮能力はそれほど高くもありませんし、人間大好きな彼が獣人相手に冷静でいられるとは思いません。……5000では少々不安が残ります。虎の子を出しましょう。』


「ッ! 魔法兵、ですか?」



諜報員の彼が驚くのも仕方のない話だった、何せナガン王国における魔法兵は"対帝国"用に訓練されたとても重要な兵科。"魔法"を扱うが故に、非常に貴重な兵士たちであった。


この世界において、魔法を扱うのには才能が必要となる。魔力はすべての生命に宿ってはいるが、魔法を扱うのには魔力以外の適性が存在する。そしてその者が扱える属性についても、一人一人違ったものに成っている。魔法を使えない者もいれば、火魔法しか使えない者、火や水の魔法が使えるものと全く同じ適性を持つ者は誰一人存在しないのが定説である。


しかしながら、ナガンはそれを覆した。魔法開発における国力を、"雷"と"伝達"に全てを捧げることで技術革新に成功。特殊な魔道具を持つことで、『そもそも魔法が扱える人間である』、『雷魔法以外の使用ができなくなる』と言う条件があれども、通常の1.5倍程度の威力の雷魔法を打ち出せる兵士を生み出したのだ。



『雷魔法、相手にするとこれほど厄介なものはありませんからね。他国にバレぬように秘匿してきた故、今回が初投入となりますが……。少し、楽しみですね。』



"通常"、人類は身を守るために防具を身に着けるのだが、その防具は基本金属製である。冒険者であれば動きやすさを確保したり、金銭的な理由で皮鎧だったりすることもあるが、軍に所属している者ほど、この傾向が顕著になる。


そして、雷魔法はとある工夫を施すことで、金属から金属へと連鎖し、威力の低下を抑えながら突き進んでいく。これまで絶対的であった鉄の守りを完全な弱点と変えてしまった。


『金属鎧で身を守り、大人数で行動する』軍隊にとって非常に有効な攻撃手段と言えよう。そしてもちろん相手が金属をもっていなくても、その威力は人一人殺すのに十分な代物。それが一斉に500も打ち出されれば、勝てる相手などいないはずだ。


軍師は、そう考え、選択をした。



『数は……、今動かせる全員で行きましょうか。戦力の逐次投入が故に敗北するのは愚の骨頂ですし、練度も高めておきたい。というわけで魔法兵を追加で500、出しましょう。合わせて、5500。対してプラークは守備隊500に傭兵300。』


「圧倒的ですね。」


『えぇ、数の差は正義ですから。相手に"特記戦力"がいれば一万用意しても勝てませんが……、いなければこっちのもの。ないとは思いますが、負けた時はこれまで通り"御用商人"として振舞うように。勝った時はまたこちらから新たな指示をお伝えします。よろしくお願いしますね。』


「かしこまりました。」





なお、彼らは知らぬことだが……。


ヒード王国が有する優秀な騎士、マティルデによると普通のダチョウ獣人の戦力は『100人で囲んでも勝てない』である。そのため、ダチョウ獣人一人の戦力を、100と仮定した場合……。群れの数が300程度のため。その力、30000の兵力と同等以上。


そして、レイスがエルフのアメリアに話した話が真実だとすれば、『ダチョウは、非常に強い電気への耐性を持っている』。そして、『ダチョウを電気で倒すためには、"最小で"、小国を軽々と滅ぼせるエルダー級よりも高位であるエンシェント級のドラゴンの雷撃が必要』ということになる。……つまり、人間なんぞの魔法でダチョウがダメージを負うことはない。






大陸の覇者、最強の種族『ダチョウ』が、産声をあげる。









〇ダチョウでもわかる(解らない)周辺諸国について


・ヒード王国


現在ダチョウちゃんたちがいる町、プラークがある国。多民族国家で、王様は人間。特記戦力と言う"化け物"を持たないが、潤沢な魔物素材によって強化された武器防具を所有しているためそこまで軍が弱いわけではない。魔物素材と金属を合わせたものを作るのが得意。国の方針としては争いを好まず、現状維持をしたままノンビリしてたいなぁ、という感じ。


『て、帝国さんに喧嘩売るなんていやですよそんな……。というか魔物素材とか結構売ってるんで、お得意様ですし。滅茶苦茶強い人はいないけど、軍にお金掛けて国境がガチガチに守ってるからあんし~ん!』



・ナガン王国


ダチョウ被害者候補その1、現在プラークを攻めようとしている。人間以外の種族もいるが、人間の方が圧倒的に数が多い国家。人間至上主義という時代遅れの思想が蔓延している。ガチで帝国と戦おうとしている国家の一つであり、諜報活動と、雷魔法の研究に国力を注ぎ込んだら成功しちゃった国でもある。あの生物がいなければ本当に帝国とタイマン張れてた可能性があり、ヒード王国のみならず帝国を初めとした様々な国に諜報員を派遣し、情報を抜き取ることに成功している。


『自分ちのある大陸だけじゃなく、こっちの大陸にやって来る帝国さんきらい! 今からケンカの準備するためにヒード王国ちゃんぶち殺しちゃう……! とりあえず美味しそうなプラークもらうね!』



・帝国


本当にヤバい国。最盛期のローマをより強化しちゃった感じの国家。実は過去に帝国がある大陸の国家、『エルフの国』『ドワーフの国』『放牧獣人の国』と、ダチョウちゃんたちがいる大陸の『再生という異能を持つ王子の国』と戦争をし、その全てに圧勝していた。つまり四方面の戦線を持ちながら勝ち切る国力のある国家である。ダチョウちゃんの天敵である、『ビクビク』といい勝負ができる"特記戦力"を複数抱えているらしく、力の底が見えない。


ナガン王国は帝国に対し、『過去の戦争と同じ四か国との戦争状態に陥らせた後、内部で帝国を二分させる政争を引き起こして内乱状態にする。その間に帝国をこの大陸から追い出す!』という計画をしていたらしい。








感想、評価、ブックマークの方よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ