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77:ダチョウとこわいの



「……え? あ、あの。も、もう一回お願いできませんか?」


『なんか妹を名乗る変質者になっちゃった。』


「?????」



深夜、先日レイスが軍師に『不死』対策のための相談を持ち掛けた時刻とほぼ同じころ。軍師の元に一本の通信が送られてきた。


鬼のようにキレ散らかしている財務大臣を宥めながらなんとか予算を確保し、新たな策の準備を進める。それと同時に金策を多数行い大陸一の経済国家を目指して日々激務を送っている彼である。一日の終わりと成れば、かなりの疲労が溜まっていると推察できるが、相手はレイス。


現在彼女の元に『不死』が来ているということ、また単純なパワーバランス的にレイスが圧倒的に上位なことから、通信を無視するという選択肢は最初から軍師にはない。むしろより好感度を稼ぐために真っ先に対応しなければならない相手だ。


故に彼女からの通信を受けた際、即座に対応した軍師であったが……。すでにそのことを後悔し始めている。



『いや、なんかね? 力関係解らせるために手っ取り早く模擬戦して殺しまくったのよ。そしたらなんか私の記憶引っこ抜いて"妹"名乗り出して……。』


「れ、レイス殿に不調はないのですか?」



思考を整理するための時間稼ぎとして、彼女の身を案じるような発言をする軍師。過去の対獣王戦、対巨大アンデッド戦、対死霊術師戦。その全てを彼は見ているわけではないが、その規格外さは十二分に理解している。その半身を吹き飛ばされようとも五体満足で帰って来そうだということも。



(記憶を引っ張り出す? 何を? どうやって???)



軍師はただの軍師であるため魔法を扱うことは出来ない、しかしながら国内に存在する魔法使いや教会勢力と深い関係を結んでいるため、その知識は並みの術者を軽く上回る。故に、かのいくら殺しても死なない『不死』がそんな魔法を使えないことなど百も承知である。


教会勢力が扱う"神聖魔法"にそんなものないし、自分の不死性を活かしてゾンビ突撃しかしない『不死』がそんな修得難度の高い魔法を使えるようになっているなど考えられない。むしろそんな特異な魔法を練習していれば、『不死』の監視役として張り付けていた密偵が何か報告を出してくるはずだ。



(つまり完全に、想定外の事態ッ!)



『あ、うん。私は混乱したぐらいで無傷。それでなんかね? 彼女の中では私が"姉"になってるみたいでさ……。私の子供たちも"姪っ子"・"甥っ子"判定らしいのよ。んで私が所属するヒード王国と敵対しそうな共和国になんかいられないから、こっちに移住したいって言ってる。』


「Oh……。」



つい神に『なんでこんな面倒事ばかり起きるのですか』と嘆きたい気分になる軍師。


それもそのはず、レイスが所属するヒード王国はナガン王国との同盟関係があり、未だ公式に発表されていないが、近々『連合国』として新しい形態に変化する予定である。そしてその周辺国である"トラム共和国"はその潜在敵国。過去にナガン王国とバチバチに戦争していたこともあり、何かあれば即座に攻め込んできてもおかしくない相手。


そんな国の特記戦力である『不死』エウラリアがこちらに寝返る? 共和国のみならずそのほかの周辺国すらも刺激しかねないスキャンダルだ。というか連合国優位のパワーバランスに傾いてしまうため、即座に包囲網を構築。大陸すべての国家、最悪あの最強国家である"帝国"すら出て来てもおかしくない事件である。



(こういうのは連鎖的に爆発します、共和国が暴発すればそのほかも。こちらの大陸に手を出してこない帝国すらも出てきた場合、確実に負け戦……!)



「と、とりあえず保留……、いや彼女の性格的に不可能ですね。無駄に押しが強いですし、既成事実を作るとか言って正式に共和国から離反しそうです。」


『……やっぱマズい?』


「はい、かなり。」



軍師の顔色を見て、同じように青い顔をするレイス。すでに特記戦力の中でも上位に手を掛けている彼女ではあるが、高原という魔境を知る彼女は決して天狗には成れない。自分よりも強い存在に出会う可能性や、子供たちが危険に晒される可能性を考えると"戦争"などもってのほかだ。


絶対に争いを避けたいレイスと、必要であれば行うが今は時ではないと考える軍師の思惑が、一致する。



「対策会議と参りましょう、レイス殿。議題は『不死の引き抜きによって生じる戦争の回避』でよろしいですね?」


『OK。建設的な話をしよう。』


「かしこまりました。ではまず、彼女が何故そちらに訪れたのかについての情報はありますか?」



あぁ、それね。と答えたレイスが、"妹"となってしまった存在から聞き出したのであろう情報を開示していく。なんでもエウラリアがダチョウたちの元を訪れたのは、軍師の予想通り諜報活動の一環だったようだ。



『彼女の能力的に、たった一人でもかなりの脅威。可能だったら暗殺とか、破壊活動とかもして帰る予定だったみたい。"共和国"としては私のことを滅茶苦茶警戒してるみたいでね、可能だったら排除したかったんだって。』



不死の能力がある限り、彼女がこの世から抹消される可能性はほぼない。故に簡単に外部に派遣することができるし、出発前に自国の兵士に"不死"を付与してもらえれば防衛戦力も十分である。聖職者にあるまじき暗器を扱うスタイルということもあり、暗殺にはピッタリだったのだろう。



『まぁ本人は『お姉様であることが分かっていればこんなの絶対引き受けませんでした! いやもしや彼らがお姉様と私を陥れるために……!!! ゆ、許せません!!! 今度会ったら全員ぶっころします!!!』って言いながら共和国兵士への"不死"を解除してたけどね?』


「そ、そうでしたか……。」



不死の付与自体は直接対象を手で触れる必要があるが、その維持や解除はエウラリアの任意で行える。そして能力の仕組み的に、"不死"を付与しているかどうか判別できるのは、エウラリア本人か聖職者だけだという。



『なんか"神や教義への異端度"を糧としているせいか、そのあたり本職にはバレちゃうんだって。だから共和国の聖職者に調査されればバレるけど、それまでは誤魔化せるって言ってた。』


「なるほど……。」




軍師の脳内に浮かぶ策は、大きく分けて二つ。


"エウラリアをこのままレイスの元に置く"か、

"エウラリアをレイスの元から離す"か。


まず前者の場合、自陣営の戦力が大幅にパワーアップする。最強の個に等しいダチョウの女王"レイス"の弱点ともいえる子供たち。その者たちが死んでしまう可能性を限りなく0に近づけることができる。レイス本人から許可を取らなければならないが、コレはこれまで動かしづらかった"最強の群"であるダチョウの群れを戦力として扱えることに他ならない。


他勢力と戦争になる可能性が大幅に上がるが、帝国が出しゃばって来ない限り、その勝率は非常に高い。何とかエウラリアがこちらに付いたという情報を隠すことができれば、時間は稼げる。



(帝国の頂点、皇帝の下に存在する組織。皇帝を補佐し、広大な帝国を保持するための意思決定機関。元老院。)



ナガン国内に存在するミスリル鉱山の利権を流すことにより、軍師は元老院議員との太いパイプを複数持っている。これを十全に利用できれば、策を弄する時間を用意できる。戦争が起きても帝国を抑え、ダチョウと不死を扱いきることができれば、連合国は大陸を制覇できる。



(しかしその戦いは大陸全土を巻き込んでしまうもの。どれほどの被害が出るのか、あまり考えたいものではありませんね。)



対して、エウラリアをレイスから離した場合。この時考えれらるのは、エウラリア本人の強烈な批判。軍師はレイスの話し方から、『エウラリアが思い込んだ事象を無理矢理押し続けている』ということを理解していた。つまりエウラリアからは、『お姉様が私の元から離すなんて考えられない! も、もしやあの軍師が……、殺す。』と思われてしまうということである。



(記憶を引き抜かれた、と言うことはレイス殿がエウラリア対策のために私に相談を投げかけた、という事象は伝わっているはず。)



つまりこれを選択した瞬間、軍師が死ぬ可能性が非常に高い。もしエウラリアが上手く聞き分ければ、共和国への二重スパイの様な立ち位置になることも可能だろうが……。任期完了後に真っ先に軍師が殺されるのは確かである。どうあがいても軍師が死ぬ。過去の戦争で生き埋めにした瞬間から物凄いヘイトを買っているのだ。レイスが説得すれば止まる可能性もあるが、これ以上ヘイトを稼いだ場合、誰にも止められない。



(あ、うん。どうあがいても道半ばで死にますね。)



現在のナガン王国、というかヒード王国、獣王国を含めた『連合国』は軍師の働きによって何とかなっているところがある。もちろん彼以外にも優秀な人材は多くいるのだが、如何せん軍師一人で抱え込んでいる案件が多すぎた。道半ばで軍師が倒れた場合、かなりの悪影響が考えられる。



「となると……、もうレイス殿の元で面倒を見てもらうしかありませんね。」


『……マァ~ジ? あぁ、でも、そうだよなぁ。』



軍師の結論を聞き、とんでもなく嫌そうな顔をするレイス。レイスとしても色々と気持ち悪いので距離を置きたい相手ではあるのだが、自身のことを姉と呼び慕ってくれる存在をないがしろにするのは気が引けるし、自身の記憶の一部を保有した存在を放り出すのは色々怖い。


受け入れたくないが、受け入れるしかない。そう言った表情を浮かべている。



「……とりあえずレイス殿。エウラリア殿にはバレるまで共和国の人間として振舞うように伝えてください。おそらく連絡のために本国に手紙など送る必要があると思うのですが、真面目に"スパイ"しているように見せかけて頂きたく。」


『二重スパイね? まぁ時間稼ぐのはそれぐらいか……。了解、"妹"にそう伝えておく。』


「その間に私は各種工作を進めておきます。幸い共和国は複数有力者による評議会制度、かき回すのにはちょうどいい相手です。結束は固いですが、何とかしてみましょう。同時に他潜在敵国へも働きかけておきます。」


『ほんと? マジで色々悪いね……。』


「いえいえ、お気になさらず。自然災害のようなものでしょうから。」












 ◇◆◇◆◇








ではでは皆様お待たせいたしました、


被害者の会の皆さまが呼んでますよ?



死霊術師ちゃーん!




「アバーッッッ!!!!!」




【死亡カウンター:204】




今日も元気に断末魔、ダチョウたちによって"ビクビク"と言う名前で恐れられている雷竜。そんな凶悪なドラゴンが放った雷撃によって死霊術師ちゃんは爆発四散。あたりに彼女だったものが飛び散り、たんぱく質が焦げる嫌なにおいが立ち込めます。



「ぎゃぅ……。」



そんな惨劇を起こしてしまった雷竜くんはちょっとしょんぼり、なんて言ったって今日のごはんが弾け飛んでしまったのですから。雷竜くんからすれば死霊術師ちゃんは、あのちっこくてすばしっこい毛むくじゃらと同種。何かよく解らない喚き声を出している辺り、"ダチョウ"にそっくりです。


故に雷竜くんはダチョウを殺すときの出力で攻撃してみたのですが……、いつもならいい感じに火が通ったダチョウができるのに、弾け飛んじゃいました。残念ですね。



「ぎゃ?」



しかし高原に於いて、落ち込んだり悲しんだりするのは"真の上位者"だけに許された行為です。彼の視界がいきなり真っ暗になり、何かと思って振り返ってみれば、自分よりも圧倒的に強い魔物の姿が。


比較的牛に近しいフォルムですが、サイズが異次元。


軽く見積もっても体高50m、異様なほどに隆起した筋肉と、戦艦の主砲を思わせるほどに太い二本の牙。すでに人類社会において失伝した書物に全ての魔法及び属性に強大な耐性を持つ化け物、ベヒーモスと名付けられた魔物が存在していますが、それよりも何倍も大きな存在。




「ぎゃぃッ!」




雷竜くんが立ち上がって体を大きく見せたとしても、せいぜい10mぐらい。大きさじゃ絶対に勝てません。しかしながら彼は若い個体で、同時に非常に勇敢で、無謀でした。大きな敵に向かって、自分ができる最大限の攻撃を放とうとします。


体内の発電器官を全力で回し、無意識に魔力操作を行い、口内へとエネルギーを集約。雷の魔力砲とも呼べるソレは暴発ギリギリまで溜められ……、放出。



「ぎーッ!!!」



一瞬にして視界が黄色に染まり、ベヒーモスに向かって放たれます。威力にしてレイスの通常魔力砲を大幅に上回るもの。流石に高圧縮された黒い魔力砲よりは威力が劣るが、十二分に高原で通用する威力。


しかしながら……。



「ぎッ!!!」



無傷。


眼前のベヒーモスには、全く効いていません。


そうですね。いくら雷竜くんが強くても、特記戦力換算で"中の上"。彼よりも強い存在など大量にいます。ベヒーモスくんはなんていったって"上の上"。雷竜くんではどうあがいても勝てない"暴力の化身"です。可哀想に、すぐさま逃げていれば何とかなった……、いえなりませんね。捕捉された時点で死でした。


その直後、ベヒーモスが前足を振るった瞬間。雷竜の上半身が消し飛んでしまいました。あわれ雷竜くんはベヒーモス君の朝ごはんになってしまったようですね!


ま、これが高原です。こうならないためにも、楽しくやっていきましょうね、死霊術師ちゃん! そうでもしなきゃお迎えが来てしまいますよ!!!






「ま、全く勝てなぃ……。」






……あら、全然元気そうではありませんね。




「何回、何回死んだ? ……204? あはッ! ……なんだよあの土地。」



彼女の復活地点であるリマ連合の拠点、その血で満たされたバスタブの中でそう呟いてしまう死霊術師ちゃん。まぁそれも仕方の無い話。雷竜に挑むこと数百回。いい感じに戦えることもありましたが、何故か横やりが入って吹き飛んだり、頭からモグモグされて消化されちゃうこともありました。



「お、思い出したくない……。」



迫りくる触れただけで蒸発してしまう胃液に、どれだけ足掻こうとも破れぬ胃壁。よく物語では『外は固くても内からの攻撃には弱いはず、お腹の中で暴れてやるぞ!』というものがありますが、そんなもの高原じゃ通用しません。何もできず溶けて死んでしまった死霊術師ちゃんは、結構なトラウマを植え付けられてしまったようですね。



「ま、不味い。このままじゃ何もできなくなる、リセット。リセットしないと……。」



そう言いながら両手で頭を抱える彼女。


レイスによって捥がれたその両腕は彼女の血によって構成された義手のようなもの。故に、こんな使い方もできるのです。



「ッ!」



彼女が少し力んだ瞬間、その手のひらから発せられるのは無数の血の針。確実に死霊術師の脳を貫き、ズタズタに引き裂いたそれは彼女に死を齎しました。そして、人知れず進むカウンターの数。それが205を刻んだ瞬間、彼女の肉体が再構成され、全ての状態が"元通り"になった彼女が復活します。



「……ふぅ。たまぁ~に死にそうになるのは駄目ですよねぇ。反省反省ぃ。」



一度死ぬことで精神を最適化させた彼女は、ゆっくりと血で満たされたバスタブから出ます。頭部を先ほど破壊したおかげでその黒い髪から真っ赤な血が垂れていきますが、この隠し拠点には彼女とその配下であるアンデッドしかいません。


たとえ頭髪に血が付着していようが、最近特記戦力の女性間で流行している全裸であろうが、咎める人は誰もいないのです。



「さ、情報を纏めていきましょう。地図も更新しないと。……毛むくじゃら! 仕事の時間ですよぉ!」



備え付けのアンデッド、スケルトンに部屋の掃除や整備を命令した後。死霊術師ちゃんは新しく手に入れたしもべに声を掛けます。その声に反応してトテトテとやってくるのは、なんと高原に住まう"ぺちぺち"。あのちっこくて毛むくじゃらで、棒を振り回す可愛い奴です。


そうですね、なんと死霊術師ちゃん。高原で手に入れた配下を高原の外に連れて来ることに成功しました!



「えぇ、えぇ。そうですとも。私だって特記戦力級、転移魔法陣の改良など片手間でできるんですよぉ。」



レイスとの戦いの際は地面に巨大な魔法陣を描いたり、かなりの魔力を糧としなければ起動できなかった転移魔法でしたが、死霊術師ちゃんはこの厳しい高原生活の中で、なんとコストカットに成功したのです。


ほぼノータイム、同時に低燃費で使用可能になった転移魔法を駆使した彼女は高原の物資や配下を外へ。また高原での戦闘に於いても、より高度な戦略を立てられるほどに成長しました。(まぁ後者は認識する前に殺してくるので全然勝てないのですが。)


そんなわけでこの復活拠点には"ぺちぺち"が数体常駐しており、その可愛らしい見た目とふわふわな毛皮でご主人を癒したり、今のように簡単なお手伝いをしているってわけですね。



「きゅぴ。」


「ん? あぁ、よくできましたぁ。」



命令通り高原の地図を机の上に広げたぺちぺち、そんな彼を誉めながら膝に置いた死霊術師は思考を深めていきます。



(かなり小規模ですが、この毛むくじゃらたちの生息圏。そしてあのエンシェント級のサンダードラゴン。そしてこちらが知覚できないほどの強者。この活動圏も何となくわかってきました。)



地図に描かれた円をなぞり、また同時に膝の上にあるぺちぺちの感触を楽しみながら、彼女は場所の査定を進めていきます。転移魔法によって大幅な強化を得た彼女は、最初苦戦していたぺちぺちを完封できるに至りました。そして次に目を付けたのがサンダードラゴン。雷竜です。


かなりの強者ですが、比較的数も多く狙いやすい。実力も"中の上"レベル、なんか急に出てきた"上の上"ベヒーモスくんに比べれば滅茶苦茶可愛い存在です。しかも死霊術師ちゃんから見て十分視認できる存在であるため、狙いやすい相手と言えるでしょう。



「今の私が勝てない上位存在のテリトリーから離れていて、同時に兵力になる"毛むくじゃら"の生息域が近い。そんないい感じの場所を探していたんですけど……。」



そんな場所を探すためにランダムテレポートを決行した結果が、さっきの爆発四散です。大きな×を書き込み今後侵入しないことを決める死霊術師ちゃん。彼女にとっては思うようにいかず失敗だったのかもしれませんが、ちょうどそこはベヒーモスくんがウロチョロしている場所。とっても運がよかったですね!



「次は……、ここにしますかぁ。よし! そうと決まれば早速行動ですぅ~、毛むくじゃら。お留守番頼みましたよ!」


「きゅぴ!」



次なる場所を求めて転移魔法を起動する死霊術師ちゃん、はてさて。彼女の目的が達成できる日は来るのでしょうか……。


つづく。










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