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【書籍化】ダチョウ獣人のはちゃめちゃ無双 ~アホかわいい最強種族のリーダーになりました~  作者: サイリウム


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18/103

18:ダチョウのおめかし




「アメリアさん……、これほんとに大丈夫なの?」



そう言いながら姿見に映る自分の姿をのぞき込む。そこにはいつもの全裸姿ではなく、この前アランさんからウチの子用にもらった大量の装飾品を身に着けた私が立っていた。もちろんつけているのは装飾品のみである。……あの、あんまり言葉にしたくないんですけど、全裸の上にアクセサリーとかってもう完全にアウトで年齢規制掛かりません? ヤバくない? 正直頼んだこと後悔し始めてるんだけど。


え、なに? 整えてもらったおかげで普段よりなんかキューティクル? が輝いてる感じの頭髪。そして胴体と翼に生える羽も鳥系獣人専用のブラシとかで整えてもらったおかげですごく綺麗になっている。いやこれだけならいいんですよ? これだけなら。


でも頭の上に、なんか紐っぽい輪っかにたくさん宝石が付けられてる冠みたいなのでしょ? 首からかける明らかに高そうなネックレスいっぱいでしょ? あと足になんか金のリングとかたくさんあるし……。もうなんかそう言うプレイの奴じゃないですかコレ!? 踊り子の奴とかで前世見たことがあるんですけど!


確かに『え、これが私!』ってなるぐらい綺麗ではあるけどさ! ほんとに大丈夫!?



「そうかしら……? 貴女たちみたいな毛皮だったり、羽毛で隠れているような獣人じゃよくある服装よ。まぁ服着てないけど……。」


「いや確かに聞いたことありますよ!? けどなんかこう……、あるでしょ! 全裸に装飾品よ!?」


「宰相と会うんでしょ? 族長だしそれ相応の恰好したいって言ったの貴女じゃない。」



いやそうなんですけどさ……。


相手は国のNo.2、無茶苦茶偉い相手だ。そしてマティルデから聞いた感じ絶対に"ナガン侵攻軍殲滅の礼"だけじゃない。私たち"ダチョウ"に対する付き合い方とかの話も絶対振って来るはずだ。そうなると私はこの子たち群れの長として応対しないといけない。やっぱりそれ相応の恰好ってものがあるだろうし、人生? エルフ生? が豊富でいろんな場所を旅したらしいアメリアさんにお願いしてたんだけど……。



「確かにエルフや人間が同じことをすれば変質者として衛兵のお世話になるけど、獣人なら普通よ。デレ、貴女もそう思うでしょう?」


「???」


「……貴女達のリーダー、綺麗じゃない?」


「? わかんない!」



そう元気に返事するデレ、アメリアさんの匂いを気に入ったのか、何かとずっと彼女と一緒にいる子。元から執着が強い子だとは思っていたけど……、かなりアメリアさんになついているね。他の仲間の顔すら覚えられないダチョウたちが一個人の顔を覚えてるかどうかは解らないけど……、こんな風に人と交流して仲良くなっていっている子たちを見ると色々嬉しくなるよね。


あとデレ? そこは解んなくても『キレイ!』って言うところだと思うよ。まぁ絶対そういうお世辞とか理解できないだろうけど。



「実際綺麗だから安心しなさい。それに、師匠の意見を信じられないの? ……まぁ未だ魔力操作すらちゃんと教えられてない師匠だけど。」


「うぐっ! そ、その節は誠に……。」


「いいのよ、弟子が出来ないのは基本師の責任。ま、今は気にせず宰相とのお話を楽しめばいいんじゃない?」



楽しむって……、相手は国のNo.2ですよ? 宰相ですよ? 現代だったら総理とか大臣とかそういうレベルの人ですよ? 楽しめるわけないでしょうに……。まぁ私もこの子たちの長だから全力でやりますけど……。アメリアさんも一緒にいてくれるんですよね?



「もちろん、冒険者はもう休業状態だし、デレがここに居たいみたいだから私もいるわ。……あ、お話の最中は小間使いのように扱いなさいね? あと上から目線も大事。強者には強者としての振舞い方があるの。ちょうどあなたが高原で見せてくれたあの"覇気"のまま行きなさい。それに、国に舐められたら後々面倒よ? 初撃で仕留める、大事。」


「……それほんとに大丈夫?」


「えぇ、これだけおめかししたもの。絶対上手く行くわ。」



そっちの大丈夫じゃないんだけど……、まぁ確かにそれ相応の振る舞いってのは大事か。とりあえず"族長モード"でやってみよっか……。アレするとウチの子たち変に寄って来るし、気が立っちゃうからあんましたくないんだけど……、致し方ないか。とりあえず襲わないようにだけ注意しよ。










 ◇◆◇◆◇










「お久しぶりです、宰相殿。」


「これはこれは、わざわざ出迎えありがとうございます。変わりないですか、マティルデ殿。」



プラークに到着した宰相を、この町の守護を任されているマティルデが迎え入れる。彼女の直属の上司は女王その人ではあるが、宰相を任されるような爵位の持ち主となるとただの"騎士爵"しか持たないマティルデはそれ相応のもてなしをしなければならない。しかしながら到着した宰相たちを迎え入れるのはマティルデ一人だけ。それを誰もとがめない辺り、彼らにとって今回の件がどれだけ大事であるか理解できるだろう。



「……それで、町は大丈夫なのですか?」



言葉を選びながら、宰相がそう問う。彼の頭の中には筋肉モリモリマッチョマンの変態が徒党を組んで町を闊歩する姿が描かれている。これまでマティルデから送られてきた書状を見る限り、その様な化け物が出力されるのは無理のない話。そして人をそのままの意味で食べちゃう、ということだから町の住人も大変なことになっているのだろう。


そう考えた彼は、彼女を思いやるような声で言葉を紡ぐ。平民出身である為か他の貴族のように町の住人を"数"として扱わず一人一人個人として見る彼女。統治者として非情になることもできるが、人を人として見るためその心労は計り知れないだろう。そう言った意図での発言でした。



「えぇ、まぁ確かに食料や資金が底をつきそうですが……。民の生活はいつも通りです。」


「いつも通り……?」


「あ、そう言えば最近は町の子供が彼らと遊ぶ姿がよく見られるようになりましたね。」


「遊ぶ!?!?」



宰相の脳内に浮かび上がる図、筋骨隆々の大男たちが町の子供とお砂遊びをする光景。なんともまぁシュールである。……いやそんなことはどうでも、いやどうでもよくない! 人を、食べちゃうんですよね!? 一番子供を近づけたらいけない相手でしょう! いや子供はまぁ大人の言うことを無視してしまう存在ではありますが、そこを止めるのが大人という者でしょう!


流石にその現状に耐えられなかったのか、まるで自身に言い聞かせるように、少し自己への後悔をにじませながら声をあげてしまう彼。そこでようやくマティルデの方も、宰相の脳内がすごいことになっているのに気が付きます。確かに自分の送った書状だけを見れば、危険な化け物が町を闊歩している様子が思い浮かぶ。いやまぁ危険な相手なのは間違いないのだけど……。



「あぁ……。まぁとりあえずご安心を。それと見てもらった方が早いと思います。彼らは基本町の外、ここの反対側の方で生活しております。早速参りましょう……、あぁそれと、護衛の方々はここで武装を解除してお待ちください。最悪殲滅されますので。」



そう言いながら宰相の護衛たちに武器を捨てるように促す彼女。人は基本的に身の危険を感じた時、武器を構えてしまう者だ。それが訓練された兵士であればなおのことである。しかしそれは"ダチョウ"たちにとって敵対行為に他ならない。今は"彼女"が強く言い聞かせているおかげで何も起きていないが、もし何かのはずみで槍や剣の刃がダチョウたちに当たった場合……。宰相たちは生きて王都には帰れないだろう。



「……解りました。では皆さんは武器などを荷馬車の方に。相手側を刺激しないよう、私一人で行った方がいいでしょう。……それと、帰らなかった場合は私が乗っていた馬車の方に指示書をしたためておきましたので、そのように。……では、行きましょうか。」



護衛たちに指示を飛ばし、身だしなみを整えながら気合を入れ直す宰相。十二分に覚悟が決まった後、彼はマティルデの方へと向き直り、ダチョウたちの長への下へと向かうことを宣言する。そうして彼らは、移動を開始した。



「マティルデ殿、頂いた書状で確認しましたが……。やはりあなたの口からダチョウたちの長、"レイス"殿についてお聞きしたい。どんな些細なことでも構いません。」



町の外縁、防壁の外をゆっくりと歩きながら宰相は問いかける。国の未来だけでなく、女王の未来も考える彼、言ってしまえば今からダチョウたちを罠にかけようとしているに他ならない。何が原因で相手が激怒するか解らない以上、少しでもより多くの情報を手に入れておきたい。彼はそう考えていた。



「そうですね……、他の"ダチョウ"たちと比べると非常に知性的といいますか、言葉が通じる方ですね。思考は比較的温和で我らとの共存を考えている人物かと。しかしながらやはり同族とそれ以外に明確な線引きをしているように感じます。単なる一個人として交友するのならばとても良い友人に成れる者だとは思いますが……、彼らの長。族長として付き合うのならば同族の方々への言動は非常に気を付けた方がいいかと。」


「……なるほど。」


「あぁそれと、冗談などは好む口だとは思いますが、お世辞などは控えた方がよろしいかと。私も未だどこまで踏み込んでよいのか理解できていない部分もございます。ただの友人として交友させていただく機会があったのですが……、酒の席での失言は聞き流してもらいましたが、宰相の言葉はそのまま国の言葉として捉えられるかと。」



話を聞きながら思考を巡らせる宰相、先王の時代は外務を司る臣として働いて来た彼。それ相応に他国の王との会談の経験もある。彼女の話を聞く限り、当初考えていた方針の一つである褒めに褒めて気分を良くしていただく、という作戦は真っ先に外した方が良さそうだと感じた。変なおべっかを言って地雷を踏み抜くよりは、誠実な態度で会談に臨みある程度話がまとまった後で役職関係なしに会話を進めていく。そのような行動を好むタイプだと彼の経験が語っていた。


ある程度の方向性を定めたあと、次なる質問を口にしようとした彼だったが……、



「「「わー!!!」」」



何人もの子供のような声によって思考を遮られてしまう。


声のする方を見てみると、鳥系の獣人。その子供のような者たちが同じ場所をぐるぐる円を描くように走り回っているのが見えた。



「まてまてー!」

「まてー!」

「わー!」

「つかれた!」



「……ふふ、微笑ましいですね。」


「あ~、はい。」


「あまりヒードでは見ない方々のように見えますが……、最近プラークにいらっしゃったのですか?」



防壁の外を走り回って遊んだり、大人数で日向ぼっこしながらお昼寝、または自分の全身が埋まるほどの大穴を掘って遊ぶ獣人の子供たちを眺めながらそうマティルデに問いかける。おそらく先ほど町の子供がともに遊んでいる、とはこういうことであったのだろうと思いながら。


宰相として国政を補佐する手前、初めてみる種族である彼らについて問いを重ねていた。多民族国家であるヒードは一つの民族・部族に肩入れすることは許されない。そして同時にどれか一つの団体に対して支援を行わないこともだ。みな差が出ないように、不満が溜まらないようにしながら一つにまとまって来たのがこの国である。


故に新しく見る種族がいるということは、国外から流れてきた種族であり、いまだ国の保護が行き届いていない種族に他ならない。他の種族が国に不信感を持つよりも早く支援を行わなければ、そう思った彼は半ば義務のように彼女に問いかけていた。



「宰相殿、驚かずに聞いていただきたいのですが……。あれが"ダチョウ"です。」


「……あれが?」


「はい、ダチョウ。」




「わー!」

「やすめー!」

「ぽかぽか。」

「ここどこー!?」

「たすけてー!」



走り回ったり、急に座って休み始めたり。お日様の下でお昼寝したり、急に自分がどこにいるのか解らなくなったり。穴を掘っていた子は自分が土に埋まっていることに気が付いて助けを求めたり、助けに向かった子も穴に落ちて慌てたり、急に落ち着いたり……。


宰相の中で生まれていた筋肉ムキムキマッチョマンな変態たちが一気にダチョウたちによって吹き飛ばされ、書き換えられます。一瞬彼らの正に無垢というか、幼子のような光景に頬が緩みそうになる宰相でしたが……、彼は、気が付いてしまいます。無垢は無垢ゆえに恐ろしく、残酷であると。



「……彼らの仲間意識は?」


「同族まで、です。」



思い浮かべてみて欲しい。自分たちが子供のころ、大人の視点に立ってみれば非常に残酷な行いを何も考えずに、面白いという理由でやっていたことはないだろうか。何も知らないからこそなんでも出来てしまう、何も解らないからこそやってしまう。そして、彼らの仲間は同族だけ。つまり、人なら普通持つはずの情けや憐れみによるブレーキがかからないことに他ならない。



「彼らの、族長殿は? 我らに、その様な意識はお持ちか。」


「はい、故に彼らとの共存を考えてくれているようです。また、我が国と交渉する気もある、と。」


「……ありがとうございます。」



彼らが全て無垢な存在であれば、この国どころか周辺国全て滅びるまで止まらない可能性があった。他国へと行けばその国の特記戦力が出てくるだろうが、この国には存在しない。つまり全て滅びるまで止まらないということ。その場合王の望みは叶うかもしれないが、宰相の望みは成立しない。……だが、彼らの長は違うようだ。


つまり、この交渉ですべてが決まる。長をこちら側に引き込めれば計画が進む、この国の未来もつながる。失敗すればすべて終わり。



「……さぁ、行きましょう。」










 ◇◆◇◆◇








「レイス殿! 我が国の宰相をお連れした!」



マティルデの声が、天幕の中まで響く。いつの間に用意したのか、エルフの耳と顔を目深にかぶったフードで隠したアメリアさんがこちらを見つめてくる。人生経験が非常に長い彼女、いろんな偉い人とあってきた経験もあるみたいだし、先ほどどんな感じで進めたらいい感じになりそうなのかも教えてくれた。


彼女に軽く頷き、私の前まで連れて来てくれるように頼みながら意識を集中させる。


私が言ってた"族長モード"、アレはおそらく無意識的に自身の魔力を解放する行為だったのだろう。普段は蓋で抑えている魔力を、気合を入れた時に蓋どころか外壁ごと吹き飛ばして大きなプレッシャーとしてぶつける感じ。魔力を知覚できるようになってからようやく原理が理解できて来た。



(未だに動かす、利用することは全く出来ないけれど……。ただ垂れ流すってだけなら簡単。)



枷を解き放ち、一気に放出する。天幕の中にいたデレが一瞬にして切り替わり、天幕の外にいる群れの全員がゆっくりとこちらに向かって動き始めたのを察知する。今にも動き始めそうなデレに向かって首で座る様に指示し、自身の姿勢を正しておく。"強者としての振る舞い"、ある意味力だけですべてが動かせるこの世界においては、それ相応の振舞い方を求められる。


まぁ私も私のせいで群れの子たちや、それ以外の同族が舐められるってのは普通に嫌だ。ダチョウと言う族の代表として、ことに臨むとしよう。



「レイス様。」



そうこうしている間に、天幕の奥へと来訪者を連れて来るアメリアさん。相手側に顔が見えないことをいいことに、思いっきりふざけていらっしゃるお顔をしている。なんで様付けでしかも雰囲気出すような声色してるんすか師匠……。まぁ乗りますけど。


軽く首で返答し、彼女が私の横に座るデレの下に腰を下ろすのを眺める。



(さて、宰相殿は、っと。)



入ってきた男性、宰相であろう人物の顔を軽く見つめる。私の覇気に気圧されたのか非常に顔色の悪いお爺ちゃん。お年寄りを虐める趣味はないんだけど、こういうのが手っ取り早くて解り易いからね。お話が終わったら元に戻すからさ、許してね♡


この天幕にはほぼ物がない。人が来るってことで全部違う天幕に押し込んだ即席謁見の場みたいなものだ。地面に絨毯みたいなのを敷いて、私が座るところだけちょっとだけ高くなっている。あとは私が胡坐をかいて頬杖をしながら宰相さんを睨め付け、横に座るデレとアメリアさんを設置すれば完成だ。


……で、なんて言えばいいんだっけ? と、とりあえず宰相さんなんかある? やっぱ私から話さないといけない感じ? うにぃ、こういう場で使える語彙そんなに持ってないんだってぇ……! 頑張れ私のおくちぃ! まわれー! うごけー!



「ようこそいらっしゃった、とでも言えばいいのか? まぁ座ると良い。」



とりあえず立ったままだと色々悪いので、座る様に促す。あ~、どうしよ。話の内容的にまず私に例の襲撃の件についてお礼して~、それを受け取って~、んで次に『ヒード王国LOVEですか居てくれますかー?』って聞かれるから、『いくら出せるのー!』って聞き返す。……よし、レイスちゃん、覚えた!


ダチョウ史上最強のおつむを持つレイスちゃんのパワーを見せてやるぜ!



「それで、何用でいらっしゃったのかな?」











〇ダチョウの遊び


高原にいたころは周囲が危険すぎてろくに遊べなかったが、文明圏に来てからはのびのび遊べるようになった。主な遊びとして、『かけっこ』・『おひるね』・『あなほり』がある様子。なお全員が今自分が何をしているのか全く理解していないため、何が目的で遊んでいるのか、いや遊んでいることすらわかっていない。なんかさっきまでしていたみたいだから続けているだけである。


・『かけっこ』

とにかく走り回る遊び、何で走っているのかはわからない。追いかけるものがないとつまらないみたいなので、よく仲間のことを追いかけたりしている。無意識的にケガをしないように加減して走っている様で、多くの場合追いかけられている側が、追いかけている方のおしりを追うせいかずっと円を書くように走り回っている。時間経過に連れて数が増えていく模様


「まてー!」「まてまてー!」「おしり!」



・『おひるね』

ぽかぽか日差しが気持ちい時に寝るあそび、あそび? よるの間ずっと起きていた個体や、ちょっと疲れた個体がよく地面に寝そべっている。みんないっしょに寝れたら楽しいね。襲ってくる相手が付近にいないためずっとリラックスして寝ている模様。たまに寝ぼけて寝転んだまま足をうごかし、夢の中で疾走している個体がいるそうな。


「ねむねむ。」「すぴー。」「ごはん……。」



・『あなほり』

意味もなく地面を掘り返す遊び。ものの数秒で塹壕戦に使えるほどの穴が作成される。頑張ればすぐに地上に戻れるのだが、それまでのことを忘れ何故か自分が穴に落ちていると思い込み、周囲に助けを求める。すぐに仲間がやって来て助けてもらえるが、たまに一緒に落っこちることも。レイスとマティルデによって『開墾に使えるかも』と考えられ、最近掘った穴を元に戻す遊びを教えられている。なお覚えていない。


「ほりほり!」「ここどこ?」「たすけてー!」










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― 新着の感想 ―
同じところをぐるぐる回って、だんだん増えて円も大きくなる。 歌と同じで何らかの儀式に見えるかも。 円の中心に長を召喚(ぽく装って登場)して魔力開放したら魔王認定されそう笑
遊人さんへ その名前はやゔぁい
[良い点] ずっとグルグル回ったらバターになりそうだな…。
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