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番外編  スティオと俺の密着24時間

◆-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-◆

今回は番外編という位置付けです。

登場人物との会話や世界背景の説明を主とした回となります。

ストーリー進行に係わる部分ではないので、時間がない方は読み飛ばしてもらって問題ありません。

◆-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-◆

スティオと俺の朝は早い。

日の出とともに目を覚ますと、まずは馬に水をやる。

スティオの荷馬車は三頭の輓馬(ばんば)に牽引されている。

馬は砂漠に生える枯草を勝手に食べるので、ほとんどエサを与えない。


馬の面倒が終わってから、俺とスティオは朝食を取る。

メニューは毎回固定で干し肉一切れと一杯の水という粗末なものである。

まあ、居候(いそうろう)の俺は贅沢を言える立場ではないが……


一方のお馬様はたらふく飲んでたらふく食べている。

スティオ曰く、「一番働き者の輓馬は好きなだけ水を飲む権利がある」だそうだ。

馬はとても値が張ると言っていたから、大事に扱っているのだろう。

朝食を終えると荷馬車に揺られて、ひたすら日没を待つ。


ほとんどの時間を荷馬車の上で過ごすが、スティオはかなり陽気な性格で会話も弾むので退屈はしない。


日没が近づくと二人で野営の準備をする。

馬に水をやって寝床を作ってやる。


晩飯は朝食よりずっと豪華だ。

干し肉と一杯の水に加えて、なんと干しブドウが五粒もつく。

全然足んねーよ――!


晩飯を食い終わると馬車の中で毛布にくるまって眠る。


文句ばかり言っているように聞こえるだろうが、砂漠を一人で過ごした時と比べるとスティオとの生活はまるで天国だ。

食事は少し物足りないが、陽気なスティオのおかげで孤独を感じない。

砂漠で一番キツイのは熱さではなく、孤独ということだ。


以上

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