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第四話 殲滅戦

今回は結構ガチグロ描写多めです。


登場人物紹介、今回はキリアです。


キリア (女)

ゲバラ隊員のソールワン族

16歳

2月4日生まれ

AB型

162センチ

46キロ

3サイズ

B83

W56

H83

好きな食べ物 地元で取れる山菜

趣味 料理


ソールワン族の少女で、ゲバラの一員として活動する。

激情家で好戦的な性格だが、悪は許さないという正義感も併せ持っている。

6年前の戦争で父をヨゾラに殺されており、ヨゾラに対して恨みを持っていたのだが、そのヨゾラがゲバラに入ったことで渋々協力することになるという皮肉運も持っている。

戦闘は徒手格闘術を主に使う近接戦闘型だが、ナイフを投げつけたり手に持ったりもするなどある程度の遠距離戦もできる。

 門番を斬り捨て、ジャレットの屋敷へ侵入したヨゾラとキリア。


この僅か数十秒の間で騒ぎを聞きつけた人間たちが「侵入者発生!」と叫びながら二人に銃を構える。


その数30人。


バババババ、という音をたてて銃弾を飛ばしてくる。


二人はそれぞれのサイドに分かれて討伐することにした。



 まずヨゾラサイド。


低い姿勢で走り込み、刀を鞘から引き抜いて、二刀を自在に操り振り抜いていく。


すると一瞬のうちに男たちの首が吹き飛び、周囲に転げ落ちた。


一瞬怯んだ残りの男たちに容赦なくヨゾラは斬りかかり、連続で剣戟を振るい、腹部や首をかっ裂き、男たちを瞬く間に絶命させた。


その時間、僅か15秒。


相変わらずの早業兼神業だった。



 一方キリアサイド。


徒手格闘術を得意にするキリアにとって、銃を使う相手とは相性は良くないのだが、それをカバーする身体能力を持っているのがキリアであり、ソールワン族の特徴でもある。


サイドステップとダッキングを駆使し、男たちの懐に潜り込んだ。


そしてラリアットで男たちの首を次々とへし折った。


首が異常な方向に傾き、前のめりで男たちは崩れ落ちていく。


その後も蹴りやパンチも駆使していきながら、男たちを次々と地面に沈めていったキリアなのだった。



 「終わったか?」


全員をのめした後、ヨゾラはキリアと合流した。


「当たり前じゃない! 私はソールワン族の血を引く者よ!」


「そうか……ただ私たちが侵入していることがバレた……そうなるとジャレットは資料を持って逃げる可能性があるな……早いところ叩かないとな。」


「そうね……でも逃げ道はリーク済みよ、ボスが。送ってあると思うからそれに先回りして行って、ヨゾラ。」


「すまないな。キリアは逃げ道の確保を頼む。」


そういってヨゾラはデバイスのマップを見ながら走り出していった。




 逃げ道になるであろう地下階段の場所へと到着したヨゾラ。


しかし、肝心の地下階段は暗号性の金庫性だった。


無論ヨゾラが分かるわけもないので待ち伏せもできない。


しかし逃すわけにもいかないので、更にフィレアの送った物を確認する。


すると画面上に再生ボタンのマークが出ていたのでヨゾラはタップした。


どうやら隠しカメラで撮っていたようで、その番号は4桁だった。



「9083」



部下と思わしき男が開けているので間違いない情報だった。


しかも「9083」は皇帝に()()()()()()()()()()


()()()()()()()()()のは間違いなかった。


怒りを抱きながら、しかし頭は冷静に、ヨゾラはデバイスを確認しながら暗号を打った。


「9……0……8……3……『エンター』……」



ガコン!



どうやら開いたようだ。


ヨゾラはレバーを引っ張り、隠し階段へと侵入することに成功した。


あとはジャレットが来るのを待つだけだった。



 1時間は経っただろうか、ジャレットと取り巻きが到着したと思わしき声が聞こえる。


ヨゾラは刀を引き抜いて備える。


そしてガコン! という音が聞こえてきて、部下に守られながらジャレットが降りてきた。



 暗闇でヨゾラの琥珀の目が光った。


妖しい眼光から一瞬で部下を斬り捨てた。


一瞬の出来事に周りの部下とジャレットは混乱に陥った。


その動揺すら許さないヨゾラの剣筋。


他の部下も一瞬で斬り伏せて残るはジャレットだった。


「……最期に言い残すことはないか? ジャレット。」


「ま……まさか……『屍のヨゾ……』……ゴハァ!!!」


ヨゾラの名前を言いかけたあと、吐血と共にジャレットは仰向けに倒れた。


ヨゾラは首を、喉笛を斬り裂いたようだった。


そして首を刎ねてジャレットの部屋へ向かった。


「キリア、そっちはどうだ?」


仕事を終えてジャレットの部屋へ向かう途中にキリアに連絡を取ったヨゾラ。


『こっちもどうにかなってる! それよりジャレットは!?』


「無事仕留めた。今部屋に向かっている。」


『了解、じゃあ合流しましょ!』


といい、ヨゾラとキリアは電話を切った。



 ジャレットの部屋に入った二人は麻薬の取引先を確認する。


するとそこに記されていたのは。


ヨゾラからすれば()()()()()()()()()()()からだ。


「な……なに、これ……まさか……」


「……ヨ……ヨゾラ……?? 顔色悪いけど……何かあったの……??」


「……ラスティア討伐を私に依頼していた……()()()だ……」


「はあ!? 誰よソイツ!!」


「名を……『ガルグ・ヴォーガン』……」


そう、ヨゾラに過去依頼してきた男だったからだ。


ヨゾラに虚しさと悲しみが襲いかかってきた。


「ガルグって……確か闇の世界の人間だったはず……私たちもマークしていたけど……まさかここで出るなんて……!」


キリアも驚いていた。


尻尾をなかなか捕まえられなかった男だったので、まさかここで出るなんて思ってもいなかったからだ。


「……キリア、ガルグのいた屋敷へ案内する……この落とし前は付けないとな……」


ヨゾラのポーカーフェイスが崩れていたのが手に取るように分かり、怒りが滾っているのが分かった。


報酬で200万バラキも用意していたのが今なら分かる。


「汚い手で手に入れた金」だったのだと。


「でもどうするの? 脱出するにしろ……街も相当な騒ぎになるだろうし……」


「まず地下から脱出する。番号はボスが送ってあるからそれで解ける。あとは私のワイヤーで逃げるだけだ。」


「い……いいけど……街はどこ……?」


「……『カショーラ』というところだ。」


そうして二人はジャレットの屋敷を抜け出し、ガルグの潜むカショーラへ向かっていったのだった。

この作品で出てくるデバイスは現実世界のスマホとほぼ一緒です。

ただ、性能はガラケー並み。

次回の登場人物紹介はフィレアです。

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