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第二十一話 マルーガへ向かう

将軍暗殺編はマジで長い章なのよな、ここだけの話。

漫画がうがうじゃないとダークファンタジーって難しいのかね?w

まあ中盤の一発目なんで、そんなダラダラはやらないです。

 ヨゾラ達は、正午になって昼食の間に会議を行うことになった。


シルバーに部屋を借りているので、そこで行うことになる。


その内容は、ギマラエスの件についてだ。


「ギマラエスをか!?」


ヨゾラが珍しく声を張り上げた。


どうやら何か知っているようだった。


「ヨゾラ、何か知ってんのか?」


ライドが真っ先にこれに反応して問いかける。


「知ってるも何も……()()なんだよ、アイツは……まさかマルーガで将軍をやっているなんて……」


「じゃあ……説明は要らないとは思うが……一応確認しておくと、相当な異常者だ。子爵の地位は持っているようだが……一例だと、人間の尻の穴から木の棒を貫通させて愉しんでいるというようなイカれ野郎だ。」


「うぇぇ……マジでそんなヤツを倒すのかよ〜……俺、やりたくねえよ……」


ヨゾラが頷く中、ライドは露骨に表情を苦虫を噛み潰したかのように歪めた。


「ただ……私もよく知っていますが、彼は実力は本物です。気を引き締めるようにお願い致します。」


「……同じ孤児で、共に同じ窯で飯を食った間柄とはいえど……アイツは昔から異常だった。動物を捕まえて殺してはバラバラに解剖するんだ。それが『ソールワン大戦』で人間をそうするまでになったんだと思う。……アレ以来、アイツには会っていないしな……」


ヨゾラも苦い顔になっている。


人間的に苦手というか、拒絶しているようにも見える。


「……俺は……誰か失うことは覚悟しないといけないと思う。正直ヨゾラが強いって云うんなら間違いなく強いはずだ。バミューダからの情報だと……当時は『拷問部隊』だったそうだ。俺たちは今後のためにも絶対勝たなきゃいけねえ。失うことは本来考えたらいけないことだが……生憎俺たちはマルーガを知らない。だからこそ怖えんだよ。」


「……そうだな……よし、全員で行こう。悲劇を終わらせようじゃないか!!」


「「「「オウ!!!」」」」


こうして一行はマルーガに行くことになった。


昼の作業を終えた翌日、ゲバラのメンバーは出立していった。





 マルーガに到着したのはいいが、それは惨劇そのものだった。


「な……なんだこれ……」


「信じられねえよ……これが……一領主が治める町かよ……」


ゾルとライドが唖然としたその町は、まさに廃墟(ゴーストタウン)そのもの。


絶望と阿鼻叫喚に塗れた「マルーガ」の戦いが幕を開けたのだった。


ヨゾラの過去編はいずれやります。

次回はマルーガの惨状を更に目の当たりにします。

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