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004

「お、おい9999って、どういう事だ!?」


「まさか潜在覚醒の力がこれほどとは……いや

まさかな、何かのバグだろ」


9999……歴代最高の数値だ、でもよりによって

運かよ、どうせならHPや攻撃のほうが良かったけど


「よし、じゃあ親父、じゃんけんしようぜ」


じゃんけんは、古来から存在する運ゲー

まぁ、心理戦とも言うことがあるが、基本は

運に頼る


「じゃんけんか、よし良いだろう」 


そして、両者手を構えて


「「じゃーんけーん……」」


――――――――――――――――――――――――――


結果、100戦中、100勝0敗


「ほ、本物だ……」


これは、何かのバグとかではなく正常な数値なのだろう

     

と言うことはあの魔法が役に立つ日が……


くっくっくっ、燃えてきた……!


「よし、親父! ちょっくら行ってくるわ!」


「な、おい待てよ」


足並み揃えてギルドを後にして俺は街外れにある森に入った



「はぁ……はぁ……ちょっと休もうぜ……」


「これぐらいでへばるなんて、親父ももう年だな」


「やかましい!」


俺はこの運のステータスを武器にとある魔法を

使おうと、実験台モンスターを探している


すると後ろから大きな影が出た

振り向いてみるとトロールがまさに、こん棒を

振りかざそうとしていたところだった

 

「わわっ!」


あまりの唐突な襲撃で、驚いたが持ち前の運の良さで回避することが出来た


「お、おい兄ちゃん! 大丈夫か!?」


「大丈夫大丈夫」


ふっふっふっ、まさか向こうからやられに来てくれるとはな、運が良いぜ


「トロール! 貴様に恨みは特に無いが

これでも食らえーーー!」


「《ガッチャ》!」


「なにっ!? ガッチャだと!?」


《ガッチャ》

それは、数百種類ある魔法の中からランダムに

選出され、それを繰り出すという魔法。

何が出るかは運次第


昔習得したことがあったけど、あまり役に立たなかったから、今こそ!


しばらくすると、トロールの頭上に大きな黒雲がもくもくと、広がっている


そして、次の瞬間……


ズジャアアアアアアア!!


黒雲から一閃の雷がトロールに稲光が走る 


「ウガァァァァア!!」


トロールは一目散に黒焦げになり

バタリと倒れた


ファントが表情を固まらせたまま


「お、おい今のって、雷属性の最上級魔法の

《アルティメットサンダーボルト》じゃないか?」


名前からして最上級だな、それにMPも対して

減っていない……


フフ、ふはははは! やったぞ! 俺は史上最強の幸運を手にしたんだ! これで、あの

クソ野郎共に勝てる!


はっきり言って、笑いが止まらない


「よーし、今すぐにあの野郎共に、復讐に行ってくるわ」


俺がギルドに向かおうとしたところで


「待て、もしアルセーナギルドに殴り込みなてしたら、速攻豚箱行きになるぞ」


……確かにそれは嫌だな


「だから、二ヶ月後に開催される、ギルダーという世界中のギルドに所属している冒険者が

集まって、試合をするんだ」


そういえばアルセーナにもトロフィーや賞状が

いくつかあったな、あんまり興味がなかったし


「よーし、じゃあその大会に向けての下準備だ!」


俺がガッツポーズをしたが、ファントは言いにくそうに


「それが……うちはまだ正式にギルドとして

認められていないんだ」


「……え? なんで?」


「なんでも、20人以上いないと、正式にギルドとして認められないから勧誘してたんだ」


「……ということは」


「おお! お前を入れてあと19人だ

気合入れてスカウトするぞ!」


……めんど


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