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03

「ここが、おっさんのギルド?」


「おうよ!」


連れてこられた場所にあった建物は、アーセナルギルドとは、偉い違いで、ボロくて汚れている 


「ここに来た途端、帰った人がほとんどだったんだよなぁ」


そりゃそうだ、だって今帰りたいだもん


「アー、オレヨウジガ、アッタノワスレテタァ、帰るね」


「ちょっと待ってくれ! ひとまず中で話そうや!」


強引に引き止められて中に入れさせられた

ドアが開いた瞬間、ギルドの看板が外れたのは

見逃しておこう


「さてと、まずはお前のステータスをチェックさせてもらうぜ」


ファントは、そう言うと目に魔法陣みたいなのをつけて、こちらをじっと見ている


「ふーん、なるほどなるほど、運のステータスはかなり高いな」


運のステータスは基本的にレベルアップしても

上がらない


だから装備や俺みたいな運上昇スキルに頼るしかない


「兄ちゃん、冒険者をやっていたな? このステータスは一般市民じゃありえないからな」


「まぁな、でもギルドの奴らに濡れ衣着せられて追放されちまったけど」


頭をかきながら言うと、ファントは重い顔をして


「なぁ、そのギルドのマスターの名前は……?」


「え?」


「名前だよ! 名前!」


強い口調で言われた

確かあのばあさんの本名は……


「ロベリア・ゲホだったと思うけど」


「なっ……!? あの野郎、まだこんな事をしていたのか……!!」


ファントは険しい表情をしながら頭を抱える


「おい、何があったんだよ」


「……オレの親父もそのロベリアに、お前と同じように追放されたんだ」


「ええ!? 俺だけじゃなかったのか!」


「あの野郎は、使えないやつや、自分にとって不都合なやつに濡れ衣を着させ、多額の賠償金の搾り取り追放する」


「と言うことは……エドガー達とマスターは、グルだったのか!」


初めから俺をはめる気で……なんか無性に腹が立ってきた!


「くそ〜、おい親父! あのクソマスターに

復讐するぞ!」


「おう! 望むところだ!」


俺とファントは手を組んだ


「うし、じゃあさっきの続きだ」


そう言うと、また親父は目に魔法陣をつけて

俺のステータスやスキルを見る


「ほう、スキルはなかなかレアだな……ってん!?」


「どうした」


親父は目を光らせて、両目に魔法陣を三重にしてこちらをじっと見る


「おい兄ちゃん……どうやらあんた、『潜在覚醒』を受けられる権利があるぞ……!」


「潜在覚醒? なんだよそれ?」


俺が首を傾げると、親父ら俺の両肩を掴みながら


「知らねぇのかよ! 潜在覚醒っていうのはな、一部の奴らにしか受けられない特別なパワーアップの方法だ! ちょっと待ってろ!」


親父はどたばたしながら、奥の部屋へと入って

なにやら探し始めた


そして、ボロボロになりながらも、何か持ってきた


「はぁ、はぁ、この玉は潜在覚醒に必須なアイテムだ」

 

手に収まるぐらいの玉を机に置く


「こいつに手を当ててみぃ」


言われるがままにその玉に手を当てる

そうすると、突然玉が光った


「なぁ、潜在覚醒でどのぐらいステータスが

上がるんだ?」


「それは、人それぞれだ、なんのステータスがどのぐらい上がるかはやってみないと分からん」


そんな話をしている中、玉はまばゆい光を宿して時々スパークを発する


「お、おいこれ大丈夫なのか!」


「大丈夫だ!……多分」


多分ってなんだ多分て!


そして、大量のスパークが俺に流れ込み

目の前が真っ白になった


そして、視界が戻ると俺にはスパークが走っている


「なぁ、親父、どのぐらい上がったんだ?」


「えーと、どれどれ、おお!! どのステータスも1000をこえているぞ!」


「本当か! ようし、この意気で修行すれば

もっと強く……」


しかし、親父は眉間を寄せて


「ん?……はあっ!?」


「今度はなんだ!」


「う、う、うんが、うんが!」


「なんだよ、ウンコなら早く行けよ」


「ちげぇよ! 運のステータスを見ろ!」


ウインドウを開いて、運のステータスを見てみると


「……は?」


そこにあったのは



運:9999










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