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金、土、日で連続投稿します
俺の名前はレオ・クローバー
この勇者パーティーに所属する16歳の少年だ
「レオ、貴様はオレのパーティーに相応しくない、出ていってもらおうか」
「……は?」
突然だが今、勇者であるエドガー・バフからギルドでクビ宣告を受けている真っ最中です
「だから出て行けと言っている」
「きゅ、急に何言ってんだよ! そんな……出て行くだなんて」
……確かにオレのステータスは
HP:880
攻撃:580 魔法攻撃:480
防御:480 魔法防御:360
素早さ:400 運:960
と運のステータスが高いぐらいで平凡な数値だったが、俺がこのパーティーに入れたのは
スキルだった
スキルは、生まれたときから神から授けられる
奇跡の力
「貴様のスキルは、『チーム全体の運を上げる』それだけだ、改めて思うがくだらん」
「で、でもその『運』のおかげで、数々の修羅場をくぐり抜けたじゃないか」
「バカが、思い上がるな、それは俺達の実力あってこそだ」
と言い、エドガーは俺にステータスを見せつけてくる
エドガー・バフ
HP:2700
攻撃:2100 魔法攻撃:1800
防御:1700 魔法防御:1900
素早さ:2000 運:480
と俺に比べて運以外は遥かに高かった
「と言う訳だ、じゃあな、二度と顔を見せるな、あ、あと貴様の装備は置いていけよ」
「……分かったよ」
俺は身につけていた装備を外して床に置いた
「よし、さぁ行こうか、邪魔者は消えたことだし……」
「えぇ、そうね!」
「早く行きましょう、エドガー様!」
「あ! 私のエドガー様に近づかないで!」
俺が外した装備を持っていき元パーティーメンバーとイチャイチャしながらギルドを出た、はっきり言って憎い
あいつらとは初期の頃からパーティーを組んでいて、まだステータスが低かったため、俺の
運を底上げするスキルが大いに役立った
魔法の追加効果などをバンバン引いて
負けそうになった時に、運良く会心の一撃が入って逆転勝ちとかしたっけ……
「はぁ……」
俺はため息をついて、とりあえずギルドの
カウンターに座り飲み物を飲んだ
なんでのんきに飲んでいるかって?
そりゃ、ここは、世界有数の大手ギルドだからだ
ここには、パーティー募集の紙や、クエストが
山のようにある
要するに今からでもやれるということ
そんなことを考えながらジュースを飲んでいると
「レオ、少し頼みがあるのだが」
……あぁ、この白髪のばあさんは、このギルドの
マスターで、なにやらランクが高い者だけを、
ひいきするので俺はあまり好きじゃない
「なんですか?」
「実は、この荷物をとあるところに運んで
今すぐ」
相変わらず人使いが荒いなぁ
何故だが分からないが俺はマスターに好かれていない、あのエドガーはめちゃくちゃひいきしているのに
「分かったよ、どこに運べばいいんだ?」
マスターの言う事を聞かないわけにはいかないので、しょうがなく行くことにした
俺は、荷物を持っていき、ギルドを出た
「いってらっしゃい……ふふっ」
その後、マスターは不適な笑みを浮かべた
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