黄昏ノ寧日ハ日没ヲ見ル-1
昨日は投稿出来なくてすみません……
学校が忙しいんですよね……明日は無理。
………いつも明日は無理と言って投稿してね?
多分防衛成功?
お、100000文字行った。
早足で家に帰り、再び《SOMNIUM》を手に取ります。
カムイさんが見てくれていた。その思いが私を突き動かす。
ベッドに寝転がり、ヘッドギアを頭に嵌める。
《WMO》を逸る気持ちを抑えながら起動します。
今までと同じように私の視点は暗転していきました。
◇ ・---・ ・-・・ ・- ・・-- --・ --- -・-・・◇
「………ん」
目を覚ますと、背中に伝わるふわふわとした感覚。微睡んでいるような目を擦りながら倒れていた体を起き上がらせます。
「………?」
周囲には、見慣れた大理石の柱が並ぶ真っ白な空間。しかし、普段と違うのは黒い家具が置いてある点。すぐ下に目を向けると、ふわふわとした触感の正体、漆黒のシーツのベッドがありました。
ベッドから連想した世界神の顔。
…………まさか?
私、ベッドの上でログアウトなんかしていませんもんね⁉︎
体に何もされていないことを触って確認する。
ホッとすると同時に、何故か不満にも駆られた。
………何この気持ち。
私が困惑していると、何も無かった場所に扉がスーッと出現し、開け放たれる。
まだギリギリ未来の青い猫……型ロボットのドアみたいな感じ。
「ニーヴィスちゃーん!」
「むぐっ」
………デジャヴ。
はい、もう何も言いません。
どうなっているかはもう分かるでしょう。
何回目かって?数えてません。
お茶目なルナリア様を引き剥がし、ぜえぜえ言っていると妙にニコニコした顔が不気味に思えて来ます。本当に何もされていないよね?再度確認する。
「おはよう!ニーヴィスちゃん!」
「お、おはようございます……ルナリア様……」
………元気なルナリア様のテンションに相変わらずついていけません。
一応あなたの世界ヤバいことになっているんですよ?
「そういえば、ここは……?」
「ああ、ここはニーヴィスちゃんが帰っちゃった後にベッドの上に運んだんだよ。神の使徒なんだから、専用の部屋があっても良いかなって思って」
………鑑定しますか。
▼ ▼ ▼
〈ホーム〉白夢の黒雪霧楼 【☆】
設備スキル 【雪月の霞夢】【霏刻の氷鍵】
所有者 ニーヴィス
【ガイア】の世界神の神界にある一部屋。
神の使徒『ニーヴィス』の為に創られた。
混沌の精霊である彼女に相応しく、黒と白の入り乱れる混沌とした空間になっている。
世界神か『ニーヴィス』に許可された者にしか出入りできない。
▲ ▲ ▲
………はい、ユニークですね。知ってた。
なんかちょっと星の形が違う。
ホームというのは、簡単に言えば家のようなものです。
クランの本拠地や別荘、店を出すことも可能ですが、購入するには土地だけでもかなりのお金が必要です。
生産職の人達は先ず出店で金策し、その後店舗を出すらしい。
前作ではNPCを雇うこともでき、支店を大量に出して莫大な利益を得たプレイヤーもいたとかいなかったとか。
設備などの増設や改造も可能で、NPCへの発注は勿論、自らが作り変えることもできます。
クランの本拠地とする場合は、他のクランに舐められないようにする為、命を懸けてリフォームするそう。私でも、ホームがダサいクランには入りたくない。プロの建築家を雇ったクランの噂を聞いた気がする。
ホームは基本的に譲渡不可。その為のユニークです。ユニークは基本的にプレイヤーの譲渡、盗難、売買不可のように一点もののアイテムです。ホームは物によってはできたかな。
【☆】のマークは調べた所、神に関するユニークアイテムにつくレア度だとか……。
それにしても、スキルがなんかついているんですが………。
意を決して設備スキルの部分に触れる。
▼ ▼ ▼
〈設備スキル〉【雪月の霞夢】
効果 『ニーヴィス』が思い浮かべた通りのインテリア、エクステリアが創造される。
模様替えも一瞬で可能。
空間の広さや高さなども作り変えられる。
『白夢の黒雪霧楼』の設備効果。
雪の降る月夜の夢はまるで霞のよう。
しかし、その夢は魂をも創り出す幻想的な現象。
※『ニーヴィス』にしか使用できない。
▲ ▲ ▲
全てのクランから目の敵にされそうなスキルです。本当にありがとうございました。
ちょっと使ってみる?
「【雪月の霞夢】」
そう詠唱してみましたが………私の様子は特に変化はありません。発動した感覚はあるのですがね。
………ちょっと目を閉じて憧れていた建造物を思い浮かべてみる。
次に目を開けると、ベッドがあった空間の半径10メートル程の所に壁ができており、一部には両開きの扉が付いていました。扉は既に開いており、外に出てみると………。
「うわぁ………」
「おおー中々の絶景ですね」
雲海の狭間から突出した白亜の塔。そこのバルコニーに私は立っていました。太陽が燦々と輝く中、見たことない程澄んでいる青空。絶景と言える光景が広がっていました。
その他、色々なものを試してみる。巨大迷宮、城、街……ここまで来ると制限があるのかって聞きたい。試していた途中に、現実世界では絶対にできない間取りが出来た。鳥瞰図が書けない空間が重なってるやつね。ファンタジーな世界に向こうの世界の法則を持ち込むなということですね、分かります。
キッチンに錬金術、鍛治、裁縫、調薬、木工などの完全に専門の設備とか出て来ましたよ。相場は……見なかったことにしよう。
それにしても、アイテムも出せる……………スッ。
…………えぇ………出来るの………。
これでもかという程の装飾が付いた何かのオーラを発している剣が出現しました。これ、神器とかの類じゃない?
鑑定………あ、レプリカだった。
アイテムになるのは物による様ですね。ポーション等も無理。食べ物は食品サンプルみたいになってる。あくまで設備の延長線上のアイテムしか出せないみたい。
…………ルナリア様ならホイホイ出せそうだけど。
ではもう一つの設備スキルを見てみますか。
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〈設備スキル〉【霏刻の氷鍵】
効果 設備内にいなくても発動可。
扉を出現させ、今まで行ったことがある場所に転移できる。(例外あり)
ニーヴィスが許可した者のみ通ることができる。
『白夢の黒雪霧楼』の設備効果。
濃霧の刻に氷の結晶で出来た神秘的な鍵。
真理に辿り着く為に創り出された。
※『ニーヴィス』にしか使用できない。
▲ ▲ ▲
噴水君リストラのお知らせ。一回も使うことが無かった。
完全な上位互換ですよね?これ。転移系アイテムの最終極地だよ。どこからでも一回行ったことがある場所ならどこでも行ける。
とりあえず発動してみますか。どんな物でも試してみないと分からない。
「【霏刻の氷鍵】」
掌に雪が集まるエフェクトと共に氷の鍵が出て来ました。地味に凝った装飾。目立たないレベルに彫られた繊細な彫刻。羊歯六花が彫られています。
……これをどうするのですかね?使い方が分かりません。不親切設計。ちょっと上目遣いにルナリア様を見てみる。
「はっ!ニーヴィスちゃん、ごめんなさい!つい、見惚れていました!行きたい場所を思い浮かべて、その鍵を回せば扉が出て来ます!」
体をくねらせて答えるルナリア様。…………ふっ、チョロい。
さて、無事使用方法を教えてもらった所で実践してみますか。
行ったことある場所を思い出してみる。
冒険者ギルド……アウト。行ったらどうなる?
人がいる場所はダメですねぇ……となると、必然的に天啓の森しかないのでは?
詳細な地図も頭の中に浮かぶ様ですね。
相変わらずの謎技術。どこから仕入れてるんですかね?
………EastCloudの闇に触れた気がする。この話は止めよう。うん。
えーっと………オフェリア様と出会った所にしますか。
鍵を空中で回す。ヤバい奴に見えそう。
すると、さっきルナリア様が入って来た扉の様なものが出て来ました。
うーん、ルナリア様のものとは若干違いますかね。半透明な白い扉に水色の雪の結晶。紫色の薔薇が描かれています。
………闇要素が迷子。頑張れ。
さて、開けてみますか。ドアノブを回して押すと……。
ガチャリ。
静かな森の風景が……あ。
「……………あ」
「ガオ⁉︎」
……………あ、どうもこんにちはライオンさん。後任さんですか?
蜘蛛さん?それとも鳥さん?鎧さん、蛇さんの後輩ですか?
そんなに立髪をバチバチ言わせないでくださいよ〜アハハ。
………鑑定。
▼ ▼ ▼
〈ボス〉ギャラゼルネス Lv.1498
種族 雷帝の獅子
支配領域 ナミュール地方
状態 激怒
体力 367538 / 367478
▲ ▲ ▲
青筋が立ちそうな程怒っているナミュール地方の新任ボスさん。
あ、ヤバい。飛びかかって来た。
鳥さんの上司でしたか〜、失礼しますね〜。
「ガオォォォォォォォォォ!」
ガチャリ。
あ、危なぁ………。
ドアを開けたら目の前にボスって………これは酷い。レベル四桁でしたが?あのライオン。
飛びかかって来る寸前でドアを閉める。思わずへたり込んでしまいました。
「だ、大丈夫?ニーヴィスちゃん」
「いえ、ただ転移先にボスが居ただけなんで……」
「⁉︎ 私のニーヴィスちゃんを怖がらせるとは!どこのどいつですか!ちょっと潰して来ます!」
「多分オフェリア様から怒られますよー。私は大丈夫なんで」
「ぐぬぬ………」
親バカってこんな感じなのかな?ルナリア様の衣服を掴んで引き止めます。そんなにホイホイと下界に降りられたら、天啓の森が聖地扱いされますよ。色んな意味でオフェリア様が激怒すると思うのですがねぇ……?
ふぅ………設備は大体確認したので、そろそろステータスの確認と行きましょうか。
加筆:2020/12/31
噴水「お!美少女来たーーー!」
噴水「……来ないんだが」
霏刻の氷鍵「はっはっは、羨ましいか?お?」
噴水「くっそ」
ライオンさんは二度と出て来ません。先に書いときます。
あ、前話で書き忘れていたので書いときますね。
神威、死んでません。死んだら話進みませんから。
因みに見切り発車であの設定入れました。
あんな設定無かった筈なのになぁ……(設定見直し
ああ、一つぶっちゃけますね!
カムイと神威、二つの名前を作者は使っていますが、カムイがゲームでの名前、神威は現実世界での名前です。
しかし、神威が彼女の本名ではありません。
『Eyesley』はアメリカの企業。カムイの両親は二人ともアメリカ人。日本人の親戚はいません。多分。つまり……?
これ以上言うとネタバレになる。
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