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ムーンゲーム・リインカーネーション  作者: 剣葉
第零章 己ノ夢ハ何ガ為
13/50

天啓ノ森ノ女王トノ邂逅-2


 皆さんお待ちかね戦闘です。






 四体のボスと思しき個体の戦闘を見て騒然となるコメント欄。




『コメント:は?嘘だろ?』

『コメント:三つ巴なら目撃情報あるけど……』

『コメント:レベルおよそ80超えがバトロワ……』

『コメント:余波で死ねる』

『コメント:多分ここちょうど四つの地方重なってる』

『コメント:そこに迷い込んだ初期装備の女の子……』

『コメント:くっころ……?』





「これ、絶望的じゃないですかね……多分逃げられませんよ。見つかりましたし。あとそこ、誰が敗北した女騎士ですか」




 うん。これバレてる。全員こっち見たもん。




「もうこれは戦いますよっ!【鑑定】!」




 腹をくくり、四体を全て鑑定します。




▼ ▼ ▼


〈ボス〉アクエニルブ Lv.98

 種族   霜絲の冰蜘蛛

 支配領域 ルクセンブルク地方

 状態   怒り

 

 体力   21907 / 15879


▲ ▲ ▲


▼ ▼ ▼


〈ボス〉シャラズトル Lv.103

 種族   光迅翼の怪鳥

 支配領域 ナミュール地方

 状態   怒り

 

 体力   25658 / 16387


▲ ▲ ▲


▼ ▼ ▼


〈ボス〉ヤルストミ Lv.96

 種族   影鱗の大蛇

 支配領域 リュクサンブール地方

 状態   怒り

 

 体力   19943 / 14879


▲ ▲ ▲


▼ ▼ ▼


〈ボス〉レミスメラド Lv.101

 種族   炎天銀の鎧霊

 支配領域 グラン・テスト地方

 状態   怒り

 

 体力   27963 / 20783


▲ ▲ ▲






「レベル100の奴らがいる中で戦うって何なんですかね!このいじめは!」





 レミスメラドという名を持つリビングアーマーが、炎を纏う大剣で薙ぎ払ってきました。





「角度はこれで………よし!」

「⁉︎」





 パリィ成功。力の差があり過ぎて手が痺れますね、これ。




『コメント:待て待て待てスキル無しでパリィしたぞ』

『コメント:スキル有っても難しいのによぉ!』

『コメント:もしかして……勝てる?』

『コメント:上手く立ち回ればいけるんじゃない?』

『コメント:相討ち狙いで……』




 相手は火属性。怯んでいる隙に距離を取ろうとすると、






 ………?燃えてた樹の火が消えてる?





 さっき吹き飛んだ樹木にも鎧の火が延焼してた筈……。

 その疑問と共に轟く雷鳴。





「⁉︎……ギ……ガ……」





 鎧に直撃した雷は、更に近くにいた大蛇も巻き込み、体力を3000程削りました。

 あっこれ勝手に避雷針になってくれるパターンでは?



 そして急激な速さで成長して行く樹木。いや、再生と言った方がふさわしいですかね。





「そういうこと……。このダンジョンのギミックは、()()()()()()()()()()()()ですか」





 このダンジョンの主は、よっぽどこの住処を荒らして欲しくないのでしょう。

 再生機能も持っています。

 



 地形破壊を行うと、天罰とも言える落雷が起こる。でも、私にとっては好都合。

 





「それなら、ボス達は大技を撃てません。移動も制限される。私はそのようなスキルを持っていませんから、圧倒的に有利」





 ボス達の戦いは拮抗しているように見えましたから、あれだけ体力が削られてるのもこれが原因ですかね。





『コメント:なるほど!』

『コメント:白雪姫のPSなら十分できるだろうな』

『コメント:それにしてもこのダンジョン作った奴誰だろうな』

『コメント:↑ほんそれ』

『コメント:魔物じゃないのはほぼ確定だろ?』





 考察も始まるコメント欄。

 しかし、私はそんなことしてる場合じゃないんだよねぇ……。



 さっきの落雷もお構い無しと言わんばかりに接近して来る鎧。

 剣戟を交わします。


 地味に体力削られているんですよね。熱気で。そう、熱気で。

 暑いのは嫌い。熱い人も嫌い。

 日本國に昔から根付いている根性論は大嫌いですから。




 怪鳥から鋭い羽が飛んできますが、鎧と蜘蛛を盾にして回避。それでも、いくつか被弾してしまっています。




「【ダークヒール】」




 意外と出番の少なかった闇魔法で体力を回復します。

 さて、どうしましょうか……。


 チュートリアルの報酬の煙玉をアイテムボックスより取り出し、瞬時に破裂させる。

 周囲は煙幕で覆われる、



 双剣を鞘にしまいます。そして詠唱を開始。煙幕が晴れるまでの時間が勝負です。




「さて、【二重詠唱(ダブルスペル)】【散発(スキャター)付与(エンチャント):アイスボール】!」




 先程までの戦いでレベル10に到達した【並列詠唱】が覚醒していました。





▼ ▼ ▼


〈スキル〉【並列詠唱 Lv.1】

 効果 複数の魔法を同時に行使できる。

    1 二重詠唱(ダブルスペル)


▲ ▲ ▲


▼ ▼ ▼


〈魔法〉二重詠唱(ダブルスペル)

 消費魔力 20

 効果   二つ同時に魔法を行使できる。

      消費する魔力量は変化しない。      


      並列詠唱 Lv.10で取得。

 

▲ ▲ ▲





 これを使い、付与魔法も使ったアイスボールを両手に一つずつ出現させます。

 優雅に回転し、分割されたアイスボールを周囲に散りばめていく。



 こうして、土星の輪のように私の周りに浮いている、細かいアイスボールができました。




「発射」




 その一言で全方位に向かってアイスボールが乱射。

 ボスに当たった音もします。金属音はしないので、融けましたかね。

 【直感】と【探知】を使って大体の居場所を捉え、その方向へ向かって更に詠唱。





「【追尾(トラッキング)付与(エンチャント):アイスランス】」





 右手に大きな氷の槍に付与魔法をかける。これらも、先程までの戦いでレベルアップした【氷魔法】と【付与魔法】で覚えたもの。





▼ ▼ ▼


〈魔法〉アイスランス

 消費魔力 30

 効果   氷の槍を出現させる。

      一点の貫通力に優れている。      


      氷魔法 Lv.10で取得。

 

▲ ▲ ▲


▼ ▼ ▼


〈魔法〉追尾(トラッキング)付与(エンチャント)

 消費魔力 付与した魔法の消費魔力の50%

 効果   魔法を強化する魔法。

      捉えたものを追尾する効果を与える。

            

      付与魔法 Lv.10で取得。

 

▲ ▲ ▲


 



 ご覧の通り、このコンボは消費魔力が大きい。しかし、種族の特徴による魔力の多さでカバーしている。レベルも上がり、今の魔力は500を超えています。




「せーのっ!」




 スキルを総動員し、おぼろげながら捉えた影に向かって投擲する。

 空中にいますから鳥ですかね。

 逃げても無駄ですよ。障害物が多い中、その巨体で逃げ回るのは不可能でしょう。

 


 そこで煌く一筋の光。




「グエェェェェェェェェ!………⁉︎」

「そう来ると思ってましたよ!【詠唱崩壊(スペルエンド)】!」




 あの怪鳥は、私の魔法が致命傷になると判断し、ペナルティをくらうことを覚悟で、大技を出して樹木を破壊しようとしてきました。



 アイスランスが通り、煙が一部晴れた所で光が見えた私は、チャージを行ってると判断して【詠唱崩壊(スペルエンド)】を撃ち込みました。

 

 


 その結果、鳥の大技が暴発。アイスランスが背に直撃し、追撃に大技暴発による地形破壊の天罰。

 私に落雷は来ませんでした。良かった。




 でも、魔法を連発したせいで居場所がバレてしまいました。

 近付いている音が聞こえますね。




 ………ん?うわぁ、まだ鳥さん生きていますか。それでも体力残り三桁です。

 煙が完全に晴れないうちに剣で追撃に行きましょう。





「【身体強化:敏捷強化(アジルブースト)】」





 一時的な身体強化を行い、脚力を強化。

 付近の樹木に足をかけて、一気に加速します。



 フラフラと高度の低い場所を飛ぶ怪鳥を捉えました。

 左翼に部位破壊が入っていますね。

 



「【スラッシュ】【スラッシュ】」




 【剣術】の新しく覚えたアーツ、【スラッシュ】を二連続で発動し、鳥さんの残り少ない体力を削り切ります。






『経験値を取得しました』

『ニーヴィスのレベルが35に上がりました』

『【剣術】のスキルレベルが31に上がりました』

『【氷魔法】のスキルレベルが28に上がりました』

『【付与魔法】のスキルレベルが26に上がりました』

『【看破】のスキルレベルが21に上がりました』

『【直感】のスキルレベルが19に上がりました』

『【並列詠唱】のスキルレベルが17に上がりました』

『【身体強化魔法】のスキルレベルが14に上がりました』

『【鑑定】のスキルレベルが13に上がりました』

『【闇魔法】のスキルレベルが10に上がりました』

『【探知】のスキルレベルがが9に上がりました』

『【体力自動回復】のスキルレベルが9に上がりました』

『【魔力自動回復】のスキルレベルが9に上がりました』

『【氷魔法】の魔法【アイスバースト】を取得しました』

『【闇魔法】の魔法【ダークバインド】を取得しました』

『【付与魔法】の魔法【一点集中(コンセントレーション)付与(エンチャント)】を取得しました』

『【剣術】のアーツ【飛斬】を取得しました』


『《称号:光迅翼の怪鳥の単騎討伐者》を取得しました』

『《称号:格上殺し》を取得しました』





『〖ワールドアナウンス〗プレイヤー名:ニーヴィスがナミュール地方のボス、光迅翼の怪鳥、シャラズトルを討伐しました』






 通知が入りましたが、一々確認している暇はありません。









 …………残り三体。

 全員殺す。







 え、えぇ……。倒すのそれ?

 予定にないのだが?(作者の腕の暴走)

 コメントはニーヴィスが確認する暇がないので途中から書いていません。



 おい!蜘蛛!ニーヴィスの落下地点に蜘蛛の巣張っとけ!

 ………浮遊があった……。 



 面白い、毎秒投稿しろ、吹雪は人間なの……?という方は、評価、感想、ブックマーク、レビュー等、是非お願いします……!(懇願)



 

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