待チ侘ビタ白雪ノ到来-1
十話目!
皆さん応援頂きありがとうございます。
目を開けると、そこは街でした。
はい。街です。そりゃあそうでしょう。
人がいる。見られていることを意識しておきますか。
ここがカーメルと言う街ですかね。
噴水がある広場に今私はいます。
ここが所謂プレイヤーのリスポーン地点らしい。
街と街の転移もできる有能な噴水。
『転移可能な場所に【レナシテス:カーメル】を追加しました』
よし。これで登録完了。
賑わってるね。あ、そうだ。チュートリアルの報酬。
頭の中で念じると、浮遊板君が出て来た。数分振りの再会。
アイテムボックスを選択っと。
HP、MPポーションと食料、そしてお金ですか。
どれも必須な物だね。
………ん?これは……煙玉?
ああ、逃走用ですか。今作は普通のフィールドにレイドボスとか出て来るからね。
奇襲にも使えそう。
これだけじゃあ足りないから、後で買い足しとこうかな。
さてと、ファンタジー世界お約束の冒険者ギルドに行きましょう!
◇ ・-・・・ -・- --・ ・・-- -・・- ・・-・◇
少し歩いて行くと、二つの剣が交差している看板が見えてきました。
おお。この人の多さ。ここが冒険者ギルドです。
酒場的なのもあるらしい。常にガヤガヤしてる。
勿論未成年の飲酒は禁止。
中に入ると、周囲の視線がこっちを向きました。
……ああ、このアバター。
「あのアバター、《白雪姫》のやつだぞ」
「また成りすましか……?運営が怖くねぇのか?」
「調子乗ってると垢BANくらうのにな」
「まあ、本人の名前を名乗らなければセーフだしな。通報はしねぇぞ」
ヒソヒソ声が聞こえて来ますが……。
そんなに私の成りすましは多いのかな?まあ、無視です。無視。
受付嬢の所に直行します。
「こんにちは。冒険者登録を行いたいのですが」
「はい、冒険者登録ですね。失礼ですが、救世主様ですか……?」
「はい。そうです」
「分かりました。こちらの用紙に必要事項を書いて下さい。書けるものだけで結構です」
えーっと、名前、性別、年齢は大雑把にしか分けられてないものを丸つければ良いのか。種族、職業は空欄。書いたらどうなるか分かったもんじゃない。戦闘スタイルは氷と闇魔法、双剣で。
「はい。書き終わりました」
「では、いくつか説明をさせて頂きます。冒険者はランクが分けられており、低い方から、G、F、E、D、C、B、A、S、SS、SSSとなっております。クエストの達成状況や魔物の討伐記録を鑑みて、昇級になります。Cランク以降の昇級は試験もあります」
普通にお約束のような階級分けだった。
「次に、クエストについてです。あちらにある掲示板の依頼を剥がして、受付に持って来てクエストを受注して下さい。素材納品のようなクエストはそのアイテムを持っている場合、受注と同時に納品して依頼達成ということもできます。条件付きのクエストや、高ランクになると指名依頼もございます。依頼を失敗したら、ペナルティがあるので気をつけて下さいね」
これも、皆が混乱しないように、色々なラノベのギルドの制度を取り入れたみたいだね。
「後は……素材の買取なども行ってるので、是非利用して下さいね。………ギルドカードが発行されたようです。少し待ってて下さいね」
へぇ……買取……利用しようかな?後でで良いか。
「これが、ニーヴィス様のギルドカードになります。ランクはGからです。頑張って下さいね」
茶色の渋めのカードを渡された。一応鑑定しておくか。
▼ ▼ ▼
〈アイテム〉ギルドカード G ☆
耐久 ∞
効果 なし
所有者 ニーヴィス
Gランクの冒険者のギルドカード。
ランクの変動によって色が変わる不思議なカード。
魔物の討伐記録や犯罪の有無などが保存される。
これを見せればほとんどの身元は証明される。
▲ ▲ ▲
………さらっと白星付いてるからユニーク認定されてる。
犯罪の有無とか勝手に保存されるって……GPSっぽいやつもついてそうで怖い。
さて、クエストは……まだ良いですかね。
外に出ましょう。
「おい!そこの嬢ちゃん!」
「……何でしょうか?」
斧を担いだ大柄な男の人に呼び止められました。プレイヤーのようですね。
「嬢ちゃんの格好が気になってるんだが……一応鑑定させて貰っても良いか?」
「ああ。別に構いませんよ」
あの《白雪姫》の姿をしているのが気になってると。本人ですから鑑定しても構いませんよー。
因みに人を鑑定すると相手にバレる。下手したら、敵対行動と取られることもあります。
無断はダメ。ちゃんと確認を取りましょう。
「じゃあ、お構いなく…………………え?」
「終わりましたか?じゃ、これで失礼しますねー」
バレましたね。あれ。
【浮遊】の試運転も兼ねて空に逃げます。
こ、これ楽しいー!
飛行機がやっていたような回転もできる!
これでスキルレベル1⁉︎ 詐欺でしょこれ!
ちょっと下を眺めてみる。
混沌としてますねー。
プレイヤーが怒号を上げながら私を探してる。
下りれないよもう。
物資は諦めましょう。
出来るだけ遠くに………。
◇ -・-・・ ・-・-・ ---・ ・・・- ・・-・◇
よいしょっと。
あれから、西の方へと飛んで来ました。
さらに少し西には森林が見える。アルデンヌ高原かな?
『【浮遊】のスキルレベルが12に上がりました』
めっちゃ上がった。一時間以上は飛んでたからね。精密機動も兼ねて。
移動が捗る。
そう言えば、運営からメッセージが届いていた。確認確認。
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件名:お礼
差出人:運営
宛先:ニーヴィス
本文:面白いもの見せてくれたお礼。byカグラ
〈スキルスクロール〉
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チュートリアルのあれか。
何のスクロールかな?
〈スキルスクロール〉と書いてある所をタッチすると、巻かれた紙が出て来た。
とりあえず鑑定。
▼ ▼ ▼
〈アイテム〉【詠唱崩壊】のスキルスクロール ★7
魔法紙に書かれたスキルスクロール。
開くと【詠唱崩壊】のスキルを獲得できる。
▲ ▲ ▲
ん?んんん〜?
星7⁉︎ ぶっ壊れてませんかね?
スキルスクロールの星は、スキルのレア度と同等らしいので……。
これを使ってせいぜい踊っとけということですね。分かります。
とりあえず取得しますか。
スキルスクロールを開くと、七色の光に変わりました。
そしていつもの通知音。
『スキル【詠唱崩壊】を獲得しました』
はーい、詳細は……?
▼ ▼ ▼
〈スキル〉【詠唱崩壊】
消費魔力 70
効果 敵一体の詠唱を阻止する。
その際に敵が消費したものは戻らない。
タイミングが良ければファンブルする。
▲ ▲ ▲
はい。普通にぶっ壊れでした。一周回って冷静になった。もう驚かない。
しかもこれ、眼に届く範囲なら全て対象みたいなんだよね。
ボス戦とかにも使えそう。技のチャージなら全て適用されるみたい。
運営はこのスキルをこんな序盤にあげて大丈夫なのか……?
まあ、貰うんですけどね。
………さて、配信を始めますか。
いや?ニーヴィスちゃん?
君がおかしいだけだよ?
他の【浮遊】【飛行】持ちは二桁は墜落して死んでるよ?
この話は転換みたいな感じです。
次話から配信がスタートします。
面白い、毎秒投稿しろ、ニーヴィスちゃんと一緒にゲームしたい、という方は、評価、感想、ブックマーク、レビュー等、是非お願いします……!(懇願)




