表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/74

第1章 第8話 水龍都市編 記憶無き神話を奏でる者

出来れば評価、ブックマーク追加、コメントなどを待ってますm(_ _)m

 森の木々がざわめく、だが動物の気配はない。

 何故ないのか俺には分からない、でも今はそんなことどうでもいい、今俺は美穂との親の仇である黒魔道教副司教シリウス・ソ・ミヤソンと戦うのだ。

 そして奴は俺の知りたい情報をどうやら知っている様子だ、そうロベンの情報だ。


「さて、貴方がロベンについて知っていたという情報は何となくですが入っていたのです。

 まさか本当に知っているとは正直私も予想外でした」


「そうかい、なら良かったな、俺、結構予想外って好きなんだよな」


「あまり私は予想外は好きではありません」


「そりゃ気が合わねえな」


「全くを持って同感です」


 妙な探り合いのような会話をずっとしている、お互い腹の探り合いをしたいのがバレバレだが、バレたからどうしたって感じで探っている。


「じゃあ質問をしてもいいかな」


「はい良いですよ、何なりと申してください」


「なぜ俺達を襲ってきた」


「それはあの方の教えです、『森に向かい、この者達を殺せ』と仰られたので私達はその教えに従ったまでです」


 納得は一応した、あの方というのが誰なのかは分からないが多分黒魔道教の中で崇めているトップの者なのだろう。


「んで聞きたいけど」


「? またですか?」


 少しばかり殺気を表に出して


「お前本気で俺を殺せると思ってるの?」


 空気が完全に凍った、シリウスも少し冷や汗をかいている


「おお、怖いですね、さっきの質問に答えるのなら半分半分って所ですかね」


「それに私は先制攻撃をもうしていますよ」


 後ろから2人の黒魔道教徒が、短刀を持って木から襲いかかってきた、


「私が使う言葉ではないかもしれませんが、油断するって結構あなたも怠惰ですね」


 2人が俺の首に短刀で切りつけようとしたその瞬間、2人は一気に凍った、芯まで、内臓も血液も細胞も何から何まで凍って2人は死んだ。

 これには流石のシリウスも驚きを隠せない様子だった。


「さっき俺が油断してるって言ってたよな」


 シリウスが少しばかり俺を睨んだ、俺は上から目線で


「どこ見てそんな発言ができたんだよ」


「やはり貴方は危険ですね」


 この戦いに邪魔をするものは死を覚悟しろ、そう言わんばかりの殺気で森の中心部は異様な空間と化していた、


「良いでしょう、本気で殺してあげますよ」


「勝手にやってろ、お前には俺は殺せない、俺はお前にロベンの情報を流してもらう」


「それは出来ない相談ですね、貴方の存在はあの方の復活に邪魔になる、だからここで死んでもらいます」


「人の考えをあまり押し付けるな、強欲かよ、あ、強欲だったな、もしかして強欲ってみんなそんな感じなの?」


「さあどうでしょうね」


「貴方を殺して差し上げます!」


「ロベンについて吐いてもらうよ!」


 2人の戦いが始まる。


 ────志龍対シリウス・ソ・ミヤソン────



 副司教、司教の次に上位の存在だ。

 司教の右腕と言ってもいい存在で、戦闘能力は高く1人でどこかの王国が誇る最強軍隊相手に1人で完膚なきまでに全員を殺したという逸話もある。

 まあ俺にはそれ位強くても関係なんてない。


「『ファイヤーボール』」


 詠唱を唱え、シリウスから2mほどの火の玉が俺を襲う、もうすぐで俺を焼き殺す、その瞬間に火の玉は凍った、シリウスは続けて


「『ファイヤーボール』」


 12個ほどの今度は少し小さめの火の玉を出して俺を襲う、だがさっきと同様に火の玉は凍った、俺は詠唱も何も唱えていない。


「⋯⋯貴方、何をしているのですか?」


「何とは?」


 俺が質問に質問返しをすると


「分かっているのに意地汚いですね、何故私の攻撃は貴方に当たる直前に全て凍ってしまうのですか?」


 俺はやっと分かった振りをして


「あーあれか、そんなに教えて欲しいか?」


「ええ、アウェイ感が半端ないので」


「教えてやってもいいが1つ教えろ」


「何を?」


「ロベンについてだ、教えたら教えてやるよ、これこそがwin-winな関係ってやつなんじゃないか?」


「今アウェイ感半端ないと言っていたのでwin&loserの関係じゃないですかね」


「それもそうかな」


「なら教えられないですね、一応機密ですし」


「なら俺も教えられないな、秘密兵器だからな」


「表に出す秘密兵器何て聞いたことないですよ」


 かくして、交渉は失敗し、戦闘に戻った。


 戦闘に戻ったと言えども状況は変わらない、向こうが魔法を撃ち、俺はそれを凍らせる、ずっとそれが続く。

 さてそろそろ攻撃でもするか、俺は腰から2本の撥を取り出した、俺は右手の撥は上に上げて回転させて取る、この遊びをしている。

 さて左手の撥を前に出す、リストを使って「ポン」と太鼓を叩くイメージで


「1音、射音(しゃおん)


 空気を鳴らした、シリウスは音の衝撃波によって近くの木まで吹っ飛ばされた。

 ん? やり過ぎたかな? そう思っていたが大丈夫そうだった


「⋯⋯今のは何を?」


「『音鳴りの加護』それを使っただけさ」


「くっ、また面倒なものを」


 実際まだ無駄口が叩けている、射音は言わばハンドガンのイメージだ、使い勝手はいいがノーマルでダメージも基本的なものしかいかない、だから今のでもシリウスにはあまりダメージがあまり入っていない。


「⋯⋯さて、」


「そろそろこちらも準備が整ったので反撃とさせて頂きましょうか」


「へぇ、それは面白そうだな、楽しみにしてるよ」


 油断は全くしない、相手は副司教、まだこの程度で本気ではないことくらい俺だって分かっていた、だからこそこれから来る攻撃に備え、油断をすれば無いとは思うが足元をすくわれる可能性があるかもしれない。


「『ファイヤーボール』」


 さっきと何も変わらないただのファイヤーボールが来た、少し呆れた、なにか変わるのかと思ったが何も変わらなくて。

 火の玉を凍らせ、さっきよりも強く


「1お────!」


「『沼地』」


 突如として足元が緩んだ、これは地系統の技の沼地! でも奴は火系統のはずじゃないのか?


「おやおや? 私がいつ火系統と言いましたか?」


 ちっ! 少しハプニングだ、早めに見抜いておくべきだった、奴は二系統の魔術を操るんだ、副司教なのだからこれ位してくると予想しておくべきだった!


「では続いてとどめです『スノーランス』終わりです」


 氷の槍が凄まじいスピードで俺を襲う、沼に足を取られ逃げられない────。


「さて死にましたかね?」


「冥土の土産に1つ面白い話でもしてあげましょう」


「私の系統種は『火』です、そして一系統です、なら何故私が地や氷を使えたのか?」


「それは私の神から授かった能力『強欲の権限』」


「『マジックロッブ(魔法奪い)』です、他人から私は魔法を奪え、それを使うことが出来るのです」


「どうです? いい冥土の土産になったでしょ、っと言ってももう死んでましたか」


 シリウスは笑い出す、死んでもないものを勝手に死んだと決めつけ


「さてここで問題です」


 奴は振り向く、「なっ?」と言う情けない言葉を漏らして


「どうやって私は氷の槍を防いだでしょうか?」


 火に包まれている俺の体を見て奴は


「二系統でしたか⋯⋯」


「うーん4割正解」


「⋯⋯? どういうことですか?」


「俺は五系統だよ、火、氷、地、雷、風、これを操れる」


 奴は唖然としていた、当然だろ二系統ですらとても珍しいのに五系統となれば滅多どころか多分俺くらいしかいないだろう。


「これは予想外でしたね」


「な、予想外って面白いだろ」


「何も面白くないのは何故ですかね?」


「それは俺もわかんないや」


「さてと、っと」


「じゃあ次は俺が行くぜ」


「どうぞどこからでも」



 志龍、彼については謎が多すぎる。

 この学園では菜月美穂と同居しているが、生まれたところが謎である。

 そして彼は何でもできる。

 何でもできるとはそのままの意味で彼は五系統と言う特異的な存在でありそして彼自身その五系統の中でできない魔術は無いと言っている。

 何故彼が氷ばっかり使っているかそれは簡単だ、氷が一番使い勝手が良いからってだけだ。

 もし彼が一番使いやすい系統が火であれば間違いなく火を使っていただろう。

 彼は長所しかない。

 むしろこう言った方がいいだろう。

 彼は皆が言う長所が集まってできた存在、こう言っても通用するだろう。

 彼は間違いなくこの地球上の生物の中で歴代を合わせても最強だろう。

 仮にここに賢者、勇者等が集い彼と戦っても誰1人として彼に本気を出させないまま負けるだろう、それは歴代が弱すぎすのではない彼が強すぎるだけの話だ。

 もし彼が人類の敵に回っていたらどうなっていたか、それは歴史というものが残っているのなら歴史に残る人類悪の一人となっていただろう。

 名をつけるのなら『氷の王者 ミツキ・シリュウ』となっていただろう。


 ルーベル学園生徒性格表より


 ────ハル談────


 志龍は最強だ、それはやつを総合的に見ての判断であり裏を返せばあいつでも負ける一つのものはあるってことになる。

 例を挙げて言うなら剣術だ、俺はあいつに勝てる剣術を持っている。それは俺が剣術に特化している、この道1本と決めているからだ。

 剣術の勝負であれば俺はあいつに100回やって100回勝てるけど何でもありの勝負(ステゴロ)だったらどうだろう、俺は全敗する。

 俺と美穂とプレアにはあまり差がない、でもあいつは階層が違う、桁違い。

 それこそ俺達が本気を出して志龍を倒しにかかっても多少の抵抗はするが本気は出さずに勝負がつくだろう。

 志龍は普通ではない、普通の人は彼に対し羨ましいや妬ましいなどの感情を抱く。

 でも考えてみろ、もし自分があの力を持ったらどうなるか想像してみろ少なくとも誰かは悪用するだろう、何故か? それは人間が欲深いからだ、日々私利私欲のためにいる人間が殆どだと俺は思っている。

 でも志龍、あいつはその力を悪用していない、何故か? あいつの私利私欲は俺にもわからない、でも力で欲を叶えようとしないそう俺は思う。

 俺が中学、この世界に来た時、誰にも舐められまいと強気な姿勢をとっていた、負け無しになってそれが天狗となり力でなんとかなると思ってプレアとも何度も喧嘩した、その時に俺は志龍に出会った。

 この学園で一番強いと言われていて一度会ってみたいと思ってクラスに乗り込んだ。

 どうだったかって? 何も相手にされなかった。それどころかこう言われた、


「お前みたいなゴロツキはいくらでもいる、お前だったらそいつらを相手するか? それで相手するやつはただただバカだって俺は思っている、だからお前も相手しない、じゃあな」


 と言われ頭に来た、思いっきり殴ってやろうと拳を振りかざし殴りかかった、でも殴れなかった、本気で人を殺す目に出会った、それで睨まれた、ガキだったんだなと思う、たった人睨みで萎縮し何も出来なくなった俺に一言


「雑魚」


 とノックダウンを食らわせられ志龍はその場を離れた。

 そこで気がついたよ、バカやっても意味無いと、俺は賢い生き方を知らなかった、だから最初はもがいた、でも志龍が手を伸ばしてくれた、感謝した、俺にはあいつに返しても返しきれないくらいの恩がある、だから俺はあいつを裏切らないそう決めた。

 ────でも一つだけ俺も知らないことがある、あいつはどこから来たんだ?────



 さて、奴の能力が分かったところで練る対策としたら魔法が奪われたら少々厄介になる、なるべく加護を多めで使っていこう


「射音」


 間一髪の所で奴が避ける、俺はそこに回り込み


「1音 打音」


 これは相手に対して直接触れている時にしか使えない、体の内部にダメージを与える技、まるで内堀から攻め落とす、そのような感じで俺は好きだ。


「ぐっ!」


 少しよろめいたその瞬間を逃さず両手の撥で


「2音 射音」


 シリウスは吹き飛び木に思いっきり当たった、木が「ミシッ」と折れるような音を鳴らしていた。


「⋯⋯結構堪えますね⋯⋯」


 血を吐きながら言った


「もう終わりか?」


「舐めないでもらいたいですね、では反撃とさせて頂きましょうか」


「時に貴方は音を操りますね」


「ああ、それがどうした?」


「私は魔獣を操りますよ」


「『獣呼びの加護』」


 口笛を吹くとどこからとも無く5mはゆうにある黒い犬の魔獣『ケロル』が20体ほど出てきた、ケロル1体の戦闘能力は歴戦の勇者と同等と言われていて通常、1体仕留めるのに50人くらいの冒険者が必要となってくる。

 そして1体当たりの討伐金は金貨20枚、つまりは20万になる、それが20体もつまり400万、ふぅ頭がおかしくなるぜ。


「流石の貴方も少しこれはきついでしょう」


「さあ? やったことないからわかんねーよ」


「じゃあ派手にやられてください」


 ケロルが20体一気にかかってきた、


「さて充分溜まったかな」


「じゃあ音の精霊たちよ始めようか」


「音よ、小さな音の精霊たちよ、我に力を小さくてもいいその力を分けてくれ、『言霊』」


 指を鳴らすとケロル達は体が蜂の巣状態になった、


「⋯⋯な、何が起こったのですか?」


「音鳴りの加護特有の技の1つ『言霊』だよ、小さな音をたくさん集めて放つ、威力も高いし何よりも一回の攻撃でとんでもない数の音で攻撃できるからな」


「で、でもそんな音────!」


 俺の撥遊びの謎が解けただろう、あれで俺は音を集めていた、


「あれでしたか⋯⋯」


 悔しそうな顔で言った、


「でもまだまだ私にはストックがあります今から呼んで────」


「悪いけどもうお前はあの加護も能力も使え無いよ」



 奴の肩に触れて、そう言った、そして俺は黒くどす黒い食欲に襲われた


「『全てを喰う(クイータ)加護』」


 なにも起こらなかった、外見的には何も食べてないし何もしていない、でも他は


「⋯⋯加護も能力も無い?⋯⋯」


 これが俺の2つ目の加護、能力や加護を喰い、自分のものにする加護だ、食われた側の加護はもう二度と戻らない。

 シリウスももう戦闘とはかけ離れて絶望している顔をしていた、チェックメイトだ。


 さてもう戦いも終わらせるとしようか


 ゆっくりと俺は近づく、歩いてゆっくりと、ゆっくりと


「何のつもりで?」


「何が?」


「舐めているのですか? 歩いてここまで来て?」


「あーこれねこれなんで歩いてると思う?」


「舐めているとしか私は感じません」


「ぶっぶーはっずれー」


「正解はー」


 突如としてシリウスの足が凍った


「地面に少しずつ魔力を流して魔力の通り道を作って足を凍らせるでしたー」


 王手、取った。

 さてここからは尋問でも始めようか。


 顔以外のところを凍らせて動けないようにした。


「さて、質問でもしようか」


「⋯⋯」


「今から俺が言うことに正直に答えてくれ」


「⋯⋯」


「では質問その1、ロベンを知ってるんだな」


 頷く、知っているらしい


「では質問2、ロベンについて知っていることをいえ」


「それは言えません」


 その瞬間俺はシリウスの指の血管をほんの少しだけ凍らせた。

 だが低温やけどによる凍傷はシリウに激痛を与えた。


「うぐっ!」


「答えてくれれば治してやろう」


 少し強めの口調で言った


「知っていることですか、私は少しばかり知っています」


「ですが教えられません」


「何故だ?」


「それは想像に任せますよ」


「そうかなら死ぬか」


 体の内部をすべて凍らせる準備は出来た、後は凍らせるだけ


「その前に一言だけよろしいですか」


「? 何だ?」


「貴方は自分の記憶のために全てを尽くしている、自分の力も、仲間も全て使っている、それはいいのですが」


「それに他人を巻き込み、犠牲にしてまで手に入れようとするそのさま、貴方私が言うのも何ですが、傲慢ですね」


 ⋯⋯傲慢か、確かにそうかもな、頷く部分しかないといえば無い。

 でも一つだけ言わせてもらいたい


「俺は賢者でも無かったら勇者でも神でもない、ただ1人の記憶を失くした人間ってだけだ」


「神⋯⋯ですか⋯⋯⋯⋯」


「? 何だ?」


「もう一つ有力な情報をあげましょう」


「『心臓がすべて戻った時、我は神として蘇る』」


 神? 良く分からなかった、


「まだ意味までは分からなくていいのですよ、でも始まるのですよもうすぐ」


「いつかわ分からない、でもいずれかちは始まる神ではない貴方がたと神との最も新しき神話伝が」


 何の話をしているのか俺には全くわからない、神? 神話?何が何だか頭がこんがらがる。


「まてどういう事だ? 神話? 俺にはよくわからない」


「これはあくまで貴方の質問に対する一つの答えです、内容までは言えませんが、それより」


「少し油断しましたね」


 シリウスが笑いながらそう言った、奴の体内から何やら魔術式が出てきた、やばい自爆するつもりだ、そう思った瞬間に大きい音とともに森の1部が爆発により破壊された。


 なんとか氷の壁を作り被害はくらわなかったがシリウスから何も情報を得られなかった、でも1つ得られたものといえるかわからないが得たものがあった。


「神話か⋯⋯」


 まだ俺にもよくわからないがこれから先、恐らく俺達は最悪とも呼べる神に近い存在との戦いが起こるだろう、俺は怖い。

 何が怖いか、そこでロベンについて何も得られなかったらどうしようか、もしその戦いでハル、プレア、そして美穂、こいつらを失ったらどうしようか、とても怖い、でもやるしかないんだ、1人で抱え込んでもいい、でもそれはあいつらが許さないだろう、絶対


「水くせえことしてんなよ志龍、大丈夫、俺ら仲間だろ!」


 って言うハルの顔が思い浮かぶ


「ハッ」


 少し笑ってしまった、まあそんな先のことを考えないでおこう、でも今日のこととあれの事はみんなに話しておこう、そう決めた。


「志龍!」


 後ろから聞きなれた声がした、そしてら振り向いてすぐに抱きつかれた


「よかった⋯⋯本当によかった無事で、もう何も失いたくないよ、よかったよ」


 少し泣きながら言っていた、俺は頭を撫でてやって


「美穂、大丈夫だ、俺はそんな簡単に死なないよ、大丈夫もう何も失わねえよ」


「本当に」


「ああ、俺の命に変えても」


「分かった! じゃあ戻ろうか」


 2人で手を繋ぎ戻った、今はこの瞬間がずっとずっと続いてほしい、いや続かせる、美穂やみんなを失わない俺が全てを守るんだそう決めた。

 森はいつしか少し日が傾き始めた、夕方とまでは行かないが一刻と今日が終わろうとしている、今日は疲れた、そして神話を飾る最初の1話になった事を俺はまだ知らなかった。

さてこれにて第1部、水龍都市スペルン編を終わります、神話を飾る第1話、そしてやっと物語はゲームで言う最初のチュートリアルが終わったところです、まだまだこれからが物語の始まりです。

あ、でも後日談は短いですが作るつもりです。

では次回からは学園編、あまりバトルシーンは無しでいきたいと思っています。

では、次回もまた会いましょうドロン!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ