愛を語る前哨
ランが皆を呼応して立ち上がったはいいが対策がない、相手はほかのファミリアも苦戦する敵だそれに少数の自分たちではこのまま突っ込んだら負けが必然、最悪状況を不利にしかねない。
「なら、俺も行こうか」
聞きなれた声がする。
「そろそろ寝飽きたところでね、行くばかりか状況を見ていたんだ」
片手に派遣が握られており、少し顔は青いながらも笑ってこっちにやってきた。
「いい言葉だ、皆を呼応する、いい一言だったぜ」
ハルがそこにやってきた。
熱が下がり目の前を見てみればあら不思議、怪物達のパーティーでも始まってるのかとでも言わんばかりの夥しい数の死霊が街を襲っていた。
一つため息をつく。彼は思った。これは開放するしかないと。
志龍との一戦ですら使わなかった彼自身の本当の剣術を。
「にゃ! ハル危ないにゃ!」
ランの声がする。目の前を見ると五体ほどの敵がハルを襲おうとしていた。
────柄を握る。
「止水流 居合い 壱番『水明雫石』」
それは流れるような剣術だった。ランは懐かしみを覚えた。以前師匠と仲の良かった剣士もこんな剣術を使っていた。
器に満たした水のように、一切の曇り、水面の揺れもない様、無駄が一切省かれた動きがハルに徹底的に叩き込まれていた。
完成に近い動き、──だが、ランはどこか不完全さを感じた。
(もっとスピードに差をつけろ、強弱を! 相手の動きを読んでその上で一瞬で叩き込む!)
「止水流 袈裟斬り 参の型 『春雨』」
一瞬ハルは動きを遅くする。敵はその動きに一瞬怯む、──その隙を逃さない。足の筋肉と関節のバネを使い自身を最高速度に持っていく。その速度の強弱に相手は反応出来ず次に感じる感覚は自身が斜めに切りふせられているというものだ。
──凄い。ランはその一言しか出てこなかった。
チェンジオブペース、バスケットボールなどでよく使われる技、急激な緩急を作ることで相手のペース、体勢を崩しうる技。スペードに差があれば差があるほど有効ではあるが欠点ももちろんある。
「グッ……」
脚に、特に腱に負担がかかる。止水流は自身の肉体を最大限に利用する流派、だがそれ故に肉体の限界をも超える技も多数存在している。
ハル自身が今使用している技は止水の入門に当たる技、つまりは、まだましな技の部類だ。
ハル自身まだ完全に習得していない技も多数ある。それは自身の命を脅かす技であり師匠も彼には詳しく教えていない代物である。
「つくづく実感させられる、あの人との距離を……」
あの人はこんな技朝飯前のように無傷でやっていた。自身との距離の遠さにめまいがするが今はそうは言ってられない。目の前の敵を倒すことに全力をかけなければいけない。誰のためか仲間のため、そして未だ現実と虚ろの狭間にいる彼女のため、そのためならこの身をすり減らすのも痛くない。
再度前を向きハルは笑った。
「さあ! 死にたい奴から前に出な!」
前方から押し寄せてくる軍勢は肉爛れ、魑魅魍魎と化したその姿は死霊だと言うことを嫌でも理解させた。死なない軍勢、志龍に教えてもらったごり押しもこの数ではできないだろう。
「殺すだけ殺すしかないがただの足止めくらいにしかなんねぇ……どうすれば」
なんてごちゃごちゃ考えてる暇もない、それに妙に体が重く感じる、まだ完全回復とはいかないみたいだ。
「しゃーねぇ、こいつは高くつくぜ 『黒海』」
あたり一面に黒が激流の勢いで広がっていく。ハルの系統『クロ』すべてを飲み込む闇があたりを埋め尽くした。
「こいつは魔力を食い物にする悪魔だ、大小関係なくすべて食らう!さあ食事の時間だ」
黒海は系統黒による必殺技、魔力を感知し、そこにいるものが有機物であれ無機物であれくらい尽くしてしまう、然しその魔力は使い手のもとに送られるわけではなく無にかえるだけの技だ。黒海の飲み込まれた死霊たちは海に包まれ圧縮したように小さくなりまた魔力ごと海に帰る。たちまち範囲内のの軍勢は飲み込まれ跡形もなく消えていった。だがそれだけにリスクはつきものでハルの体に異変が起きる。
「グッ!!」
「ど、どうした!?」
「く、クロの魔法は強力ではあるがその分燃費が悪い、黒海のような範囲攻撃であればなおさらだ」
「だったら今すぐ魔法を解くにゃ!」
「いや、それはできねぇ!ここに入って何か気づかないか?」
「にゃ……にゃにかって……!身体の怠さがにゃい!?」
クロは魔力を食いほかの魔力に食事を奪われたくないかのように干渉しない。つまり、『白い世界』の干渉も受けないというわけだ。
ハルとしてもこれは一か八かの賭け、これを利用しない手はない。
「このままクロを伸ばす!でもそれに集中したい!」
少しでも精神が乱れてしまったらこの魔法に食われる、そんな気がするのとほかのことに気をかけてしまったら魔力が枯欠してしまう。
守りたいものがある、それに命を懸けるのはたやすい。だが!命を懸けてどうする、あいつには俺しか残っていない、守る、この命プレアの命そして、
「ここにいる全員の命を守る!」
ある人を思い出した、こんな背中ではなかった、もっと頼りがいのあるものだった。でも似ていた燃える炎のような熱く優しく包んで自分たちの前に立ち守ってくれる人、それだけで守る価値が、女には男たちにはあった。
まだ残っていた、残り火のようなか細い炎が鉄を打つ赤く凛と燃えゆる火炎になった。
「兄ちゃん、俺たちの命預かってくれや」
一人の荒くれものと一番弟子が前に立つ。
「野郎ども!ハルの盾になりやがれ!」
「えいさぁ!」
「俺たちはこの町にいる飛び切りの悪党どもの集まりだ!鍛冶打つより喧嘩の技のほうが上手いし華がある」
「ギャハハ!ひでぇ言い草だな!だがその通りだ!」
「どこぞのボンボンファミリアに先越されてんださっさと行かねえとまた嫌味を言われちまうぜ!」
一人、また一人と立ち上がる。
「兄ちゃん、命、預けるぜ」
「勝手に預けんな、だがまあその心意気だけは預かる、だからお前らも」
「心意気だけは預かるぜ」
そう言いハルを囲む形で陣形を組む。
各々が武器を取る、息巻いた歴戦のやさぐれ者たちが歩みを進める。
「行くぞカスども!!」
「おうさぁ!」
死霊たちに立ち向かう。
各々が連携をとるが、アイコンタクトも合図もなしに行う。ハルはその光景に圧倒されていた。
「グラン! 腕堕ちたかぁ!? 俺がもう一度鍛えなおしてやろうか?」
「言ってろ筋肉ゴリラ! そら来たぞ!」
武器を投げ渡す。銀に輝く大剣を起用に振り回す。胴体を真っ二つに切られた死霊は炭となって消え去った。
消え去った? 今さりげなくとんでもないことが起こっている。ほぼ不死身の死霊、ハルの刀ですら切り殺せなかった怪物、それがたった一太刀でやられたのだ。
「は? な、なんで死霊たちが死んだんだ?」
「なに、簡単なことだ、死んだ怪物どんな奴にもにも共通する弱点、なんだと思う」
「聖なる銀!」
「そうさ! うちには正規品、密売品、何でもそろってんだ」
密売品はダメだろ……。
だが聖なる銀、これなら勝てるかもしれない。白い世界の効力も聞いてない今、分があるのはこっちだ。
それに、最後の一布石も置いておこう。
「なぁ、頼みがある」
「なんにゃ?」
耳打ちをする。驚いていた。彼女はまだ見たことない彼女の能力を。
「でもそれだとこっちが手薄に……」
「ん、それは心配するなちょっとめんどくさいが何とかする、でもそれにも時間がいる」
「つまり……」
ハルはにっこりして笑う。
「き・あ・い」
「だよニャー! やってやるにゃよ!」
そういって突っ走る、その片手には銀の剣が握られている。太陽の光を反射しその輝きを増している。
「言っておくがにゃ、お前ら雑魚を相手にしてる暇なんてないにゃ……お師匠様の敵を討つためにそこをどくにゃ」
身体が赤く光るこれはとハルは息をのむ、次の瞬間前方にいた敵が消し飛んでいた。
「まじか……獣人族と思っちゃいたがまさか『狂化』まで持ち合わせているとは考えてもいなかったぜ」
獣人族の中でも特定の血族しか持ち合わせない『狂化』の血その持ち主が今ここにいる。志龍と戦ったカグラはまだ成長途中、実際血をここまでうまく操っているのはクレナくらいだと考えていたがここにもいた。
「ハル、見てるのはいいけど早く打開策とやらをやってほしいにゃ、結構…………これは、ハードだからにゃ……」
ハルは我にかえる、土に手を当てる魔力を流し魔方陣を完成させる。
「一時的な干渉、ばれたらばれたでめんどくさいことになるからあんまり使いたくなかったが今回は特別だ」
「素は土塊、なれど至は神秘の領域、神への冒涜に等しけれお許しを、これは救う戦いである、なればここに魂を持って現れよ『転生する魂』」
魔方陣から土が練りあがり人の形を作り上げる、ある女性の形となり白く美しい肌色に変わり黒いドレス、白い花飾りとともに姿を現した。
「やれやれ、こんなところに引っ張り出すとはねハル」
「いいだろ、こっちのほうが戦いやすいだろうし」
「まあそれもそうだね、それより目の前の戦っている光景、私を無視して戦い続けるなんてほんと『嫉妬』しちゃうね」
その一言で目の前にいた敵、すべてが消え去った。跡形もなくまるでもともと存在していなかったかのように
「な、なんなのにゃ……」
「お、おい、あれって」
周りがざわめきだす。
「で、伝承で聞いたことある、その昔世界の半分を己が嫉妬で消し去った最悪の魔女『嫉妬の魔女』」
「お、知ってくれていたのかいそれはありがたいね、然し、私はどのようにして伝わっているかと思いきや世界の半分を滅ぼした大罪人としてか、これは少し悲しいことだね」
邪悪な笑みを浮かべながら悪びれもなく彼女はそう言い放った。
「ま、魔女って死んだはずじゃなかったけかにゃ」
「ああ、死んでいる、もともとこいつらとは何かの縁があって契約まがいの物をしている、それを応用して現世に土人形として生き返らせた、まあ教えてもらったはいいけどこれゾンビ産み出してんのと何ら遜色ねえな」
「ゾンビとはなんだ、原理、成り立ち、構造、魔力リソース、何もかもが違うんだぞ! 大体契約まがいとは心外だな、僕たちはちゃんと契約を……」
ハルから別の声が発せられた。
「わーっつたから出てくんな」
ハルがうっとうしそうにひっこめる。それから深呼吸をする。
「嫉妬の威力はやっぱり違うな」
「今回は特別さ、何せ相手が悪い普通の死霊なんかじゃない、なるほど相手も相当手練れのようだね」
そういっているそばから次の死霊たちが姿を現せた。
「ランちゃんと言ったね君」
「にゃ、にゃにゃんだ?!」
「そんな怖がらなくてもいい、私はお願い事をしたいだけなんだ」
「お、お願い事?」
「そう、僕のねあのスキルは魔力に依存しているんだ、そしてその魔力は形作る時にハルに分けてもらった分しか魔力は回せない、時間をかけられれば空気中や大地にある魔力も使えるがそれは得策ではない」
「ハル自身これ以上は魔力を回せないそうなると打てる回数に限りがある」
「具体的には何発にゃ?」
「あの範囲となればあと4発」
「なるほど、志龍のところように2発は残しておきたい、つまり実質使えるのは2発まで」
敵の軍勢はランたちをはるかに上回っているそして超広範囲攻撃は後二発、状況は少し好転したがあまり変わらなかった。なら安心だ。
「事態が悪化しているわけじゃない、なら何とかなるにゃ!」
「ハル!」
「おうさ、なんだ?」
「向こうに向かう、戦いはあいつらに任せて集中するにゃ!」
ハルは縦に大きくうなづく、そして体中に酸素を回す。魔力の流れを感じ取れ、血中にある魔力を惜しげもなく外に広げろ、もっと外に、もっと広範囲に! 体中が悲鳴を上げるもともと魔力操作なんて苦手だった、剣術に生かせるから道半ば我流で流れをつかみ取り素質を生かしただけのものだ。指先に伝わる綱のようなものの感覚、魔力を流すときこの綱を遠くへ遠くへ伸ばすイメージだ。だが遠くになればなるほどハルの体にかかる負担はでかく魔力の消費も激しい。
(体中が痛い、手先の感覚がなくなってきた、気を緩めれば魔力切れを起こして気絶しそうだ)
(でも! 離してなるものか、守れなくなる、何もかも! プレアを助けられなかった時のように!)
「てめえら! ハルを助けろ! もっと斬ってきりまくれぇぇぇ!」
怒号と共にファミリアの動きがさらに加速する。
「ここで負けてしまっては元も子もない少し補強をしよう『魔術 アテナの涙』」
身体能力向上の魔術を彼らにかける、先ほどにもまして動きが格段に良くなっている。
それと同時にハルの範囲魔術が目標の位置まで達した。
「ハル!」
「わかってらぁ!『術式固定 黒よ世界を飲め!』」
術が固定され『白の世界』の脅威はなくなった。
「よっしゃぁ!あのうざったらしい魔術がなくなった!」
一瞬皆が安堵に包まれる、これで自分たちと死霊の戦闘にアドバンテージを感じることがなくなった。歓喜だ、喜ぶべきことだ、状況が一転したのだから。それは大きな隙になった。
「バシュッ」
何かがはじけ飛ぶ音がした、ランが下を見るとそこには男の首が落ちていた。
「ランちゃん危ない!!」
目の前に巨躯、4メートルはあると思われる怪物が手を振り上げている。とっさにアメジストが助けに入る。
「そこにいてはいけない『嫉妬するよ』」
そういうとランはアメジストの近くに瞬間移動した。
「ヒト、ゐナクナッタ、ナンデ」
そういってアメジストを見つめる。
「オマエカ」
悪寒がした、とっさに
「君の存在に『嫉妬してしまうよ!』」
そう言おうとした瞬間に間合いに入られた。
(しまった!)
やられると感じた、死んだはずの彼女が死をイメージした。
「てめえ無視してんじゃねぇ!」
ファミリアの一人が間に割って入った。
「ランには触れさせねぇ、絶対にだ」
「ジャマ」
腕の一振りで首がもげる、一斉に切りかかる、間合いに入り切ろうとするが刃が通らない。
「か、固い!」
「ナンダ其、ソンナノ、トオラナイ」
そういって五人ほどまとめて首をはねられた。ランは口を震わせることしかできなかった、涙を流すことも、声を漏らすこともできなかった。口を開けているはずなのに息ができない、酸素を空気を肺に入れることができない。今までやっていた数という動作をするがうまくいかないのだ、意識が途絶える、ヤバイ。
「ランちゃん! しっかりして!」
アメジストの呼びかけも聞こえない、途切れる寸前、だれか助けてッ!
「安心しろ、俺がいる」
そういって頭をなでられた気がした、意識が呼吸が戻る。落ち着いて目の前を見る。
男が立っていた、男はその状況において心を乱さなかった。手も足も力が入らない、魔力の使い過ぎで意識も朧気となっている。男はそれを好機ととらえた、脱力を極め、余計な思考は廻らず、ただ一息に相手を斬ることだけに集中する。抜刀をし上弦の構えをする。
何かに感づいた化け物はハルに向かっていく。
「刀に力などいらぬ、必要なのは理合いじゃ、理を理解しろ、そのためには極限までの集中、極限の脱力、ただ斬ることにすべてを回せ」
「止水流 零式奥義『明鏡止水』」
まるで空気でも切ったかのように柔らかく刃が通った。真っ二つになったは獣はその場に伏した。
ランは冷や汗をかいていた。ありえない、切り口から血が一滴も出てこないのだ、それにあれだけ堅かった化け物を意図も簡単に両断したのだ。
アメジストや大罪の彼女らはハルの剣術をだれよりも近くで見続けていた、それは同時に師匠の剣術を見ていたことになる。晩年でありながらその剣術は彼女らが見てきたどの剣士やどの侍よりも勝りまねできぬ太刀筋だった。だがハルは今、不完全ながらもその太刀筋に至っていた、師匠が言っていた「切れぬものはない至高の領域『明鏡止水』に。アメジストは思わず心の底から嫉妬してしまった、この才能に戦い抜く中で成長している、それにまだ彼には伸びしろが無限にある。かつて世界最強の七人と言われた彼女らですら及ばない最強を超えたその先に至ってしまうその才能に、そして残酷ではあるがそれを超えゆる才能が後二人ここに入る。ハルが努力と才能で立つその世界に、最初から才能だけで至ったあの二人は怪物と呼ぶ以外に他はない。
だが今はまだそこまで来ていない。未知数の恐怖、彼らが至先に私たちはついていけるのか。期待、切望、嫉妬、不安、いろんな感情が入り混じる。
ハルは少し深呼吸をして立った。
「先に進むぞ」
「え……」
皆、満身創痍。いうまでもなく多数の死人が出ている、亡骸を抱き嘆く者もいれば、恐怖に打ちひしがれているものもいる。
足が上がらない、震える、立てと脳が体に命令するがその意に反して体は動こうとしない。
ランも懸命に重い足取りを進めようとする。
その光景にハルは深いため息をついた。
「なんだ、所詮お前らの覚悟ってそんなもんなんか」
軽蔑したかのようなそんな表情を見せた。
「人が死んだ、そうだな、人が傷ついた、そうだな、だからどうした、それでも立ち上がるんじゃねぇのか? それでも前を向くんじゃねぇのか? それが覚悟ってもんじゃねぇのか!!今ここで立ち止まったらそれこそ、死んだ仲間に顔向けできねえだろ!」
昔を思い出す、死した仲間が地面に山になり倒れている、男は歩みを止めなかった。涙を流した、けれどそれは無駄だ、泣いたところで仲間は帰ってこない、理解はしている、けれど止まらない、だからせめてもの抗いとして歩を進めていた。この状況はそれによく似ている。だから彼は言う、止まるなと。
それに呼応するかのように皆が立ち上がる、顔が曇ったままの者もいる、されどその目は前を向いていた。
「やりゃできんじゃねえか」
はるはボソッと呟いた。一行は急いで志龍が戦うその場所に向かう。志龍のもとにたどり着くととてつもなく不気味な生物が志龍を襲うところだった。
「アメジスト!!」
「わかってるよ!」
一瞬で転移をしてその化け物を切り伏せる」
さあ全員集合だ。
最終決戦にしては全員が満身創痍、一方黒魔道教のほうはまだまだ戦力にしても未知数といったところだろう、だがこいつらがいるならと、
「さて始めようかラストバトルといったところかな」
「あんたら大丈夫なの、そんな満身創痍で」
「はは、俺はいつ倒れてもおかしくない程度だ、余裕だな!」
三人がそういうと笑いあった、負ける気がしない、なぜかはわからない劣勢に近いこんな状況だからかな。
刀を
弓を
撥を握る。
「まずはあの大きい怪物からだ」
眼前にいる生物は再生を終え、三人に標準を定める。
最終決戦、黒き怪物対三人の騎士
なんだ! まだ生きてたんかワレェ!




