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第1章 第4話 水龍都市編「森の外で最悪⋯⋯外道と戦います」

 黒魔道教、奴らについて説明するためにまず黒魔道と白魔道を説明しなくてはならない。

 一般的な魔道、魔術を歩むうえでの道は白魔道に当たる。


 白魔道とは白魔術を使うものだ、白魔術は主に系統や生活に使う魔術、生活魔術などを示すものだ。

 白魔術とは自分達を豊かにするために作られた魔術であり、人類などが作り上げた一つの歴史のようなものだ。


 人類史は魔術とともに積み上げてゆきそして今に至るまでになっている、でも所詮は人は人だ、このような成功もあれば失敗もある、それがこの黒魔道だ。


 黒魔道とは主に黒魔術を使う道の総称だ。

 代表的なのは、死霊魔術や呪術、系統の禁術に値するものを使う魔術だ。


 悪魔を呼び出すなどもあり、これによる人類史最も有名な黒魔術の災悪の事件が起きた。

 その歴史の名は──コズモストラゴーイディア──

 古代ギリシャ語で世界の終焉を表す、なんとも安直であるがそれでもその通りだ。

 イスラエル3代目国王であったソロモン、世界最高の魔術師とも呼ばれていたソロモンが72の魔神柱を世界に呼び出し自分の力にして世界を滅ぼす魔神と成り果てた。

 結果は歴史にも諸説あるが7人の魔女と1人の勇者によって倒されたと言うのが1番有力な説である。

 ちなみにその後7人の魔女は人々からその力を恐れられ七大罪の魔女とされたがその話はまた今度だ。


 さてでは話を戻そう、黒魔道教とはその実態はあまり明らかになっていない。

 目的というものもよく分かっていないが、一説によると「魔神様を復活させるんだ」と言っていた教団の者がいたらしいもしその魔神というのが歴史的最悪であるソロモンであるのならば世界は本当に終焉を迎える可能性が高い。


 奴らは常に黒いフードを被ってよく分からない魔術式が編み込まれている服を着ている。

 身体能力は極めて高く一般的な成人を1とするのなら奴らは単体で10はある。

 でも教団で冠位をもらっている奴らはもう一つ頭が抜けている。

 冠位とは教団の中でずば抜けている者に与えられるものだ、主に3冠位で、カトリックのものをうけていて、助祭、司祭、司教の3つ、司教には副司教というまあ右腕みたいな者もいる。

 司教は9人いて、強欲、色欲、怠惰、傲慢、憤怒、暴食、嫉妬、この七大罪になぞられる者とあと2人、嘘、絶望がいる。

 正直司教、副司教は普通にレベルが違う。

 ある一つの王国は司教によって壊滅、そこに居た人々は1人たりとも生きていなかった。

 今この世で司教レベルと互角、それ以上に戦える人物は指で数えるくらいしかいない、それは人々に英雄と呼ばれている存在だけだ、それ以外の戦士達は全然あのレベルに敵わない。


 そして奴らにとって我々は崇めるものへのただの道具や生贄とでしか思われていない、人々を殺す、これは神の意思だと神のお言葉だと、そう言っている。

 だからこそ我々は奴らのことを総じてこう言う。


 悪しきものとし人道に在らず、外道にあり。

 その脅威は世界に轟く、この存在は人類にとっての危険因子であり、自然の大災害に匹敵する脅威である。

 ここに彼の悪を最悪の危険としこの名を授ける。

 第1級悪「禁じられた存在、黒魔道教」 と。


「黒魔道教の実態について」著者レインバレス より引用。



 ──美穂ルート──


「もう行くの?」


 些細な夢をいつも見る、それはあの晩のこと、お父さんとお母さんが死ぬあの夜のこと、私がこう聞くと両親は笑って答える。


「ああ、行ってくるよ、志龍と一緒にお留守番頼むよ」


「美穂ちゃんならちゃーんと出来るよね」


 懐かしい声だ、向日葵の陽気にでもいる、そんな気分になる、私ははにかんだ笑顔を見せる。


「うん! 任せなさい! だって私だもん!」


 子供の頃から正義感は強かった、両親に任せられることがこの上なく嬉しいことだった。


「じゃあ行ってきます」


「いってらっしゃーい!」


「⋯⋯いってらっしゃい⋯⋯⋯」


 幸せだった、志龍はまだ心をあまり開いていなかったが、みんないて、志龍もいてとても楽しい生活だった、何を言ってもこの時が1番幸せだったのだろう。


 夜の11時半、私はまだかなーと両親を待っていた。


「なんで寝ないの?」


 志龍が眠そうな目で私を見ていた。


「だってパパとママまだ帰ってきてないもん」


 実際眠たかった、でも両親が早く帰ってこないかなーという気持ちの方が強くて起きてたいと思いまだ寝ていなかった。

 志龍はだいぶん眠たそうだったから私は先に寝てればいいのにと思う。


「美穂が起きるならまだ僕も寝ない」


 数分後には寝ていたので枕でその寝顔をフルスイングすると鼻血を出しながら気絶した。

 目を回していたので私が焦っていると1本の電話がかかった。


「はい、もしもし?」


「もしもしこちら警察のものですが菜月 美穂さんですか」


「はい、そうだけど?」


 正直私も眠たくて半分寝言みたいな感じで喋っていた。

 でも次のセリフで眠気が一気に飛んだ。


「落ち着いて聞いてね、君の両親は殺されてしまったんだ」


 警察の鉄のように冷たい言葉が眠気を一気に剥がした。


「え?」


「────」


 私にこれ以上の反応は出来なかった、いやすることができなかった。

 頭が真っ白になる呼吸が荒くなる。

 電話の音はもう耳に入ってこなかった。

 両親が死んだ、死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ。

 何で?何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で

 ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ。


 ⋯⋯⋯たすけて⋯⋯


「バッ!」


 目が覚める、意識が覚醒する、過呼吸かというくらい息が荒れる、汗もかいているみたいで服がびっしょり濡れている、汗を拭き取り服を着替えた、もう朝になりかけていた隣にいる志龍を見るとうなされていた。

 そこでふと思った、志龍にも家族がいる、もしくはいた、でも今はいない、お互い表面上はそれに対する弱さを隠している、がいざとなればそうはいかない、何故か、弱いんだ、そしてどこか私達は似ているんだそう思った。


 朝、起きてからは志龍も落ち着いたらしくいつも通りだ、自分も悟られないように平然を装う。



 そして作戦決行の時になった、私は1班で、志龍とは班が違うので分かれて行動することになった。

 少し不安だった、顔に出たのかわからないが志龍が近づいてきて横に並んでくれた。


「不安か?」


「うん⋯⋯少し不安」


「そんな大丈夫だ、いざとなったら森の外からでも俺を呼べ、助けに行ってやるから」


 笑顔で言ってくれて手を取ってくれた、志龍の手は暖かく頼もしかった、不安はいつの間にか消えた。


 私の班にはアシレルさんがいるのでもしもの時はアシレルさんとの共闘になる。

 志龍が昨日言っていたあのフードをかぶった奴も気になる。


 でも今はそれがどうでもいいくらいに感じた。



 おかしい、今この目の前にある現状に対して私は不信感を覚える、志龍と離れて早1時間は立っている。

 魔法石の設置を任されているので元々設置されてあった場所の地図は貰っている、でも⋯⋯でも、ポイントを5箇所位見たがどこにも魔法石が無かった。

 おかしい、1箇所ならまだしも5箇所、しかも連続でだ、


「ねえ、なんで魔法石が無いの?」


 同じ班であるアシレルさんに聞く、


「私にもこの現状は分かりかねます、でもこれが明らかに人の手が加わっているのは一目瞭然、さてどうしたものか」


 彼は冷静だった、流石と言うべきと思った、これが龍騎士団の団長なのだと思い尊敬してしまった。


「!?」


 森の中から黒いフードを被った者達が数十人出てきた。

 あの服装間違いない志龍が警戒していた黒魔道教だ。


「来たわね黒魔道教、ってアシレルさん?」


 私が奴らに警戒しているとアシレル団長はそちらに行ったなんの迷いも戸惑いもなく、そしてフードを被り、服装が変わった。

 そして笑いながら一言。


「私だったらこの状況であればこう考えますね」


「ここにいる者が犯人だとね!」


 高笑いをしそう言った、わたしは殺意が芽生えた、こいつを殺さねばと。

 そうしているとなにか思い出したかのようにアシレルは笑いをやめた。


「そう言えばちゃんと名乗っていませんでしたね」


「俺は黒魔道教司祭怠惰のアシレル・ザ・ハンソンだ冥土の土産に丁度いいだろ」


 口調も変わっていた、黒魔道教司祭、中規模の軍隊を壊滅させる位の強さだ。


「何故、あなたはこんなことをするの」


「決まっているさ、神のお告げだ、神はこの森にやって来る者を葬れと言ったのさ」


「それが私達でも?」


「ああ、そうさ、そうとも!」


「話す時間は無さそうね」


「そうだな、無駄話が過ぎた、では始めようか戦いを」


 こちらは100人ちょいの小規模パーティー、向こうも同じくらいだ、なら行ける。

 気合を入れたい、後ろを向く、少し驚かされた、皆が皆この状況に立ち向かい、前を向いている。

 私はこの騎士、いやこの戦士達に敬意を表したいそして告ごう、大きく息を吸い


「全団員に告ぐ、ここからは戦争だ、生き残りたくば剣を取れ、陣を組め、そして戦え! 敵は黒魔道教! 司祭は私がやる! 団員のみんなはあの教団の奴らをやってくれ! 大丈夫だ、勝てる、ここには強き者だけがいる、それは技術だけじゃない心もだ! 私に続け、そして勝利をもたらそう!」


「うぉぉぉぉ!」


 ここに逃げるものはいない、昨日からそうだ、彼らは戦士だ、幾度もの戦線を生き、幾度もの戦いに勝ってきた、勇者であり、騎士であり、戦士である。

 狂乱で四方八方しか見れていない奴らとは違う、前を向き戦う、それだけで段違いだ、勝てる私はそう確信した。

 そして戦いの火蓋が幕を開けた。


 ────美穂&龍騎士団対黒魔道教────


 騎士団と教団の戦闘が始まった、騎士団の方は副団長であったシンという女性が指揮を執っている、指揮は非常にうまく、連携も取れている。

 教団は人数任せに指揮など関係なく突っ込んでいるそういった印象を受ける、だが戦闘のセンスは教えているものがいいのだろう、短刀で素早い動きで騎士団を撹乱している。


「うろたえるな! 連携を崩すな、敵は個々だ、個々と集団が当たれば個々のものは必ず崩れていく、そこをつけ! いいか、勝機は我らにあるぞ!」


 シンさんのカリスマがあってだろう、徐々にペースを戻し戦いになってきた、それでも五分五分の競り合いをしている。


 戦場を少し離れた所で睨み合っている、正確には心の探り合い、そしてあっちの戦況を見ていると言ったところだ


「激戦になってきましたね」


「ええ、そうね」


「ではこちらも始めますか」


「死して朽ちぬ魂たちよ、我の元に集まれ、我は貴殿らに新しい器を授けよう、そして朽ちぬ心、それは嫉妬や自分の強欲さから来ているものだ、復讐をしろ貴様らはアベンジャー(復讐者)となれ。

『アンデット・アベンジャー』」


 魔法には詠唱が必要なものと必要でないものがある、基本的にはその人の体質だ、いわばセンスだ。


 詠唱を唱える。

 地面から骸骨になった死体、腐敗をしている死体、体がないから土を人形に作りそれで動く者達、いわゆるゾンビたちが目の前にいる。

 これは許せない、死者への冒涜だ、唇を噛み締める、そして一瞬ではあるが少し黙祷を捧げた。

 私に出来る唯一の事だ、そしてもう一つ私はすべきことがある、それはすぐに終わらせてあげること。

 浮遊魔法で空に飛び詠唱が必要なので詠唱をする


「煉獄に生きる者達よ、我に力を貸したまへ、その身をも焼く煉獄の炎、我の矢となり雨のように降り注げ、我、弓を引き、敵を撃つものなり

『パーガートリー・アロウ』」


 詠唱を唱え終わると魔法陣が目の前にでき、1本の炎で出来たやが出てきた、そして私の武器である弓を構え、引いた、狙いはただ一つ無数にいるアンデット達の中心だ、矢を引き離すと、矢は鋭くその一点めがけて空気を裂きながら速度をあげて向かっていった、その間に10、100、1000と矢は増えていきアンデット達に当たる時には無数に降り注ぐく雨のようになっていた。

 煉獄は何でも燃やす地獄の炎だ、アンデット達は断末魔をあげながらその身を焼かれ黒い炭となり崩れていった。


「少し驚きましたがまあ想定内です」


「自分では戦わないの?」


「ええ、私は自分では戦いません、何故か、簡単です私より強い者を私は持っているからです」


 そう言うと両手を広げて


「なら見せてあげましょう、『魂の保管庫(ソウル・シャーク)』」


 数万を超える鳥籠の中に青白く光る火の玉の魂が鳥の様に囚われていた。


 死んだ者の魂の捕獲、これは世界的にも禁術とされており死人を冒涜するような行為、外道のする行為だ。


「っ! 人の魂を捕らえるあなた自分のしている事がどれだけ非道なものか分かってるの!」


「ああ、分かってるともだからこそやっているんだろう、こんな素晴らしいものは無いよ、だって面倒なことを全てやってくれるもの」


「っ! 外道が!」


「よく言われるよそれ」


「ケケケ」と不気味な笑みを浮かべながら嘲笑う、何も思っていない、彼はこの者達に対して何も感じていないんだ。


「ふざけるなよ」


 激情に包まれた、燃える炎がガソリンをかけられ爆発的に燃え上がるようだ、殺さねば、そう思った。


「ふざけるなよ外道が! 『ファイアーボール!』」


 雨のように奴の元に降り注いだ。私は次の魔術の準備をした。


「火の精霊よ我に力を貸したまへ、地に立つ業火の火柱としてそびえろ『業火の大黒柱 (ヘルファイア・ダンブルス)』」


 高さ15mもある火柱が奴めがけて垂直に落ちていく、地に落ちると半径10m弱位に生えていた草木、生きていた生物は灰も残らないくらいに燃えて消えた。

 これじゃあ奴も生きていないだろう、


「いやー危なかったですね、いやほんとマジで」


 後ろを振り向く。


「遅いね」


 銀色の刃を持った短刀が心臓をめがけて来る、咄嗟に左に避ける、危うく心臓は免れたが二の腕を少し切った、血が指先まで来て特有の鉄の匂いがする。


「チッ避けられちったかー、あーあマジかよふざけんなよ、もーやる気失せた後は奴らに任せるか」


「何で避けられたの!?」


「簡単だ、敏捷魔術で逃げた、はい種明かし終わり」


「それでも何であのファイアーボールは避けられたの?」


「簡単さ、盾を作ったのさもう残ってはないけど」


 笑いながら言った、盾とは想像が着いた、アンデット達だ、思わず唇を噛む、奴が人の魂を道具とでしか思ってない、その事に本気で腹が立った。


「ふざけないでよ!」


「はっ! ふざけた覚えは無いね、言うなれば俺に捕えられたあいつらの方が悪いそう言いたいね」


「お喋りはここまでだ、では本命、本気をだすとしよう」


「喜べ、俺にこれを使わせたのだからな!」


「我完全なる下僕よ、我の力となりその力を世に知らしめろ、いでよ『心無き最悪の人造人間(フランケンシュタイン)』」


「ウガァァァァァァァァ!!」


 地面から咆哮がし、地震がして徐々に頭、胴体、腕、足、とパーツが出来てきて、10mはある大男が、出来上がった。


「俺の最高のものだ、手に入れていた強い魔術師達の魂をいれ、理性を失わせただ俺だけのために造られた兵器として存在してる、まさに最高の人造人間だ!」


 兵器という言葉に腹が立った。


「ふざけないでよ! 『ファイアーボール!』」


 火の玉が大男の顔に直撃する、「ウガァァァァ」と声を上げ手で顔を覆い隠す。


「⋯⋯⋯効いて⋯⋯ない?」


 土の顔に焦げ痕の一つもない、なお言えばダメージもないように見える。

 アシレルは笑う。


「よく分かってるじゃないか、そうさそうだとも! こいつは最強の兵器だ、魔法耐性は抜群、そして見せてやろうこいつの本気を」


「ウガァァァァァァァァァァァ!!」


 両手を前に突き出し、吠えると右手に緑の魔法陣、左手に青の魔法陣、魔力の放出が完了した、まずい、これはやばいのが来る!


「いけ! 見せてやれ!」


「ウガァァァァ!」


 緑の魔法陣から『暴風吹き荒れる龍の咆哮(サイクロン・グランバス)』、青の魔法陣から『激流渦巻く蒼き龍の咆哮(レイジングストリーム・グランバス)

 風と、氷、火の混合魔術の最高レベルの技だ、かつて水神龍と、神風龍が使ったとされる最強の技の一角だ、まずいこのままでは直撃する!


「終焉の灯火、終わりなき戦争を終わらせた最強の火の竜よ、我にその身の咆哮を与えたまへ、我、火を使い終わりなき幾多の絶望を終わらせるものなり

『天届く豪炎の紅き龍の咆哮(フレイムヘル・グランバス)』」


 赤い魔法陣からサイクロンのように火が激流と暴風を襲う、火は水を蒸発させ、風を無力化した、そしてそのまま人造人間に威力を増しながらその身を焼きにいった。


「ウガ? ウ、ウガァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!」


 断末魔のように雄叫びをあげながらその身を焼かれもがき苦しんでいる、私は浮遊魔法で空に飛び、


「火の柱よその身を矢に変えて敵を撃て『業火の一矢(ヘルファイア・アーチ)』」


 火の矢を撃つと、その身を10mもある柱のような矢に変えて人造人間を貫いた。


「ウガァァァァァァァァァァァァァァァァァァ⋯⋯」


 私は声が止まると終わったかどうかを確認し次の、あのクズを倒しに行こうとした。

 奴はにやりと笑っていた、何が面白いのか全くわからなかった。


「いやー本当に殺ってしまうとは思ってもいなかったよ本当に、でも一つ忠告しておこう」


 突如大男の体から2m位の人型の土人間が5体出てき、私に攻撃する時間も与えず、火で作られた槍で私の体を貫いた。


「油断は禁物だよ」

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