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第1章 第26話 ルーベル学園祭編 前半戦、ここに終結する!

いつも見てくださっている皆さんには本当に感謝しております。

皆様のおかげによりいずれ作られる、神では無い最も新しき神話は総アクセス数が2000、ユニーク数が1000を超えることが出来ました、本当に感謝しかありません。

これからも何卒いずれ作られる、神では無い最も新しき神話をよろしくお願いします。

 砂を踏む音がする、前から、ずっと前にいるはずなのに聞こえる、意識が朦朧としている保つことなんて今の俺には出来ない、手足は動かない、痛みは遠に限界を越していて逆に痛くない。

 満身を全て使い果たし挑んだが勝てなかった、視界はぼやけているが志龍が立ち去るのが見える。


 その背中は誰よりも大きく堂々としていた、でもその背中は誰よりも孤独を背負っていた。

 こいつと挑んでいたんだな、勝てるわけねえよ、でも


「一撃くらい決めたかったぜ⋯⋯」


 そこで意識はぷつんと切れた。


 ────────────────────────


 戦いが終わり俺は闘技場内を後にした、


「お疲れ」


 美穂の声がした、その手にはタオルがあった、俺も結構汗をかいていたのでタオルで汗を拭いた。


「サンキュ」


「いえいえ」


 と短い会話をして汗を拭く、と同時に俺は美穂に


「サンドウィッチか何か軽食はないか?」


 美穂は少し笑って


「そーいうと思ってた、もらあんたの好きなカツサンドよ」


 と言ってカツサンドをレジ袋いっぱいに買ってきたのだろ、パンパンになっていた。


「相変わらず用意周到だな」


 と笑って言おうと思ったが視界が歪んだ、そのまま俺は床に倒れ込んだ。


「志龍?!」


 美穂に呼ばれる、美穂はそのまま大声で


「誰か! タンク! 志龍が倒れた!」


 と呼ぶと医務室から大急ぎでタンクが出てきて俺は運ばれた。


「大丈夫なの?!」


 と美穂は声を荒らげる、俺は彼女の頬を軽く撫でて


「大丈夫だ、心配すんな少し疲れただけだ」


 実際はそんな生半可なものでは無い、神経を極限まですり減らし、自分の能力を高める、それに意識がいつでも何か別のものに刈り取られる様な感覚って言うか本当に自我を持っておかないと意識を刈り取られる。

 こんな状態がずっと続いていたんだ、精神的にも体力的にも疲れが溜まりに溜まっている。

 体が疲れて動かない、意識も結構限界だ、ここは素直に体を休めよう。


「すまん美穂、少し寝るわ」


 と伝えて俺は眠りにつく。


 どれ位時間が経ったかは分からないが俺は目を覚ました、一番最初に見えたのは白い医務室の天井だ、と言っても暫くはここがどこか全く分からなかったがな。

 ふと右手に何か乗っているのが感じた、右を見ると「すーすー」と寝息を立てている美穂がいた。


「よーやくお目覚めか」


 左のから声がした、聞き慣れている声なので俺はそっちを振り返らずに


「おはよっとでも言えばいいか?」


「どっちかって言うともうこんばんわに近いかもな」


 時間を見るともう夕方だった、時間に関してはこれであまりたってないことが分かった。


「負けたよ」


 ハルが呟くのが聞こえた、


「今回こそは⋯⋯って思ってたんだがな、実際はそんなあまっちょろいもんじゃねーってことが」


「充分戦ったと思ってるんだけどな」


「いーやまだまだだ、つーかお前も甘すぎだ、もっと詰めれるところがあったぞ」


 指摘が入る、申し訳ないって思う。


「すまんな」


「謝るくらいなら勝ち譲れ」


「それは譲れねえな」


 と2人で笑う、その笑い声を聞いて美穂も起きた


「あ! 志龍起きたの?」


「おう! もう大丈夫だぜ」

 

 と力こぶを作って見せると「ほっ」と安堵のため息をつく。

 そして「あっ!」と何かを思い出した


「閉会式! 忘れてた」


 そーいや閉会式忘れてたな、俺たち2人は閉会式どころじゃなかったからな。


「行きたかったなー」


 と美穂が涙目だ、俺はハルに


「もう体大丈夫か?」


「おう、動くぜ」


 と確認をとって、俺は美穂の頭を撫でて


「それじゃ行くぞ」


「え? どこに?」


「閉会式だ、せめて3人だけででもやっておくか」


「あ、プレア忘れんなよ」


「もう今いねーじゃねえか」


 そういやどこに行ったんだ?


「まあ見つけたら4人でやるか」


「そーだな、とりあえず行こうぜ!」


 と俺とハルはベットから降りて俺は美穂の手を繋いで、


「行くぞ!」


 と言って引っ張る、美穂も笑顔で


「うん!」


 と答える。


 廊下を3人で走る、一番先頭に一番怪我をしていたハルが走って


「おせーぞお前ら! 早くしろよー」


 と急かす、俺はため息をついて


「お前みたいに筋肉馬鹿じゃないんだよこっちは」


 と言うと少ししゅんとなったので美穂に目で合図を送って


「おっさきー!」


 と言ってハルの前を走る


「あ! ずりーぞ!」


 とハルも全力ダッシュで追いかけてくる、もう目の前に闘技場が迫ってきた、案の定会場は静かなので俺達だけの閉会式になるな。


「?!」


 俺と美穂は会場についた途端立ち止まった、そして息を呑んだ。


「どーしたんだ⋯⋯!?」


 ハルもその光景に息を呑んだ。


「よーやくきたか! この野郎! 待ってたぜ!」


「1位と2位が来なかったら閉会式始まんねーだろ!」


「ほーら早く段に登れ! 閉会式始めるぞ!」


 大勢の人が集まっている、まだ帰ってなかったのだろ、ずっと待ってたらしく見に来ていた子供達はほとんど寝ている、そして俺達を拍手で迎えてくれた。


「いやー随分遅かったーね」


 何故かわからないが学園長もいる、その隣には


「遅かったのですよー」


 とプレアもいた、そして学園長が


「彼女に感謝をするんだーよ、彼女が「まだ閉会式始めないでください! まだ来ていない人がいるんです!」と会場の人に伝えていたんだーよ」


 と言うと、俺達はプレアを見て


「サンキューな! プレア!」


「ありがとう! プレア!」


「ありがとな! プレア!」


 と言うと


「このくらい当然なのですよー」


 と言って、周りを見渡す、そして周りの観客の人達にも一礼を俺はする、深く、深く、感謝を込めてする。


「さあそれじゃ、閉会式始めるか!」


 俺は大声で言うと、皆も反応して


「おう!」


 と言った。


 全員並ぶ、そして閉会式が


「あーあーマイクテストマイクテスト、茂野先生は実はバツい──あいた!」


 としばかれていた、そして


「ではただ今より閉会式を始めます!」


「まず今日の闘技の結果発表です! 第3位は、クラン・ミブリシアン選手です!」


 どこぞの生徒会長さんは誰かさんがボコりすぎたみたいで参加していなかったそうで、不戦勝という形になった。

 クランさんは壇上に上がる。


「そして第2位は、桐太刀晴人選手です!」


「1が良かったんだけどな」


 と愚痴を吐いていた、ハルも壇上に上がる。


「そして栄えある第1位は! 光希志龍選手です!」


「ぱーん!」


 という破裂音と共に大きな紙吹雪が会場に落ちていく、そして会場全体が盛り上がる。


「光栄だぜ!」


 と言って壇上に上がる。

 そして俺達は学園長に


「君達の成績は誇れるものだ、これからも精進して魔法を頑張るように、君達の未来に幸あれ」


 と賞状と俺にはトロフィーが渡された。


「おめでとうございまーす! はいはいでは元の席にー結構今カツカツなんだよねー」


 俺達は元の場所に戻る。


「では次にこの赤団の総合成績の発表です! ではまずは4位から! 4位は赤C団」


 ガックリとする人がいる、


「3位は赤B団です」


「ああー」と所々に声が漏れる、


「では第2位を発表します! 第2位はー」


 胸の鼓動が高まる、結構緊張をする。


「赤D団です!」


 D団の人達が「ああくそー!」と言っているのが聞こえる、俺はまだ気持ちを抑える、99%確定した事実であっても100では無い、まだだ。


「まあ分かっちゃてんだけど第1位発表しまーす!」


「第1位は! 赤A団です!」


「うおっしゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」


 全員で肩を叩いたり抱き合ったりして喜んでいる、99が100に変わった瞬間だ。


「はいはーい、では団長さんは壇上上がってねー、団長が壇上に上がる、これどうよ!」


 さて寒いギャグはほっといて、団長達が賞状やトロフィーを貰う、それを俺達は下で見る。


「はーいそれじゃ、次に連絡事項でーす」


 と先生が前に出る。


「明日は休みだ、体をしっかりと休めるように、明後日は朝7時半に集合だ、寝過ごすなよハル!」


 ハルが名を呼ばれて


「はい!」


 とぴしっとする。


「さて連絡も終わりだ、おいお前ら片付けるものは片付けたか?」


 と先生はニヤリと笑いながら言う、団長達は


「オーケーです!」


 と大きな声で言う、すると先生が


「あーこれにて閉会式は終了する、んで後前にあるジュースはまあこれは気にするな、欲しいやつは貰っていけ、あ、あと売店のジュースとかはここに全部ある、まあこれを使ってパーティもするも良し、仲間で飲み会うもよし、全員でジュースをかけ合うも、自由だ、それじゃ」


 と言ってみんなレインコートを取り出す、え? 知らないんだけど? 何?


「解散!」


 と言われた瞬間にみんなジュースを取りに行く、それで


「さあこっからは全員参加! ジュースかけだ! 全員ぶっ倒れるまでかけ合え!」


「な、なんだよこれ⋯⋯」


 俺こんなの聞いてないぞ!? と戸惑っていると後ろから


「しーりゅー」


 といやーな声がする、振り返るとジュースをいっぱい持ってレインコートを着ている美穂がいた


「何か用かね美穂さんよ」


「あーらーレインコートも持ってないのー可哀想にー、さて試合の借り返させてもらいましょうか!」


 とジュースをいっぱいかけていた、そしてハルも


「志龍! ジュース奢ってほしいんだったな! 奢ってやんよ!」


 頭からめっちゃジュースをかけられる、それを見ていたほかの人達も


「1位に今なら勝てるぞ!」


「よっしゃ俺もかけるぜ!」


 と言ってみんな集まって俺にかけてくるもんだから


「上等だ! ジュース寄越せ!」


 と俺も反撃に出る。

 空は夕焼けで赤く染まっている、今日という日の終わりを告げているようだ、その中でまだ俺達は輝いて笑いあっていた。


 次回! ルーベル学園祭 体魔祭、次戦開戦!

前半戦、ここに終結する!

どうも作者です! いやーやっとと言いますか前半戦終えることが出来ました! 何ともまあ長いものでした! 結構書いていて

「おう、こりゃいつ終わるんだろうか」

と思っておりました笑

無事終えて次は次戦、これは部活がメインとなる戦いです、どれだけ仲間と連携を取れるかなどがメインとなってきます。

では次回もお楽しみ下さい!

では次回までドロン!

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