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第1章 第20話 ルーベル学園祭編 団長、会長 それぞれのプライド

いつも見てくださっている皆さんには本当に感謝しております。

「さあこの闘技場で戦う10人の戦士が揃いました!」


 会場は一段と盛り上がる、もう人が入りすぎて収まらず会場外にあるモニターで見ている人もいる。


「さてここからは少しルールが変わります、

 まあと言っても勝敗とはバトルに関するルール変更ではありません、

 ではルールの変更部分を言います、まずトーナメントはクジで誰と戦うかを決めます、2グループを作ります、ということは1グループ5人これで戦うわけです、小山が1組、大山1組、そしてシードが1人になります」


 なるほど、最低2回、最高で3回戦ってやっと決勝か。


「準決勝、決勝は無制限となります、それ以外は10分試合です、ではクジを引きに行ってくださーい」


 くじを引いた結果俺は1─A、シードに入ったというわけだ、ということは3回勝てば優勝か、余裕だな。

 ハルに番号を聞くと2─E、向こうのグループの大山だ。

 ハルは


「先に決勝で待っとけ」


 と言われた、俺もそのつもりだ。


 俺は待合室に戻っておにぎりを食べていた、今のうちに軽食をとってエネルギーを蓄えておこう。

 食べていると係員が来て


「5分後試合を開始します、それまでに準備をしておいてください!」


 と連絡が入ったので俺はおにぎりを食べて準備をし始めた。

 すると


「君も1グループだったんだな」


 聞き慣れてはいないがよーく聞く声がした、この人を見下ろす声、あいつしか居ない。


「そーですが何か? 生徒会長さん」


 ルーベル学園生徒会会長 切島(きりしま) 達哉(たつや)


 何故か分からない、異様な雰囲気がここには漂っている、変な緊張をしてしまいそうだ。


「君は強いね」


 生徒会長からよく分からないが褒め言葉をもらった、


「自負しています」


 と答えると、少し笑って


「そこは謙遜などをする場面ではないのかね」


 と言われた、本当のことを言われて逆に謙遜するのは俺的には相手に失礼だと思うので嫌なんだ。


「すいませんあまりそういうのが苦手なタチでした」


 と言うと


「驚いたな、君にも苦手なものがあるのだな」


 まあ謙遜とかはあんまりした事ないから苦手っていうより勉強不足みたいな感じだ。

 まあ前置きはこれくらいだ、本題に入ろう


「それよりも、何で俺に近づいてきたのですか?」


 少し警戒しながら聞く、彼は


「近づいてきたというより挨拶に来たいう方が正しいかな、何も変な考えは持っていない」


 と笑顔で答えていたが、「でもね」と続き


「君には色々してもらっている、いいことも悪いことも、少し面倒臭いんだよ君は、だから今日ここで少し打ちのめさせて貰うよ」


「やれるもんならやってみてくださいよ、本気で俺はあんたを潰してあげますから」


 2人からにじみ出る闘気と殺意はその場に来たものを恐れさせて腰を抜かしながら逃げていった。


「楽しみにしておくよ」


「俺もですよ」


 と言って彼は前に歩みを進めて俺の前から立ち去った。


「試合開始はもうすぐです! 早く来てくださーい!」


 俺は闘技場に向かう、敵は切島、そしてハルだ、絶対に勝つ、そう決めた。


 会場に向かう、と思ったら俺はシードなのでまだ戦わないので待合室の中で待っていた。


「志龍」


 声がした、振り返るとそこには美穂がいた。


「もう大丈夫なのか?」


 結構魔力の消費も激しかったので心配していた。


「大丈夫よ、そんなに心配しないで、試合のことに心配しろ」


「心配する必要はねえよ勝てるんだから」


 と言うと美穂は笑いながら


「まあそれもそっか」


 といい俺の隣に座った、モニターで試合を一緒に見ている。


「私ね、今回志龍に勝てるって思ってたのよ」


「だろうな、正直最後の技はきつかったぜ」


「嘘言わないで」


 いきなり声のトーンが下がった、


「本気で私は志龍に打ち込んだ、でもそれでも志龍は止めたし、よくよく考えてみたら志龍、あんた魔法2つしか使ってないでしょ、それが本気? 笑わせないでよ」


 本気で怒られた、図星だったあれだけ真剣にとか言っていても実際に使った魔法は2つ、相手からしたら舐めているとしか思えない数だ。


「仕方が無いよ、だって私弱いもの」


「それは無い、美穂は強いぞ」


 と言うと、美穂は少し驚いた顔をして、それから笑って


「そー励まされると嬉しいな、でもねまだ弱いよ、私は志龍に魔法2つと加護とかしか出せてないから」


「でもね」と言い真剣な表情で


「必ず追いつくわよ、絶対に志龍の元へ」


 俺は


「ああ、早く来いよ」


 と答える、そして美穂から炎王に鍛えられていると聞いてめっちゃ驚いていた。


「シードの人、もうすぐ試合です会場に向かってください!」


 と言われたので俺は向かう、と、その前に美穂の頭を撫でて


「見とけよ最高にかっこいい所見せてやるよ」


 美穂はとびっきりの笑顔で


「うん!」


 と答えてくれた、んじゃいくか!


 会場内に入る、すると大きな歓声が湧き上がっている、戦いが始まるからだろう、観客1人1人が大歓声をあげながら試合を見ている。


「ではこれより闘技、第二試合目を開始します」


「両者準備はいいですね」


「ああ、もちろんさ」


「では両者位置について」


 さあ王者の試合(ゲーム)を始めよう。

 試合のゴングが今、


「始め!」


 鳴り響く。


 相手は風系統の魔法を使ってくる、


「『風切り』」


 風の刃が俺に向かってくるが俺の『絶対零度の領域』によって風であれども凍らされる。


「くそ! 技が通用しない!」


「当たり前だっつーの」


 俺も撥を使って


「1音 射音」


 音の一撃で相手は吹き飛んだ、そして俺は詰め寄って


「勝負ありだぜ」


「ま、負けました⋯⋯」


「勝負あり! 勝者 光希志龍!」


 歓声が沸く、俺の圧勝でこの試合は終わった。

 そしてこれでベスト4が決まった。


「ベスト4が決まりました! ではそのメンツを発表します!」


「さあまず1人目は!

 圧倒的剣術、そしてそのポテンシャル、プレアさんとの試合は未だかつてない接戦になり負けるかと誰もが思ったがそれを覆して勝利を収めた不屈の剣豪

「桐太刀晴人」選手だ!」


「へっへっへ不屈の剣豪だとよ」


 こいつを調子こかせるなウザイから。


「さあ2人目は!

 今大会唯一女子でのベスト4入! 男子を圧倒してここまで勝ち上がった、なんと言っても彼女の強みは魔法の精度とその読み、発射地点から相手の逃げる場所、そして速度を読んでそこに打ち込む、魔法の威力も高い、今大会のダークホース

「クラン・ミブリシアン」選手だ!」


「この人うるさい」


「さあ3人目は!

 我が校の生徒会長! 土魔術を使い相手を寄せ付けないその戦法とゴーレムの強さ、そして今大会では相手を3m以内に近づけないこの圧巻さ! 今大会の優勝候補

「切島達哉」選手だ!」


「光栄です」


「さあそして今大会最後のベスト4は

 圧倒的実力、魔法、体術、加護、何をとっても彼に勝る選手は居ないだろ、王者でありこの学園の最強の砦とも言われている魔導騎士団団長、それを最年少の高校1年生でなるという異常さ、これだけ言えば彼の実力は分かるだろ、今大会1番の優勝候補

『光希志龍』選手だ!」


「この人最高だな」


「さあ出揃った最強を名乗るに相応しいメンツ、そしてここに戦いが始まるのを見届けよう! 準決勝、そして決勝は昼ごはんを食べてからの開戦だ! 飯食って待っとけよ!」


 ナレーターがめっちゃ熱くなってる、それと伴い観客も熱くなる、まるで蒸し風呂のように熱く蒸し暑くだが心地がいいものだった。


 昼は美穂と食べる、ハルは今は敵だ、敵と食べるのはどうなのよって話になってくるから俺もハルも一緒には食べない。


「じゃーん!」


 美穂が色々買ってきてくれたんだろサンドウィッチや消化に良くてなるべくカロリーの高いものを買ってきてくれた。


「ごめんね今あんまりがっつり食べたら試合動けなくなるからこんな物しか買えなくて」


 美穂はしょんぼりとしているが俺としては本当に嬉しい、ここまで気を使ってくれることに本当に感謝しなければならないな。


「いいじゃねーかっていうか感謝してるぜ俺のことこんなに考えてくれてるの」


「そー言ってもらえると私も嬉しいよ」


 飛びっきりの笑顔に俺は少し顔が赤くなった。


「所で変な質問をするけどどうなの会長?」


 美穂が真剣な表情になった。


「どうと言われてもな、戦いの様子を見てもただ単にゴーレムを使って相手を倒しているって感じだしデータは取れてねーんだよな」


「まあそれもそーよね、私も一度彼のことは調べているのだけれど情報が漏れて無いのかしらあまり出てこないのよ、出てきても土系統を使うとしか出てこない、どー手を打とうかしら」


「まあそこら辺はノリだ」


 と言うと呆れたようにため息をついて


「ほんと天才だけど馬鹿よね志龍って」


 うっ⋯⋯それを言われるときつい。


「まあそれも折り込みで志龍の面倒を見てるんだから」


 笑いながら言われた、


「面倒を見るってなーおいおい」


「ん? 何か間違ってた?」


 笑いながら俺に問う、


「いーや何も間違っちゃあいねえよ」


 と言い、2人で笑いながら


「勝ってよね」


「任せろ、俺が負けるわけがねえよ」


 2人でハイタッチをして俺は会場に美穂と向かう。


 待合室はやけに静かだった、俺と生徒会長しか居ないからだ。


「志龍君」


 いきなり呼ばれるものだから少し驚いた。


「何ですか?」


「君の仲間達はいいね」


「?」


「強いし団結力もあって仲がいい、本当にいいチームとしか言い様がない」


「あ、ありがとうございます⋯⋯」


「でもね」と続き


「君達は愚者だ」


 いきなり『愚者』と言うレッテルを貼られて俺も少し腹が立った。


「どういう意味ですか?」


「言葉の通りだ、君達は強い、でもそれはチームとしてだ、この魔導騎士団として強い訳では無い、

 魔導騎士団がもつ強さとは互いが互いの背中を守るなどはしない、ただ前を見て他人を振り落としてでも前を行く、ただ誇りのために! それが魔導騎士団の本当の意味であり強さだ、

 君達はそれが無い、互いが互いの背中を守り自分以外も救おうとする、ただの仲良しこよしのチームだ」


 高く、そして俺を下郎として見ているのだろう誇るべき自分の持つ考えそれと現状が違っていることへの不満、そして怒り、これがこもった言葉だった。

 これは彼のプライドの一つなのだろ、彼が持つ魔導騎士団への誇り、それの表れだ。

 でもな、それは違う、一つの考えとしてはあっている、でも、でもな


「その言葉の意味を受け取りましょう」


「当然だな」


「でも1つ聞きたい」


「何だ?」


「俺以外の仲間も愚者になるのか?」


「当然だ」


 この瞬間俺は本気で切れた


「やっぱ前言撤回するわ」


「?」


「言葉は受け付けねぇ、お前は俺の誇り(プライド)を貶した、その罪はでかいぞ」


 ありったけの殺意をぶつけた、仲間が愚者、俺の誇りである仲間が愚者、ふざけるな


「互いが互いの背中を預け、それでもって前を見る、俺達4人が同じ方向、同じ目標を見る、それが俺の魔道騎士団だ、俺から言わせたらお前の考えが愚者だ」


「俺の考えが愚者だと?」


「そうさ」


「言ってくれるようになったじゃないか、俺の誇り(プライド)を貶した代償は高くつくぞ」


「こっちのセリフだよ」


 お互い違った誇りを持っている、それは似ているようで違うベクトルの話であり決して交わる事の無い平行線だ。


 彼がその誇り(プライド)を持つのなら俺は違った誇り(プライド)を持とう。


 彼が俺の誇り(プライド)を決別するのなら、俺も彼の誇り(プライド)を決別しよう。


 近くとも交わることのない平行線が生むこの異常な光景、最初にあの闘技場の所であったのと似ている、恐らくその時、いやそのずっと前から彼は俺を軽蔑し愚者と思っていたのだろ、そうでなければこの異常なまでの気迫は出せないだろ。


 今この瞬間からこの闘技は普通の闘技では無くなった、互いの誇りをぶつける、それはまさに好きなもので揉めたり意見が食い違った時にする喧嘩そのものになった。


「会長さん喧嘩は好きか?」


「もちろんさ団長さん」


 闘技ではない、これはそんな伝統に縛られた歴史も浅い戦いではない、中国四千年の歴史の前から存在する己と己の誇りをかけて戦った喧嘩だ。


「どんな魔法で倒されたい? 会長さん」


「こっちこそ聞こうゴーレムがいいか? それとも直接か? 団長さん」


 答えは1つだ。


「「そうだな、特注の最強の魔法を打ってくれそれで俺はてめえの攻撃を上回ってぶっ倒してやるよ」」


 もうここから始まっている、どちらもここで戦えと言われればいつでも戦える、そんな状態だ。


「あ、あの⋯⋯も、もうすぐ始まりますが⋯⋯」


 俺達がひと睨みすると萎縮した子猫のようにスグに逃げていった。


「それじゃ行きましょか」


「そうしましょう」


 会場に入る。


「大歓声を俺達は浴びる」


「さあ始まります! 午後の部準決勝第1戦! 光希志龍選手対切島達哉選手だ!」


「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」


 その歓声を浴びながら俺達はルール説明を聞く。


「ルールは何でもあり、但し禁術は無しだ、いいね」


「はい」


「時間は無制限、負けを認めるか、我々が勝負ありと見るか、それ以外に勝ちはない、思う存分戦ってくれ」


「はい」


「では両者位置について」


 位置につく、その1歩1歩に覚悟を決める、仲間への覚悟、喧嘩をする覚悟、そんなどうでもいい覚悟まで持ち合わせてしまった、でもこの覚悟だけいる誇りを持つ覚悟、これだけを持って戦いたいくらいだ、おそらく向こうもだろ。


 位置につく、そしてみんなに謝らなくてはならない、今からやるこれは戦いではない、ただの喧嘩だということを、己(団長)と己(会長)の誇り(プライド)をかけた喧嘩だ。


「では」


 この二文字が長く感じる。


「初め!」


「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」


 歓声が沸く、でもそれは俺達には届いていない、目の前にある誇りをぶっ潰すのにそんな要らない声は聞こえない、聞こえるのはただ、2人の足を踏み込む音だけだ。

 準決勝第1戦が始まった。


 ────志龍対達哉────

さて今回でいずれ作られる、神では無い最も新しき神話は20話を迎えることが出来ました!

いやー20話、なんと言ってもこの11話~20話までは怒涛と言いますか進化と言いますか成長を遂げたと感じております(まあ10割見てくださっている皆さんのお陰ですがね)これからもまだまだ精進して皆様に愛される様な作品作りを心がけていきたいと思っております!

その為にはこの志龍対達哉、この戦いを本気で盛り上げることを頑張っていきたいと思っております!

どのような展開になるのか作者である私も予想がつきません笑

でもきっと盛り上がると思っております!

さて後書きも長くなりましたが最後に

ここまでこの未熟者である道山神斗が小説を書けたのは皆様のおかげであると心の底から感謝しております、これからも何卒いずれ作られる、神では無い最も新しき神話をよろしくお願いします。

では次回でまた会いましょうドロン!

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