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第1章 第18話 ルーベル学園祭編名も無き黒き剣豪 名を捨てた氷の女王

いつも見てくださっている皆さんには本当に感謝しております。

これからもよろしくお願いします。

 戦いとはこれすなわち信念のぶつかり合い。

 何処ぞの剣士が言った言葉だ、確かに俺もその通りだとは思っていた、でもやっぱり違う。


「戦いってのはこれすなわち技のぶつかり合いだ、信念なんて必要ねぇただ勝つだけだ」


 俺はこう思っている、そして技を磨いていった、そうすれば何故か信念や思いこれらも着いてきた、刀を1回振る事に磨かれていく感覚がよく伝わってきた。


 そして1度俺は俺と同等の奴と戦った、その時にこの言葉の意味がよく分かった。


 さて今日は体魔祭3日目だ。

 俺とプレアは第2の世界にある1つの闘技場で戦う。


「プレア大丈夫か? 俺と当たって?」


 冗談混じりに聞いてみる、プレアは笑いながら


「そっちこそ死なないように努力をするのですよー、本気で倒してあげるのですから」


 と言われた、流石にここまで言われるとは俺も思っていなかった。

 俺達は一緒のグループで当たるなら決勝だ、志龍と美穂も決勝で当たると言っていたからなんか仕組まれてんじゃねーのかって疑った。

 そんでもって俺達は1回戦は第2試合、待機室に向かっている、受付は済ましているので通路を歩いていた。

 喋りながら歩いていると1人の男が目の前に現れた。

 いかにも澄ましていてカッコイイのだろう、金髪にしており待合室にいる女子も数人彼を見ている。

 すると彼はいきなり


「プレアさん君が好きです付き合ってくれないか?」


 ん? んん? 今こいつなんて言った? ツキアッテクダサイ?

 俺とプレアはポカーンとしていた、いや本当にいきなりジャングルでラッパーにあったかのように意味がわからなかった。

 いち早く理解をしたのはプレアだった、理解をしたプレアは一言


「無理なのですよー」


 彼は絶対オッケーだと思っていたのだろ跪いて項垂れていた。

 そしてプレアに詰め寄り


「なんで無理なんだ?! 僕は君を幸せにできるよ」


 なーんもこいつの事知らない奴がほざいてるなーと思い腹が立ってきた。

 過去も知らずに彼女に対して幸せにするとか言ってんじゃねーよと言いかけたがプレアに止められた。


「私はハルに幸せにさせてもらいたいのですよー、君ではダメなのです」


 少し強めの口調でプレアは言った、後で思い返してみれば恥ずかしい発言なのだが今の俺には何故か本当に彼女の決意になる一言に思えた。

 まあ俺もかっこつけ野郎だ、少し前に出て


「わりーな俺がいる、お前にプレアは渡せねえよ」


 と俺なりの決意の一言を言った。

 彼は俺を睨んで荒い口調で


「名前はなんて言うんだい?」


「桐太刀 晴人だよーく覚えとけ」


 と言うと突然笑い出した、そして


「そうか君が僕と1回戦で当たる奴か、そうかそうか」


 笑った意味は分からんが、1回戦の相手が分かったのは少し好都合だ、何せ忘れてしまっていたのだからな。


「おう、ならよろしくな」


 と手を前に出すと手を弾かれた


「敵に握手を求めるとは君相当馬鹿なんだな」


 なんでわかったんだ⋯⋯俺が馬鹿だとどうしてこいつは気がついたんだという顔でもしておいた、何か腹立つけどこいつ。


「ふん、プレアさん、見ておくがいい、彼が無様に負ける様を、君は幻滅するだろうなそれを見たら、まあそこから僕の元に来てもいいのだけれどね」


 と言い髪をかきあげて高笑いをしながらどこかにいった。

 腹立つなあいつってかフラグ立てやがったぞおいおい、これは少し遊んでも問題ないってわけだなうん!


「ハル⋯⋯」


 少し心配そうにこっちでも見るかと思ったら笑顔で


「負けないのですよハルは」


 この笑顔には誰にも勝てない、つーかあいつ俺の可愛いプレアを取ろうとしてたんだなふざけんなよおい。

 と一瞬荒ぶりそうになる気持ちを抑えてプレアが言ってくれた言葉に頭を撫でながら返す。


「任せとけって、俺はぜってー勝ってやるよ!」


 と言うとよりいっそう輝かしい笑顔で笑ってくれた、本当にこの子可愛い!


 さて一試合目も終わり俺達も会場に向かうことにした、会場に出る、外はとても熱く盛り上がっていた、歓声が上がりトランペットの音がする。

 しばらく歩いているとプレアが


「私はここなのですよー、ハルとはここでおさらばなのですよー」


 戦う場所が違うので分かれることになった、最後にいつも通り、お互いで背中を合わせて。


「勝てよ絶対」


「ハルもなのですよ」


 これはお互いがお互いの背中を守り合う、戦いの前にいつもしている事だ、俺はプレアをプレアは俺を、2人で1人の俺達が守り合う背中だ。

 そして俺も戦う場所に向かう。


 場所につく、会場に入ると空間拡張魔法により広げられている感覚がする。

 そして目の前には


「君は僕に無様に負けるのさ」


 何故かわからないけど俺を怨んでいる彼がいる、俺も


「負かせるもんならやってみろ、さあお前は何番目に強いんだ?!」


 刀を抜く、本気で切ることはしない、ただ俺のスタイルの1つとして持っている⋯⋯前言撤回だ、やっぱり刀は使う。


「へえ君も剣を使うんだね」


「剣じゃねぇ、刀だ覚えとけ」


「肝に命じておくよ」


 剣士対剣士、今決意を持ち戦いが始まる。


 静かだ、周りは盛り上がっていてうるさいのだろう、だが静かだ、目の前の敵に集中をしていると自然と周りの音などが聞こえなくなる。

 俺は極限まで集中をするとこうなる、何も聞こえないまるで昔、プレアと山の中で隠れていた時のようだ静かで何も聞こえない、聞こえるのは俺とプレアの息だけだった。

 相手が構える、レイピア使いだ、軽く刺突に徹した剣だ。

 右手右足を後ろにして手の甲は上を向き耳元に、右足は重心として膝を曲げて一歩目を一気に出せるようにしてある。

 左足は俺に対してまっすぐ向いており手は前に出している。

 レイピアの基本の刺突に適した構えに対して俺はいつも通りの構えをとる。


「どうしたんだいその構えは?」


「ある師匠に教えて貰った最強の構えだ」


 ジリジリとお互いがお互いを牽制しあっている、そして動き出した。


「はぁぁぁっ!」


 彼が動き出す、早い! もう間合いに入ってきた、そして俺の喉に突きを入れた、俺は一歩は遅れたもののすぐに反応して左に避ける奴もすぐさま対応して剣のぶつかり合いが始まった。

 俺はずっと相手の攻撃を受け続けている。

 早い、とにかく攻撃を仕掛ける隙がない、でも策はある。

 俺は相手が喉に突きを仕掛けるのを使って相手の後ろに滑り込む、そして攻撃を開始する。

 レイピアは軽いのが売りだ、そして突きに適してあるので防御はあまり得意ではない。

 とにかく左右上下に満遍なく振り分ける、相手は対応に追われている、少しずつ隙が出来てくる、体力的な問題だろう、俺は腹が無防備だったので蹴りを入れる、相手は無様にも飛んでいった。


「ぐがぁ、はぁ、はぁ⋯⋯」


 息が荒くなっている、疲れてそれに蹴りも見事に決まったので息もあまり出来てないところだろ。

 俺は告げる、


「負けを認めろ、どう足掻いても俺には勝てねえよ」


 圧倒的な力の差を見せつける、これは実力の差でもあるだろう、実践で隙があることはほとんど無い、だって作れば死ぬからな、だからこそ一瞬本当に一瞬の隙でも仕留められる正確さと能力を持ち合わせなければならない。

 そんな現場で何回も戦っている俺から言わせてみたらあの程度でバテて隙を作るようではすぐに殺されるし欠伸をしても勝てる。


 俺をずっと睨んでいる、そしてフラフラの足で立ち上がる。


「まだだ、まだ終わっていない」


 息を立て直したのだろう、俺に向かってくる、だがもうそれは通用しねぇよ。

 俺は初撃に合わせて鞘で相手を突く、俺の突きは見事に命中して相手は吹き飛ばされた。


 息ができない感覚にまた襲われているだろう、口からは血を少し出して今にも気絶しそうになっている。


「なんでそこまでして戦えるんだ?」


 俺は問う、すると彼は笑って


「彼女が好きだからだ、一目惚れをした、彼女のことを世界で一番愛しているからだ!」


 と言った、俺は奥歯を噛み締めた、なぜ笑顔で語れるそれをと、すると自然と口から


「ふざけんな!」


 言葉が出ていた


「お前はプレアの何を知っている? 年齢は? 誕生日は? 好きな食べ物は? 好きな場所は? どんなものが好きで、どんなものが嫌いか、お前は知ってんのか? あいつの過去も知らないでよくそんなに語ってくれたな」


「お前にプレアを渡す気は元からサラサラねぇし、近づけたくもねぇ」


 彼は唖然としている、そして俺は言う


「俺はあいつ(プレア)に背中を預けた者、そしてあいつの背中を任された者、そして俺はあいつを守る剣豪になる者だ」


 剣豪、俺はこれにずっと憧れていた、だからこそ俺はここまで剣を離さなかったんだ、憧れた理由はプレアを守れると思ったからだ、剣豪になったらあいつを殺しにくるやつも居なくなると考えたからだ。

 何故そこまでするのか、俺があいつを好きだからだ、何があっても守ると決めた存在だからだ。


 彼は俺の話を聞いて何を思ったのかは分からない、でも俺はこの信念だけは曲げない、いや曲げてたまるか。

 そして彼は少し下を向いた、そして俺を見て


「君を見くびっていた、そこは訂正させてもらう」


 と謝って


「でも俺はこの気持ち、この信念は変える気は無いよ、彼女が好きだということは絶対に変えない、そう僕も心に決めよう」


 なーんかよく分からないけど気持ちの整理とか何かがついたのだろう、男前が磨きがかっている。


「いいね、その目最高だぜ」


「君もだよ」


 とお互い笑っていた、余裕とかそういうものがあるのだろう。

 そして再度構え直す。


「僕の名前はグレアニオス・ベル・クレッチョ、1人の戦士として君にこの最後の技を捧げよう」


 俺も構える、


「いいぜ来いよ、さあ始めようぜ本当の戦いを!」


 構えを見ると驚くほど脱力をしている、一気に力の伝導をするためだろう。

 そして足が動き出す、脱力していた太腿から脹ら脛に、足首に、そして足の指に、力が行き渡り貯められた力を使って一気に蹴り出す、その速度は音速に近いものだった、とても早かった、対応なんて殆どの人間は出来ないだろう、でもなそこに俺は含まれていないぜ。


「ガキーン!」


 鉄が切れる音がした、俺の黒刀には傷一ついっていない、だがグレアニオスのレイピアは見事に切られていた。


「見事」


 と言い、力尽きて彼は倒れてしまった。

 勝敗は決した、1つの戦いが幕を閉じた。

 俺はその場を何も言わずに立ち去った、それが俺は相手に対する礼儀の一つと思っているからだ。


 試合が終わって2回戦まで時間があるのでプレアと試合を見ていた、ちなみにプレアは開始30秒で勝ったらしい。

 少しトイレをしたくなった。


「すまんちょっとトイレに行ってくる」


「分かったのですよー」


 俺はトイレに向かった、比較的人も少なくスムーズにし終えた。

 そしてトイレを出て戻ろうとすると前からグレアニオスさんがいた。


「よう晴人君」


 と呼び止められた。


「全く派手にやってくれたもんだ、本当に最後らへん記憶が無いよ、気がついたら医務室にいて横にあったレイピアが切られていたのだからね」


 それに関しては何も言い返せない。


「まあでも君と戦えて良かったよ、本当にありがとう」


「こっちこそありがとっす、まあいつでもどうぞっす」

 と言うと「ああ」と言い手を振ってどこかに消えていった。


 さてその後も俺とプレアは着々と勝ち上がってゆきそして


「さて決勝戦です! さて選手が入場します!」


「選手の紹介です、桐太刀 晴人君とレボルニ・プレア選手です!」


「うぉぉぉ!」


 と会場が盛り上がる、決勝戦というのもあって盛り上がり方が半端じゃない。

 そして俺達は位置につく。


「プレア降参するなら今のうちだぜ」


「寝言は寝てからほざけなのですよーハル」


「もの言うようになったな、お前が」


「捻り潰すなのですよー」


 さあこっちのボルテージもマックスに上がってきて、試合開始の合図がもうすぐで鳴る。

 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯静かになっている、会場が、全てがまるで嵐の前の静けさのようになっている。

 そして


「始め!」


 合図がなる、それと同時に2人が攻撃を仕掛ける。


 ────ハル対プレア戦開始────

さて次回からハル対プレア戦スタートになります!

これからもっともっと盛り上げていきます!

いつも見てくださっている皆さんには感謝しております。

では次回までドロン!

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