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第1章 第13話 ルーベル学園祭編 開戦、ルーベル学園祭前半の部「体魔祭」

いつも見てくださっている皆様には感謝しています。

これからもどうぞよろしくお願いします。

 これより祭りが始まる、そして決戦の合図を鳴らす開会式がブレーブアリーナで行われる。

 会場は選手は中で、保護者の人達や見に来た人達は会場の外の大画面テレビもしくは観客席でみることになる。


 さてそうこうしていると、もう開会式を始める準備は終わった見たいだ。

 壇上にナレーターが仁王立ちをしている。

 マイクを持ちそして思いっきり息を吸う。


「楽しむ準備は出来たかー!」


「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」


 皆が皆吠える、そして闘士を燃やす、奮い立たせるのは己の肉体と精神。


「戦う意志はあるかー!」


「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」


「これより開催する、由緒正しき伝統あるルーベル学園学園祭前半戦、体魔祭の開幕を宣言させて頂きまぁぁぁぁぁす!」


「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」


 うるさいくらいの花火が開会式から上がる、ここはオリンピックかなんかかよ。


「さーて今年も始まりましたルーベル学園学園祭前半戦体魔祭、実況を務めさせていただきますのは私、桂

 智昭です!」


「解説はウレウス・ボルトでお送りします」


「さて今年も始まりましたねー」


「ええ、今年はなんといっても注目選手が多い年、例年にはないエキサイトした戦いが見られそうですね」


「さあウレウスさんも注目する今大会、選手宣誓が今生徒会長によって行われ今大会が始まります」


 選手宣誓、生徒会長が段を上がる、俺たちを見下ろして、そして手を挙げて宣誓する。


「宣誓、僕達選手一同は、日頃の魔法や体育の成果を発揮し、正々堂々と戦い」


 そうこれは戦いでありスポーツではない、ただ勝つか負けるかを争う戦だ、そして戦にはこの心が必要だ。


「ぶっ潰す事を誓います」


「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」



 皆が皆全てを尽くして自分以外の相手を全て潰す、そのための覇気、そして勇気がこもった雄叫びを皆があげる。


「校長先生の挨拶です」


 一瞬静まる、話を聞くために、戦いの気持ちを奮い立たせるために。


「さて、今年も始まりましたがすこーしみなさーんに聞きたいことがあーります」


「やる気のないやつはいなーいだろうね」


 場が少しだけ緊張で空気が凍りつく、冷や汗を出している者もいる。


「この戦いはまさーに戦場と同じさ、やらなきゃやられーる、そういうものさ」


「だがね、それでも足を1歩踏み出せ、戦いは始まる、誰も助けてくれなーいよだから自分を守れ、そして遺憾無く実力を発揮しろ、ここにいる皆が皆最強の集団だ、これより始める戦いはその中で最強を決める戦いさ、全力で戦え、全力で楽しめ、そして全力で相手を潰せ」


 みんなの顔が笑っている、戦いに緊張していたものはもういない、ここにいるのは戦う意志を持った勇者のみだ、って言っている俺も笑っちゃってるんだけどな。

 さあ始めようか


「これより始めよう、最高の宴、ルーベル学園祭前半戦体魔祭を!」


「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」


 花火が上がる、だが中と外の大歓声によりその花火の音ですらかき消されている、これより始まるのは戦い、体魔祭だ。


「では体魔祭のルールを説明この私放送部 坂口(さかぐち) 海里(かいり)させていただきます」


「この体魔祭開戦は3日間行われ赤、黄、青、紫の代表を決めるものです、3日間の競技の総合ポイントがいちばん多いチームが代表と言うわけでーす」


「基本スポーツの分野の競技は魔法は一切禁止です、魔法が使えるのは、闘技、複写魔法、サバイバル、あとは本戦の4方陣大戦の陣となりまーす」


「そして殺さなければ全て問題ありません、我が校が誇る優秀な医師によってなんでも治されます、あ、でも過度は考えておいてください」


「ま、あとはいつも通り楽しんでやってくださーい!」


「それでは皆さん団のグランドに向かってくださーい!」


 グランドに向かう途中ハルが


「俺ら何団だっけ?」


「赤だ、一週間前位の説明聞いてなかったのか?」


「あーそーだったなサンキュー」


 さて説明も終わった。

 赤は第1グランドで行われるので向かう。


 第1グランドの説明でもしておくならまあ普通のグランドにドーム見たいな階段状の観客席がついているくらいだ。ちなみに2000人くらいの席がある。


 俺や美穂、プレア、ハルといった俺たちのクラスは赤A、今年はここに特別科が集まっているので第1の優勝候補として名が上がっている。


「さーていっちょやりますか」


「がーんばってよね、期待してるから」


「任せろ、俺が出る競技はぜーんぶ1位取ってきてやるからな」


「はいはい期待してるよ」


「さて第一競技は100m走、ウレウスさん、ここで注目する選手は誰でしょうか」


「やはり陸上部には期待をしていますが今大会のダークホース、志龍君も推したい所ですね、彼、運動能力測定の時に50m走で5.12と非常に良い結果を出していますからねー、番狂わせを起こす可能性は充分ありますよ」


「なるほど、それは期待できますね」


 さーて、100m、第2走者か、少し一緒に走る人達が気になったので周りを見る、えーっと陸上部、陸上部、陸上⋯⋯⋯⋯全員陸上部じゃねえか周りよお! おいこれは流石に酷くないですかね、仕組んだだろ誰か知らんけど。

 割とまじで相手もこっち睨んでるし、いやこれはライバル同士で睨み合っているだけか⋯⋯やっぱこっち睨んでるわこれはうん。


「えーでは第2走準備して」


 もうかよ、ちょっ、マジでどうしよう、美穂にあんなこと言っちゃったしあれは勝てるかな、微妙な所か⋯⋯ん?

  あー良い方法思いついた、少しニヤリと笑ってしまった。


「さあ注目の第2走、役者は揃いみなクラウチングスタートの構えを終えた所です、後はスタートの合図を待つだけ」


「面白いレースになると思いますよ」


「位置について」


 緊張が走る、汗が落ちるのもスローに感じる、そして風を肌に感じるのがより鮮明に伝わってくる。

 これが極限の集中力というものだろう。


「よーい」


 いよいよ始まる、俺は少し足にちょっと工夫をする。


「パン!」


 合図とともに一斉にみんなが走り出す、


「さあ、始まりました! さてこのレースどのように?! あちょ? え?」


 はいスタートと共に私 光希 志龍はゴールしました、え? どうやって? そりゃー企業秘密ですよ旦那ってのは嘘で種明かしすると、「音速」はいこれを使っていたのです。

 え? せこいって? ルール違反だって? 誰も加護は使ったらダメって言ってないですよねー、これはルール違反じゃないんですよねー。


「はあ全く、また志龍くーんにーは世話をやかせーらーれるよ」


「馬鹿志龍⋯⋯」


「お、志龍はえーな、俺も負けてらんないぜ!」


「ふふふふ」


 半分は頭を抱えて、半分は笑っていた。


 観客席に戻ると美穂が呆れ顔でいたので能天気にでも行ってみようと思い


「やっほーみほー1位とったよー!」


 スキップして向かうにつれてなーぜか段々と右の手が拳を作り始めて、美穂の間合いに入った瞬間モロに右ストレートを腹に決められた。


「うごっ⋯⋯た、確かに悪かったよごめんごめん」


「馬鹿志龍、もう知らないんだからね」


「わりーって本当に」


「はーったくもう、私が怒っているのは反則だってところじゃないのよ」


「? どういう事だ?」


 また「こいつ何もわかってないな」と言わんばかりの呆れ顔をされて


「いい、この体魔祭の最も私達が優先すべきなのは部対抗の闘技よ、あれには何としてでも勝たなくちゃならないのよ」


「うんうんそれで」


「あんたの今の行為は敵に塩送ってる様なもんなのよ」


 ようやく合点がいった、つまり敵に技を1つ教えてしまったというわけかなるほどなるほど。


「今後は控えてよね、生徒会のやつ見てたけど今のも録画してたのよあいつら」


「うーわこえー」


 研究されてるってことか、うんうん俺も有名人になったものだなー。

 まあでもそーんなことしてもな。


「意味ねーんだけどな」


「まああんたの場合、攻撃が当たらないもんね」


「そーいう事だ、まあ万が一に備えてだ、今日の闘技は普通の技しか使わないでおくよ」


「頼んだよー」


 この後も順調に競技は進んでいった。

 我ら魔導騎士団の面々の成績とはと言うと。


「赤A団、綱引きなんと2人という舐めプで余裕の勝利を収めて優勝!」


「棒倒し、攻めは志龍&ハルペア! この2人最強だな」


「美穂選手! 障害物競走1位! よーくそんな胸で一位なれるな⋯⋯」


「あんた後で覚えときなさいよ」


「な、なんとプレア選手、障害物競走の意味が全くわかっておらずただそこに突っ立ってるだけ!」


「プレア⋯⋯」


 ハルが嘆いていましたとさ。


 さてそんなこんなで午前中の競技が終わり午後に備えてみんな昼食をあちらこちらで摂り出す。


「じゃーん志龍!」


「うお!」


 今日の美穂のご飯はいつにもまして美味しそうだ、そして豪勢だ。

 かやくご飯に唐揚げ、アスパラベーコン巻き、などなど肉料理ががいっぱい作ってあって何を食べようか迷う。

 気も使ってくれて野菜や果物を使ってバランスの良い弁当になっている。


「んじゃ食べ物の恵みに感謝して」


「「戴きます!」」


 さーて最初はやはり唐揚げを攻めよう!

 ジューシーな唐揚げを口の中に入れる


「どう?」


「⋯⋯美味い!」


「良かったー!」


 本当に美味い、肉厚な鳥の胸肉を使っており、弾力があり筋肉繊維が噛めば噛むほど直に切れていくのが伝わってくる、そして切っていくと中から肉汁が溢れ出てきてこれまた美味しい。


「次はやっぱりアスパラベーコン巻きだな」


「志龍好きだもんねー」


 そう大好物だ、美穂の作るものは全部美味しいがアスパラベーコン巻きは格別だ。


「うめぇ!」


「そのリアクション変わんないねー」


 と美穂は笑っていた、小さい頃からずっと食べていた、味は昔から変わらないが本当に美味しい、何度食べても飽きない味だ。


「他にもいっぱいあるからねちゃーんと食べて昼からも頑張ってよね」


「おーう!」


 2人で楽しく食べていると周りから


「夫婦が仲良く飯食いやがっていいなー」


「美穂さんの作るご飯絶対美味しいよなー」


 などの声が聞こえてくる、まあそう嫉妬するな味の感想くらいなら聞かせてやってもいいぜ、だが食べるのは無しだこれは俺のものだからな。


「お、志龍美味そうなもん食ってるじゃん」


「ハル立ちながら食べるのはマナー違反なのですよー」


 ハルとプレアが来た、こいつらなら飯食ってもいいな


「美穂一個くれよー」


「あんたご飯はどうしたのよ」


「食べた」


「はや!」


 2人で驚いた、まだそこまで時間も経っていないはずだ、それにプレアは量が化け物みたいに多いと聞いている、それを短時間で平らげるなんてやっぱハルはえぐい。


「まあ少しこっちは余りそうだし美穂どうする?」


「一緒に食べましょか」


「サンキュー! よーし何から、お! これ美味そうだな」


 そうハルが手を伸ばして取ろうとしているものは、あ? それは俺が残していた最後のアスパラベーコン巻きじゃねーか!

 すぐさま俺はハルが取る前に箸を使って華麗に取り上げて食べた、うんやっぱ冷めても美味い。


「あ、おいそれ俺が食べようとしたやつ!」


「知ったことか戯け」


「くっそーなら唐揚げ全部平らげてやるぜ!」


「あ、ちょっとそれしたら殴るわよ」


「ふふふ」


 何やかんやで昼食も俺達は盛り上がっていた。


 さて昼からの競技は1つだけ、それは何かというと


「さあ踊れ皆の衆、ダンスパーティーの始まりだ!」


 集団演技だ。

 まあ12クラスを1つのグランドでやらせるわけだからめっちゃ時間がかかる。

 1クラスの持ち時間は20分、単純計算でいくと12クラスなので240分かかる、およそ4時間くらいはかかるというわけだ。

 俺たち赤Aは1番最初にやるという所でみんな衣装に着替えている。

 色々なんか付いていて動き辛い。

 女子はミニスカ、うんデザイン考えたやつまじで神


「さーてやりますかっと」


 やる気のないように呟く、美穂が顔をしかめて


「ちゃんとやってよ」


「わーってるよ」


 やる気のない返しをするとまた美穂がため息をつく、そんな感じでいるとハルとプレアが来た。

 少し周りがざわめいた。


「やっちゃったのですよー」


「やっぱプレアは特注頼むべきだったのよ、育ちすぎでしょ」


 今にも胸ではち切れそうになっている、基本的にサイズを聞いてそれを買うことになっているのでみんなサイズはSMLO等だがプレアは破壊的な胸を持っているのでサイズが合わない、やっぱりエルフは違うなー。


「さて、午後の部がもうすぐ始まろうとしています、今日、見にこられた方の大半はこれを見に来たと言っても過言ではないでしょう」


 ナレーションをしている人が何故かわからないが熱くなっていている、まるで何処ぞの日本の太陽神と崇められているもとプロテニス選手の様だ。


「午後の競技はこれだけだ、だが! これこそが名物! 闘技の次にくるこの名物競技! そう集団演技だ!」


「よつしゃぁぁぁ!」


 さーて向こうも盛り上がっているがこちらはと言うと


「や、やべーよ志龍、き、緊張していたよ」


 おいいつもの元気はどうしたのかねハルよ。


「あーほんとだるいわー」


 おい足震えてるぞ美穂、久しぶりに見るな美穂が緊張しているの、あれは中3の時の演劇の主人公以来だな、アノトキモオモシロカッタナー。


「ふふふ」


 プレアは普通かと思っていたが心なしか笑い声が震えている。


 みんながみんなしてダメじゃん!


「おーいちょっと集まれ」


 とりあえず集合をかける、3人が集まってくる。


「とりあえずまあ緊張し過ぎだ! なんだよ絶対100mとかの方が緊張するぜ」


「それはあんたの感性よ」


「大丈夫だ、安心しろ、美穂」


「え? ん?」


 いきなり呼ばれて困惑している。


「いっつも俺を教えてるみたいにしとけよ、ほーら鬼みたいな顔して」


「何ですってこの馬鹿志龍」


「プレアもいっつも踊りはできてたんだ安心しろ、あとは観客が絶対喜ぶから安心しろ!」


「ふふふ、殺しそうなほど殺意が湧いてるのですよー」


「ハル!」


「おうなんだ!」


「⋯⋯⋯⋯うんまあ頑張れ」


「何か言ってくれよ!」


 まあみんな怒ったりはしているが緊張はほぐれたみたいだ、肩の力が抜けて笑っている。


「はぁもお馬鹿が移りそうだわ」


「それは酷いな病院いってこい」


「あんたのせいよ、全くもう⋯⋯でもありがとね」


「いえいえ」


「後で絶対覚えとけなのですよー」


「すんません!」


「お、俺にはなんか無いの?」


 みんなでハルを見て


「「「⋯⋯⋯⋯うんまあ頑張れ」」」


「ひでーよ!」


 とは言いつつ、緊張はほぐれてツッコミや動きにもキレが出てきた。


「お、もう始まるぜ」


「おーいそこの4人、位置につけー!」


 団長の声がする。


「はーい」


「さあ行くか!」


「おう!」


 位置につく。


「さあ1番手は赤A団です! どうぞ!」


 レッツショータイム!




 踊りも終わり初日の結果発表が行われた、

 団別総合ポイント

 1位赤A団


 2位赤C団


 3位赤B団


 初日は2位に対して大差をつけて勝利を収めた、これはいい調子だ。

 学校別の総合でも1位を取ることが出来て、みんなのモチベーションは高くなっている。


「いやー俺の活躍が輝いたなー」


「ハル踊り酷かったぞ、プレア居てなかったら負けてたんじゃね」


「うぐっ、で、でも他は活躍したぜ」


「まーな、この調子で明日も頑張ってくれよ」


「おう!」


 さて2日目、1位になったはいいがここを取れないと転落する可能性は高くなる。

 2日目、これは熾烈を争う戦いとなる、それは1日目が楽に思えてくるほどだ。


「志龍、早く家帰ってご飯にするわよ、明日ほどカロリー使うからね」


「おーけー」


 まだこの戦いは始まったばかり言わば序章が過ぎた迄だ、ここからが本番と言っても過言ではない、気を抜けない学園祭、ここに1日目を閉じて、2日目の幕開けとする。


 PS 足マジで痛い⋯⋯。

さて、さてさてさてさて!

開幕しました学園祭編! さあさあどうでしょうか学園祭は!

最高のお祭り騒ぎをテーマにこれからも学園祭楽しんでいきます!

それでは皆さんまた次の回でドロン!

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