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間章 間話 デート一日前

いつも見てくださってる皆さんへ、すいません今日は間章という事でたまに投稿する魔導騎士団のほのぼの日常編です(まあ今も日常編だけどね)、楽しんでいただけたら幸いです。

いつも見てくださっている皆さん本当に感謝しています。

出来ればブックマーク追加と評価よろしくお願いします。

 時は遡り5月も終わりに差し掛かる、これはある少女の恋のお話。


 明日、明日という日が早く来ないは私は願っていた。


「よう美穂おっはよー!」


 朝、貧血な私からしたら頭が痛くてぼーっとしてとても憂鬱だ、そんな中で朝からギア全開で私に話しかけてくるやつなんて1人だけだ。


「おはよー遥香」


 鈴村(すずむら) 遥香(はるか)私の大の友人だ、皆にもとても好かれていてクラスの人気者だ。

 何でも相談に乗ってくれて、本当にいい友達というのはこの人と言うんだなと思うくらいだ。

 だが驚く程にマイペースで少し周りが見えていないところもある。


「なーんか今日はちょっとテンション上がってるねー、なんかあるのー?」


「え、わかる! 明日ね志龍と────あ⋯⋯」


 気がついた時にはもう向こうのペースだ、にたーっと笑いながら


「へえー志龍君とねー、へえー」


「ちょっ、ちょ、違うのよ、う、うぅー」


「なーによいいじゃないデートくらい、いいなー私も彼氏欲しいなー」


「違うよー、志龍とは付き合ってないよー」


「じゃあーいっつもくっついておまけに同居までしてそれは何なのよー、あんた知ってる? 1部ではあんたら2人のこともう本当に夫婦だって思ってる人もいるのよ」


「夫婦ってそんな⋯⋯」


 少し体温が上昇する、それと同時に心拍数も上がる、顔も赤くなる、あーもーヤダヤダ。


「はあー全くもうあんたら2人には少し呆れるわね、もうちょっとしっかりしなさいよあんたが」


「志龍もしっかりしてるよ」


「なーんか抜けてる感じがするのよね、あれが魔導騎士団の団長って聞いた時耳疑ったのよ」


 そこに関しては何も言い返せない、団長の挨拶の時も


「えー短くしたいので一言」


「頑張りまーす」


 みんなこの瞬間唖然としていた、生徒、先生、皆々な本当に唖然としていた、ハルとプレアは笑っていたが。

 本当に、普段は気が抜けたただの阿呆にしか見えないのにいっつもやる時だけはやるんだから本当に惚れちゃうよ。


「ねえ、遥香」


「ん? どふひたほ?」


 持ってきたパンを食べてるらしくあんまり喋れていない。


「先にパン食べてしまってよね」


「んー、ふご?!」


 急いで飲み込んだらしく喉につっかえているらしい、水を差し出して


「ほーらさっさと水を飲んで」


「ん────ぷはー! 助かったよ美穂サンキューな」


「いえいえー」


「んで何なの?」


 少し顔が赤くなる、恥ずかしくなると癖で髪をいじってしまう。


「デ、デートってどこがいいと思う?」


「あっはーなるほどそういう事かー」


「うーんまあ近くで行くならやっぱり遊園地かなー」


「まあそうよねー」


「そーだ志龍君の好きな場所ってどこなの?」


「あいつねー静かなところが好きっていっつも言ってるのよねー」


「顔に似合わずそういう所かー、うーん⋯⋯ん?」


「どうかしたの?」


 自慢げに鼻を鳴らして


「1ついい所知ってるわよ」


「何処?」


「それはね⋯⋯」


 耳元まで来いとのことなので耳を近づけて聞くと、本当にピッタリの場所だった。


「凄い! ここなら良いかも!」


「でしょ、後はまだ告ってないんでしょあんた」


 また一気に体温が上昇する。


「な、何で、べ、別にいいじゃない勝手なんだから!」


「まーまーそー言わずにもう2人とも絶対行けるって、あっちがチキンならこっちから告ってやれってもんだよ」


 何故かは分からないがずっと右拳で空気を殴っている。


「⋯⋯頑張ってみるよ」


「うんそーしなさい」


 時々遥香はお母さんみたいな口調になる、そこもまた彼女の長所であり彼女がみんなに好かれている理由だ。


「所で日帰り?」


「まあ日帰りを予定してるよ、2日間仕事をあの2人に押し付けるわけにはいかないし」


 てか絶対ミスるから本当にあの2人には絶対任したくないってものだ。


「ふーん2人で泊まりの旅行でもしてきたらいいのに⋯⋯あ、もういっつも2人で寝てるか」


「もう遥香!」


「ごめんごめんからかいたかっただーけほんとにごめんってば」


「なら後でジュースね」


「はいはい」


 話しているともう教室の前だった


「んじゃ私はあっちのクラスだから」


「んーバイバイ」


 別れたあとクラスに入るとみんなもう騒ぎあっていた


「おはよー美穂」


「おはよー」


「おはよーなのですよー」


「おはよープレア、あれ? 今日はハルと一緒じゃないの?」


「ハルはねぼーなーのですよー」


 いつも通りのマイペースな喋り方だ。

 その後はプレアと喋っていると遅刻ギリギリ一分前、志龍は予定通りの時間帯に登校してきた。

 そしてチャイムが鳴る。


「はーい席につけー」


 先生の少し覇気のない声がする。


「これからショートを始めるぞー、まずは連絡で今日の午後から⋯⋯⋯⋯」


 と先生が話している間はみな個人個人話を聞くもの、宿題をやるもの、寝るものに分かれる。

 五分ほど先生が連絡をして


「⋯⋯という事で今日は動いてくれよ、ショート終了、1時間目から移動教室だからなー遅れるなよー」


 こうして私の1日が始まる。


 時は過ぎ放課後


「好きです! 付き合ってください!」


 これで何人目だろう、5人、いや6人かな、放課後体育館裏に呼び出されて愛の告白を私は受ける、だが彼の思いは届くことは無い。


「ごめんなさい」


 私はそう言ってその場を離れていく、後ろは見たくない、まあ彼も私と志龍の噂くらいは聞いてるだろうから少しは諦めがあっただろう。


「はあー」


 今は魔導騎士団の業務中、少しさっきの事でため息が出てしまった、それを志龍は何故か心配して。


「大丈夫か? 美穂が業務中にため息なんて、何かあったのか?」


 なに私ってそんな完璧超人とでも思われていたのかな、まあ話すことも簡単なので話すことにした。


「放課後ね、また告られたのよ」


 志龍を見ると何故か殺気立って


「よし誰だか言え、そいつに少しお仕置きをしないといけないな」


「ちょっちょ、それはいいって」


 たまーに暴走するから志龍は世話が焼ける、でもそれくらい私の事を思ってくれているのは嬉しい、顔が少し赤くなったので下を向いておこう。


 今日は2時間ほどのレポート作成で終わった、業務が終わったので部屋を出て志龍と家に帰る。


「お疲れープレア鍵頼むねー」


「分かったのでーすよー」


 帰り道は2人で喋りながら徒歩で帰る、家はすぐそこなので今日一日何があったのか2人で喋りながら帰る。

 志龍は基本寝たのとあと体育がどうだったとか、うーん少し味っけが無いなー。

 私が話している時は志龍はよく欠伸をするので少しカチンときてカバンで顔面を殴る。

 そーんな帰り道だ。


「あー所で美穂」


「ん? どうかしたの?」


 少しそっぽを志龍は向いて


「デート先って決まった?」


 ────っ! むぅー少し恥ずかしい、ちょっと勇気を振り絞ってでも下を向きながら


「えっとね、場所はね────だよ」


「? 聞いたことないな」


「ま、まあね穴場ってやつなのよ、行ってみたら分かると思うわ」


「おーけー、楽しみにしておくよ」


 この後、両者ともども顔は合わせないで一言も喋れなかった。


 家に帰ってからは家事は分担している、今日は私が洗濯と掃除の日だ。

 朝干しておいた洗濯物を取り込みそれを畳む、それが終わったらお風呂掃除と家の掃除、これは2人でローテーションしながらやっている。

 志龍は夕食作りを今している。

 私の仕事が終わるとほぼ同時に


「飯できたぞー!」


 志龍の声が家に響く私は「はーい」と返事をしてすぐにリビングに行く。

 今日のご飯は魚の煮物に汁物とほうれん草のお浸し、少し昔のような料理ではあるがいい匂いがしてとても美味しそうだ。

 席につく、志龍も席について


「んじゃいつもの行くか」


「そうね」


「んじゃ食べ物の恵みに感謝して」


「「いただきます!」」


 我が家の決まり、食べ物に感謝をする、このご飯前の挨拶はお父さんとお母さんが生前ずっとやってきたので私達も真似をしている。

 2人で色々喋りながら団欒を楽しみ、ご飯が終わると洗い物は志龍の当番なので志龍が洗う、その間に私はお風呂に入る。


「はぁー極楽ーいい気持ちー」


 お風呂に入っているとなんとも言えないいい気分になる、今日は色々あったなーと振り返りながら入っている。

 風呂を出てからは自分の部屋で髪を乾かす、ドライヤーを使うと30分くらいで乾く、そして櫛で髪をとかしす。

 それから弓の手入れをしてもうすることが無くなる。

 ここでもう気を張らなくていい、いつも通り私はただの気が弱い少女に成り下がる。

 志龍⋯⋯志龍は何処? 部屋にいるかな⋯⋯、もし居なかったらどうしよう⋯⋯嫌だよ⋯⋯もう誰かと離れるのは。

 扉を開ける、


「志龍⋯⋯」


 と呼ぶ、中には志龍が待っていたようにいる。


「寝るかんじゃ」


「うん⋯⋯」


 疲れていたのでもう寝たかった、志龍の側で寝たかった。

 良かった⋯⋯志龍がいて。

 私は離れて欲しくないのでそして怖いので志龍の腕を持って寝る、そうすると頭を撫でてもらえる、少し安心する、そして意識はとろーんとなってねむ⋯⋯た⋯⋯くなって⋯⋯いく。

 眠たくなっていく意識の中で私はとれもワクワクしていた、早く明日になれとずっと願っていた。

はいはいという訳でたまーに投稿シリーズ第1弾志龍と美穂のデート編、いやーリア充爆発しろってもんですよね笑

まあほのぼのとしているはずなので楽しんでいただけたら幸いです。

次こそはちゃんとルーベル学園祭編を投稿するつもりなのでよろしくお願いします。

でーは次回までドロン!

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