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第1章 第12話 1年で一番盛り上がるけど次の日めっちゃ筋肉痛になる祭り

いつも見てくださっている皆さん本当に感謝しています。

どうか宜しければブックマーク追加と評価、もし宜しければレビューなど書いていただければ本当に励みになります。

いつも見てくださって本当に有難うございます。

 時は6月後半、何事もなく進展も無くこの1ヶ月は進んだ、唯一あった事は歳を一つとって16歳となった。

 そしてこれよりルーベル学園きっての大イベントが始まろうとしている。


「学園祭?」


「そうよもう学園祭の季節よ」


 知らせを受けたのは今日の夕方コンピューター室での事だ、昨日何もレポート作成出来ていなかったから作成していると隣で美穂がまたコンピュータと睨めっこしながらその事について話した。


「学園祭かー懐かしいな」


「なーによ、一年前にやった所じゃない」


「まあそれもそうだなー」


 一年前はもう俺からしたら懐かしい思い出なんだよと言いたかったが辞めておいた。


 ルーベル学園祭について話しておこう。

 ルーベル学園祭とはまあどこの所にもある学祭だ、でも規模は感服を覚えるくらいだ。

 まず体魔祭、これは普段のスポーツ能力と魔法能力を掛け合わせてクラスで競う祭りだ。

 1学年12クラスあるこの学園では赤、青、黄、紫団の4団を12クラスで均等になるように(1団3クラス)作り、更にそこからABCと振り分けられる。(例、赤A団)

 そして各団のナンバーワンを3日かけて決める。

 最終決戦では各団のナンバーワンの4団が優勝を決めて争う由緒正しき伝統ある祭りだ。

 そして観客には有名な軍や勇者のパーティーが見に来ておりスカウトもよくある。

 尚、我が学園は体育館6個、グランド(面積約東京ド〇ム一つ分)8個、闘技場7個、陸上競技場7個、他色々⋯⋯と全学年で36クラスあるこの学園で充分とかその域越してる位の場所は用意されている。

 そして学園最古の闘技場「ブレイブアリーナ」がこの年の最強のクラスを決める決勝戦の舞台、俺も一度入ったが圧巻だった、歴戦を見守ってきたその風格、ここで歴代の勇者となった人達がいたんだと思うと少しむず痒い何とも言えない気分になった。


 さて文化祭の方も説明しよう。

 文化祭、これは至って普通のものだ、ただ単にクラス展示や模擬店など後名物であるルーベル学園の中央体育館で開かれるミスルーベル学園がある、ある! これなんだよ男子の楽しみってもんはこれなんだよ! ミスルーベル、これは女子の参加型の1番可愛い子を決める大会だ、女子であれば誰でも参加できるので高校生でなくてもオッケーという感じ。

 去年は美穂がプレアと参加し殆どの男子が死んだ、え?誰に投票したって? 美穂に決まってるだろ!

 おっとテンションが上がりすぎた、まあ後は個人の有志発表や文化部による発表などがある。

 フッフッフ、ここまでは普通だろ、ああ普通だともやることはね、でもなーにか残ってるとは思わないかねワトソン君、もうみんな分かるだろ規模だよ。


 クラス展示、毎年お化け屋敷やら何やらしているがまず教室だが縦×横×高さ、全ての20m、分かるかクラスでシャトルランが出来るんだぞ、だが豆腐建築だ。

 それを使ってお化け屋敷とかを作るのだが、まずスポンサーが着く、お化けなどのやり方のスポンサー、物のスポンサー、などが着く、どうだ? これが高校の文化祭だぜおかしくなるだろ。


 そして演劇、2年生は演劇をする、もちろん物などのスポンサーは着くのは当たり前、そして劇団が練習を手伝いに来るよ、え? もう一回? だから劇団が練習を手伝いに来るって言ってるじゃん。

 え? うちの学校には来ないよ? 言ったはずじゃん規模が違うって。


 さて最後は模擬店、これは3年生がする、はいもちろんスポンサーは着くよ、どこかって? 某有名ファーストフードのランラン〇ーの店とかね、後は冒険者などが集う宴会場とかもスポンサーとなる。


 これが文化祭だ、あれだもう1種の祭りみたいなものだ、そして毎年多くの人が遊びに来る、一大イベント、そうそれこそがルーベル学園学園祭、またの名をルー祭、誰だこんな変な名前つけやがったやつは。


 さて日々生徒会からパシられている俺達はもちろんパシられる、例えば? 集計や前種目の選手の整頓などとてもめんどくさいことに回される、だが、我々は考えたパシられたくないから、そこで思いついた案がこれだ。


「種目をいっぱいやってパしれなくしてやろう」


 至ってシンプルな考えだ、多くの種目に出れば働けなくなる、そして作戦を俺達は実行した、もちろん生徒会には睨まれたよ。

 だがそれはそれでめんどくさい、多種目に出ることでパシリは解除されたがリレー、二人三脚、集団演技、魔法闘技、などなど、物凄く動く、疲れる、やばいだるい。


「たーく大変な季節になってきたな」


「半分あんたのせいよ」


 みんな巻き込んでごめんね、あんまり反省してないよ。


「所でこの部対抗闘技って何だ?」


「ああ、何だって各部活の対抗魔法闘技の事らしいよ、男女関係なし、部活でチーム力を見せるってのが趣旨らしいし」


「ふーん全部の部活が参加するのか?」


「そう見たいね」


 まあ楽しそうだなと思ったのと独壇場だなと思った、


「ゲッ!」


 美穂が嫌なものを見た見たいな顔になった


「どしたんだ」


「そっかーあれも入るのかー」


「何がだ?」


「生徒会だよ」


 ああーっと納得した、生徒会とは仲が今半端なく悪い、5月の一件もそうだし、今回も、前が本当に可愛らしい位に思えてくる。

 多分向こうも闘技は本気で潰しに来る可能性がある、潰すってのは文字通り、つ・ぶ・すって事だ、あー怖い怖い。

 意外と生徒会にも実力者はいる、生徒会長なんて結構強い、地系統でこの学園では右に出る者は居ないと言われている、ごめん右どころか前に出てるよ。

 とにかく生徒会は厄介だ、決勝で当たるだろうけど。


「はぁめんどくさいなー、手伝いないだけまだまっしだな」


「なーに言ってんのよ、前日準備とか手伝わないとダメに決まってるでしょ」


「そ・れ・に」


 急ににたーっと笑い出して俺に近づいけきて


「あれだけ去年も「俺めんどいから寝てるわ」とか言ってた癖に当日になったらハルと2人で一番騒いであーらー可愛いこと」


 ⋯⋯うん、割とまじで死にたい、顔が本当に赤くなった。

 はいそうですよ学校行事、大好きですよ、特に体魔祭、めっちゃ楽しみですよ。


「そう言えば今日ハルとプレアは?」


「あの2人なら今日は休みよ、なーんか2人とも熱出したみたいらしいよ」


「あいつら仲いいよなー」


「わ、私だって志龍と仲いいもん」


 ⋯⋯⋯⋯ん? 何だって?

 聞き間違いでは無いよな、なにあの美穂が学校内でもいつもになったのかって言うか視線がなんか嫉妬しているみたいだ。

 デレ目、上目遣い、少し嫉妬している、何だこの完璧なまでのツンデレは、いかん堕ちてしまう。


「当たり前だろ仲いいって言うか家族みたいなもんだろ」


 そう言うといっそう顔を赤くして


「じゃ、じゃあ志龍は家族として私をどのポジションで見てるの?」


「どのポジションとは?」


「妹とかお姉さんとか、後は妻とか⋯⋯」


 答えたい! 答えたいけど答えにくい、何だこのもどかしさは、くっそー、ありのままに言うべきなのか言わないべきなのか。

 いやーね、俺も伝えたいよ妻ポジションだってことは、でもね、今かって話なんだよこっちから言わせてみれば、言いたいよ、でももし近くに人がいて聞いてたらどうするの、そうだよ俺はチキンだよ!

 まあとやかく言っても


「妻一択だろな」


「────っ!」


 顔が赤い、これはお互いだろうな、結構言った本人も恥ずかしい。


「⋯⋯」


「⋯⋯」


「⋯⋯」


「⋯⋯」


 喋れない! いやほんとマジで喋れないよこの雰囲気、変な空気にしたの誰だよ、俺だよ! 自問自答みたく変なことをしても埒が明かないので。


「れ、レポート終わったか?」


「う、うん終わったよ」


「か、帰り暇か?」


「う、うん暇だよ」


「⋯⋯いく?」


「? 何処に?」


「スターミュウ行く?」

 

 そう言うと目を輝かせて


「うん!」


 ワクワクした素振りはやっぱり昔と変わっていない、懐かしいな、そう思うと何故か笑いと共に1粒だけ涙が出てきた。

 今も本当に楽しい、でも昔の様に4人で笑い合っていたあの日々がとても輝かしく今では手に届かないものなのだと感じさせる。


 レポート作成は美穂が会話の後10分後に終わり、俺はその5分後に終わった。


「終わったー! 歳とった気分だよ」


「なーに言ってんのよ16歳、まだまだこれからでしょ」


「そーれもそーだな、さーて行くか」


「うん行こっか!」


 コンピューター室を出ると


「おーい志龍くーん」


 少し低めの俗にいうイケボと言う部類に入る声がした、聞き慣れている声なので誰なのかはすぐに分かった


「学園長、どーしたんすか」


「いやちょっと野暮用でーね、少し君と話がしたいーんだーよ」


「話?」


「そうさね、話だーよ」


 いつも通り癖のある喋り方だ、用はあるが


「待ってるから行ってきたら?」


 と美穂が言うから


「おやデートかーい?」


 とおちょくられた、2人で顔が真っ赤になった。


「まあ少し待っておいてくれ」


 少し移動する、無駄に金がかかっている学園長室だ、


「話って何ですか?」


「いきなりーか君は、まあいい、さて君は『ロベン』と言う場所についてはどこまで調べたんだーい?」


 質問に虚をつかれた、何故学園長が知っているんだ? 焦る、もしかして学園長も黒魔道教の?! ならまずい、ここは戦況的には相手に地の利がある、冷や汗が出る、向こうを見ると不気味な薄ら笑いを浮かべている、すると口を開き


「なーんてね、驚いーたかね? 私が黒魔道教団の回し者とでーも思ったのかーな、なら残念ーだね私は違うよ」


 緊張が少し解れた、肩の力が抜け疲れが一気に出てきた。


「驚かせないでくださいよ、そして何で知ってるんですか?」


「ハッハーごめんーねちょっとからかいたかっただけだーよ」


「心臓に本当に悪いですよ」


 こっちは少しばかり肝と心臓が冷える思いをしたのだから。


「ごめんねー、それで知っている理由かーい」


「そう俺はそれを知りたいんですよ」


「5月位かーな、あの君が生徒会と喧嘩をした日ーに少し盗み聞きをしたーのだよ」


 この人本当に腹立つ、


「それプライバシーの侵害」


「学校で話してる方ーが悪いーんだよ」


 ぐっ、言い返せない、まあ知られたものは仕方がない


「学園長は何か知っているのですか?」


「いーや何も知らないーよ」


 手を挙げて首を横に振ってお手上げの様な感じのポーズをしていた、流石に俺も期待をしすぎたな。


「話ってそれだけですか?」


「あーいやーこれからーが本番だーよ」


「俺からしたら今のでも充分本番ですよ」


 学園長が少し笑う、そして目を落とし真剣な表情で、


「この学園にいると思うかい?」


「いるとは?」


「黒魔道教団の回し者さー」


「⋯⋯可能性は否定は出来ません」


 そう、可能性は否定出来ない、各国の重要なポジションに着く人ですら黒魔道教団だったという事件も少し前にあった、そしてこの学園の人数からして1人くらいいてもおかしくは無いと俺は思っている。


「私もなるべくそう思いたくはないんだけーどね」


「同情しますよ」


「でもねこーとなってくると疑わずには少し居られないんーだよねー」


「確かに⋯⋯そうですね」


 疑いたくわないが疑いたくなる、矛盾による理論の崩壊、頭が痛くなってくる。


「疑いたくはないよーなんかーいも言っているが、でもーね志龍君」


 口は笑っている、だが目は笑っていない、まるで人をも殺すような目だ


「僕は自分の城を破壊されたくないんだよ、だから志龍君が僕のこの城を破壊しようとでもしたら君であっても僕は全力で殺しにいくよ」


 これは確固たる決意だ、彼、ロベンヌ学園長はこの学園が大好きだ、彼自体が明言している、自分が一番好きなものを壊されようとするそれは誰であっても許せないそういうものだ、それが彼にとってはこの学園であったという事だ。


「本気で俺を殺せるんですか?」


 冗談交じりにいうと


「いやーどうだろうねー」


 まさか本当に殺されるのではないかと本気で一瞬思ってしまった。


「所で志龍君、君は憂鬱と虚飾というのを知っているかい?」


 前者は気分が下がるとかだるいとかそういう意味だ。

 後者は内容が伴っていない、外見を飾る俗にいう上っ面というものだ。


「知っていますが、それが何か関係するのですか?」


「話の内容から察して欲しいんだーけどねー」


 少し頭を整理して考える、憂鬱、虚飾、黒魔道教⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯。






 思い当たるものが出た


「旧七大罪⋯⋯」


「ビンゴせいかーいだーよ」


「僕もーね黒魔道教に関してはすこーし調べてーるんだよーね、その中で一つの書籍が目に入ったんだよ」


 思い出した、リペアの所で読んだぞそれ


「昔、黒魔道教は1人の自由気ままな魔人を9人の人が崇めていた、そしてその名をとってシースラン教と名付けた」


「そう、そしーてシースランは9人に冠を与えた、それが強欲、傲慢、怠惰、色欲、暴食、憤怒、嫉妬、憂鬱、虚飾だと言われている、そしてシースランはある者に負けた、そしてそれと同時に虚飾と憂鬱は抜けた、その代わりに嘘と絶望が加わったと言うと書いてーいたね」


 俺もうろ覚えだからそうであったのだろう、


「それで学園長、貴方か危惧していることは憂鬱と虚飾、この2人の復活ですか」


「それに近いねー、彼らについては書かれていることが殆ど無い、だが2人ともそれなりに実力はあったと書いていた」


 憂鬱と虚飾、厄介なことにはならないで欲しいな。


「ともかーく、この学園祭で何かあっては堪らなーいものだからーね、少し警備を頼もうかーなー」


「分かりましたよ、いつも通り、働いた分はちゃんと給料下さいよ」


「分かってるーよ」


「んじゃ待たせているんでもう行きますわ」


「あーあ分かったーよ」


「失礼します」


「────────憂鬱ねー」


 去り際に学園長はそう呟いていた。


 さてここからが俺の今日のメインイベントだ


「待たせたか?」


「全然、30分くらいよ」


 少し膨れていた、こりゃスターミュウのパンケーキと服が追加だな。


「それじゃ行くか」


「うん!」


 さてここから始まるのは学園祭、愛と絆と勇気、そして友情が試される1年に1度の大イベントだ、まずは前半戦、最強の団が決まるまさに戦だ。

 開戦、赤ABC、青ABC、黄色ABC、紫ABC、このよんグループで1位グループ、2位グループ、3位グループをつくる、競技は3日かけて行われ決められる、1位グループは最も勇者などの注目が集められ、ここで1位になれば晴れて最強のギルドのもとに行けるとまで言われている。

 そして次戦、1日空いてこの日は学年と部活動の最強を決める、毎年注目されるのは魔道騎士団対生徒会の一騎打ちだ、もはやこの戦いは伝統にもなりつつあり毎年白熱している。

 そして最終決戦。団最強を決める戦いが幕を開ける、毎年、年に1度の祭典の舞台となるのはブレイブアリーナ、もはや国宝と言うべき歴史ある闘技場だ。

 さてそんな熱い戦いが幕を開けようとしている。

 年に1度、最高のお祭り、騒げ、謳え、そして戦え、ルーベル体魔祭、ここに幕を開ける。


 次回────ルーベル学園祭編スタート────

さてでは次回より学園祭編がスタートします、1年で一番盛り上がりますがその次の日の筋肉痛は想像を絶しました笑

皆さんはどんな思い出がありますか?

コメントなどお待ちしております。

それでは次回までドロン!

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