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作者: ハル

世界遺産  小笠原(Ogasawara)諸島(Island)


 広大な海に囲まれた孤島

北緯20度25分~27度44分、東経136度4分~153度59分の広大な海域に大小30余りの島々が散在する小笠原諸島。

映画やニュースで有名な硫黄(いおう)(じま)や沖ノ鳥島(おきのとりしま)なども含まれ、日本の排他的経済水域のおよそ1/3はこれら小笠原の島々によって確保されています。いずれも行政上は東京都に属しますが、主島である(ちち)(じま)ですら空港が無く、アクセスは東京・竹芝桟橋との間に概ね6日に1便運航している定期船のみ。まさに太平洋の大海原に浮かぶ離島群と言えるでしょう。


 独自に進化した自然と文化

そんな小笠原には、「最初に定住したのは日本人ではなかった」といった意外な歴史、太平洋島諸地域の流れを汲むと伝えられるユニークな踊り、そして、この島でしか見られない固有の生き物など、特異な歴史と文化、更に自然が豊富。特にその自然は、2011年6月にユネスコの世界自然遺産に登録されました。


 小笠原へ行こう!

小笠原諸島の父島は東京のはるか千㌔南にあります。小笠原諸島で人が暮らしているのは父島と母島のみで、自衛隊などの施設がある硫黄島、南鳥島を除く他の島々は無人島です。

小笠原を訪れるには東京港竹芝桟橋から父島二見港まで定期船「おがさわら丸」が就航しています。飛行場はありませんので船が唯一の交通手段になります。

船は朝10時に出港し、約25時間半の船旅をへて、父島・二見港に到着。通常では6日で1往復となっています。ちなみに航空路は現在開設されていません。


イルカやクジラに会える!

ウォッチングツアーに参加すれば、かなり高い確率でイルカやクジラに遭遇することができます。もちろん、野生動物が相手なので、出会えないこともありますが、会えたらラッキーですね!

マッコウクジラは島から20kmほど離れた外洋に生息しており、冬場の海況が不安定な時期より、6~11月頃の方がウォッチングツアーも多く催行されています。代わりに、12月下旬頃~5月初旬頃まではザトウクジラに出会うチャンスがあります。ザトウクジラは繁殖と子育てをする為に小笠原へ回遊してきます。彼らは水深200mより浅い海域で過ごすので、ウォッチングにはボートは勿論、陸上からもチャンスがあります。



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