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虹屑の戦鏡譚  作者: 山鴎 柊水
冒頭
1/26

Introduction 邂逅

 精霊歴1683年、このころから歴史は重大な岐路に立ったと私は考える。

 数多くの歴史家は、魔女狩りが沈静化の一途をたどり、王政が一番栄えた時代であると記述する。王政が勃興し、民主化へと導く過程であったと。

 民主化の礎の時代、また魔女狩りが終わる時代。さまざまな呼称で呼ばれているが。

 私はこのように呼びたい『魔法をかけられた時代』

 なぜそのように思ったか、それはある日記を発見してしまったのだ。

 その大発見を私は独り占めしてしまった。どの一級資料よりも勝る日記を、民家から見つけ出してしまった。

 読むうちに日記に書かれた内容は、この時代を壊そうとした者たちの物語だと。


 歴史の教科書に必ずと言っていいほど名前が出てくる3人の女性。その側に仕え、陰から支えた男の日記であった。その男は謎が多く、どの資料を調べてもわずかなことしか書かれていない。その男の日記を見つけてしまった。

 名はイツキ・フェリックス

 フェリックスとは幸運なものという言葉であり、これが真の姓ではないことは既に知られている。そのために、名前しかわからない人物である。


 魔法をかけられた時代

 その当時の人は誰も気付かない。精霊という名の魔法に支配された世界が存在していた。人々は魔法の森に迷い込み、ついには魔法の森にいることすら忘れてしまっていた。殺し合い、憎しみ合い、負の連鎖が愚かなほど結びついた時代。


 私はこの時代を解き明かしていきたい。日記を元に物語を創っていく。物語を創るうえで、一級資料から、見向きもされない資料、嘘だと言われている資料と、そのほとんどを読んだつもりだ。それらもふまえて物語を作る。これはフィクションであり、ノンフィクションでもある。



 私は物語の題名を決める際に、この日記の名を借りることにした。


 日記の名は『虹屑の戦鏡譚』




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