絶対恋愛宣言3
3話
登校中、ダイゴは考えていた
現実世界で、ヤンデレではない、女性
考えただけで気分が悪くなるが我慢した
恋愛ゲームでなら2次元と言うだけでまだマシなダイゴ
しかしこの3つの条件を満たすのは結構難関である
「どうすればいいんだ・・・俺は・・・」
ふと通学路の路地の前を向くと
こ、これは!?と思う状況下
3メートル先には学ランの男達、約3名
その中に一人、どう見ても困ってる少女がいた!!
少女の制服は確かに同じ学校の物
こ、この現状はどう考えても
『お嬢さん、これからどうですか?お食事でも』
『い、いや、私学校に行かないといけないので・・・』
『何ぃ!?断るってのか?』
『だ、誰かぁぁぁ助けてぇぇぇ』
見たいな展開で
『待て!その子から離れろ』
ってなって、どーん、ばーんとなり
『お、覚えてろー!!』
と言うありがちなせりふ言われるほどボコボコにして
『せめてお名前だけでもー』ってなる
最高のフラグじゃないか!!
(※以下はあくまでダイゴの脳内妄想です、色々混ざってますね)
「よ、よぉし!」
向こうの怖そうな方々に聞こえないように小さく言うと
彼らに声を掛ける為近づく
「あ、あの!」
刹那、風が切れるような音と共に
―――少女が回し蹴りを繰り出した
男達の顔面に直撃
3人(+1名)全員吹き飛ばされる
そして鈍い音と共に落下した
「げはぁぁぁ!?」
突然の出来事にかなり動揺するダイゴ
あれ?今俺は少女を助けようとして
少女に回し蹴りを喰らった気が・・・
脳内で整理するもゲーム内で普通に体験することの無いヒロインからの
痛恨の一撃で完全に混乱する
「・・・ったく、本当に面倒ね」
少女はスカートの砂誇りを掃う
え?現実の女子って皆こんなものだったっけ?
どうしても格闘ゲームの女キャラにしか見えないじゃないかこいつ
容姿は美少女といってよほどだが、戦闘力は測ったらス○ウター壊れるんじゃないか?
と思えるほどの攻撃であった
「あんた達、二度と私の前に出るんじゃないわよ?」
すごい剣幕で少女が言うと学ラン3人組は退散していった
ダイゴはいまだに倒れたままだった
今の状況で立ち上がったら何か、トドメ刺される予感がしたからだ
(何だよこのシチュ、俺にどうしろって・・・)
選択肢タイム
1、「お前!助けようとしたのに何しやがる!?」と怒りながら立ち上がる
2、ここは冷静に少女が何処かへ向うまで死んだふり
3、「ふう、大丈夫でしたか?お嬢さん?」と誇らしげに話しかける
さあ、ゆっくり考えよう
1はまず無いな、むしろ死亡フラグだ
初期装備のみでハードモードのラスボスを倒すのと比例するほど
無理だ、木の棒で魔王は倒せない
となると、2は
確かに安全かもしれない、が
それではフラグがたつか?答えはNOだ!!
となると・・・
現実モード
「ふう、大丈夫でしたか?お譲さん?」
「ちっ、まだ息の根が残ってたわね」
手を鳴らしながら少女がすごい剣幕で近づいてくる
フラグとか気にせず死んだふりしとけばよかった!!
「ちょ!まってまって!!俺さっきの奴らとは関係ない!巻き込まれただけ!!」
すごく焦りながら説得を試みる
「・・・ん?その制服、確かにさっきの奴らと違うな」
冷静になったのか、少女は納得してくれた
よかった、この選択肢で合っていたようだ
「で、何でこんなところで転がってたの?」
「あなたの蹴りに巻き込まれたんだよ」
他人事の様に聞いてくる少女にツッコむ
「え?じゃあやっぱりさっきの奴らの仲間?」
「違う、助けようとしたところまとめて排除されただけだ」
「あら、それは残念だったわね」
あ”ぁ!?この雌化の霊長類、完全になめ切ってやがる・・・
これだから3次元は
「ったく、入学初日から嫌な経験するな。悪いが先に行かせてもらう」
と行って立ち上がり、ダイゴは通学を再開した
すると、ふと気が付く
「・・・そういやさ、何でこんな所で立ち止まってんだ?」
さっきからずっと動かないでここにいる
ヤンキーに絡まれてもおかしくない
・・・まさか
「お前、学校への道知らないの?」
「・・・・・」