プロローグ・配信前夜
とある大学のとある研究室。
一人の白衣女性が背もたれに体を預けて座っていた。
彼女の名は江口珠美。
結構いい歳の美魔女である。
若さの秘密はと問われれば恥ずかしがることも無く真顔でセックスと答えるようなビッチでもある。
爪や化粧、服装はそれほどではないのだが無造作に伸ばした染めた金髪が目を引くギャルといった見た目。
大学で教鞭を振るうにはちょっとハデな見た目だ。
親友が理事長という縁もあって大学にて研究を重ねている。
専門は近代史。表向きは。
実際は毒にしかならなさそうなエロ文化の研究である。
そしてそんな研究をしている人はそうはいないので彼女の講義はそれなりに人気だったりする。
そんな彼女の目の前には一台のスマホとリングライト。
彼女はこれから動画配信サイトに乗せるべく自身の講義の一端を撮るのだ。
ハメ撮りなら何度か経験はあるが講義を撮るのは初めてである。
若干の緊張は持って当然。
しかし少子化やらいろんな事象がありいくら縁故採用に近いとはいえ潤沢に使えるお金はない。
少しでも活動資金を得るためにはこういうこともしなくてはならないのだ。
またこの活動はお金の為だけじゃない。
流れの速い現代。歴史に埋もれていくものも少なくは無い。
その中にはもちろんエロも含まれる。
そうしたものを後世に残すための活動ならば気恥ずかしさなど些細な問題だ。
一つ息を吐き、録画のボタンを押す。
江口珠美の挑戦が今始まる。




