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プロローグ

未熟者ですが、頑張りますので、よろしくお願いします。

感想を頂けると幸いです。

午後からひどく降り出した雨は、一人の傘もささない少女の体を打ち続けていた。その少女はまるで心でも無くしたかのように、小さな青い砂の砂時計のネックレスを握りしめ歩いている。他の人々は、傘をさすなり、カバンでしのぐなりして足早にかけて行く。ザァァっと地面をうちつける雨に心などない。

少女は立ち止まり、ネックレスをひきちぎった。それを力いっぱいに握りしめ、地面に投げつけようとした。

その時、後ろから一人の少年が少女の腕を握った。ネックレスを投げさすまいとしている。

「何してんだよ、お前…。それ大事なもんだろ?」少女はゆっくり後ろを振り向いた。

「…星野君?」

「はぁ?星野?何言ってんだお前。俺の顔が見えてないのか?」その言葉は少女の耳に入ってはいなかった。少女は安心して眠りについてしまったのだ。顔には笑顔が浮かんでいる。少年が盾になり雨をさえぎったせいか、はじめて少女が泣いているのに気付いた。少年は少女を強く抱きしめた。

「…またお前は星野かよ。俺のこと…少しも見ようとしないんだな」

その瞬間、少女の唇には少年の口が押しあてられた。そのことを、私はしるよしもなかった。

知っているのは”雨“だけだ。

どうだったでしょうか?

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