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彼方より雫を求めて  作者: 春星
第三章 桜剣と神器と雫
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第30話 「弟子」の想いと「彼女」の想い

あの後、黒ヒスイを含めた重傷者をシイナの幻影投影(フォルムチェンジ)、治癒士で治療し、一通り説明した後、討伐完了報告をした後でシイナは個人的な話としてヒスイに呼び出されていた

当然、シイナに断る権利は無いと自覚しているため了承した

シイナ「それで?話ってなんだ?」

ヒスイ「.....貴方もわかって言っていますよね」

ヒスイは背を向けながら言う

シイナ「...........」

ヒスイ「今一度問います」

そうしてシイナに向き直り、

ヒスイ「あのチューリップの意味はなんだったんですか.....?」

シイナ「.........」

ヒスイ「あのチューリップの意味は「永遠の別れ」つまり、私とは決別をした

そういう意味じゃないんですか...!?」


シイナ視点



シイナ「.........」

何も言えない

いくら仕方の無い事情があったとはいえ、ヒスイの意志を踏みにじるような真似をしたのは事実だからだ

それこそ、一人で探せば良いという選択肢もあったが、それについては説明したため、仕方の無い事ではあると。

ヒスイもそれは分かりきっているだろうが、何より彼女の心が、想いがそんな勝手なことは許さないと叫んでいる

ヒスイ「なんとか言ったらどうですか......!」

シイナ「.....すまん」

ヒスイ「私は謝って欲しい訳じゃないんですよ....っ!」

彼女の顔が段々と崩れていく

彼女の顔は見ていないが、顔が涙で染まっている事くらい分かってはいる

いや、見ていないのではなく、見れないが正しい

ヒスイ「....どうして、どうして一回目会えた時はあんなにも喜べたのに今では喜べないんでしょう.....」

罪悪感。

そんな言葉が身体中に押し寄せてきた

罪の意識なんてもう感じることは無いと。そう思っていたが今の俺は罪の意識を覚えている

今思えば初めからチューリップなんて贈らなかった方が良かったかもしれない

そうしたら今頃これほどまでに彼女が悲しむことは無かったのかもしれない

しばらくの間静寂が訪れた

恐らく最悪の選択肢だが、今の俺にはもう耐えられなかった

シイナ「......すまん」

そう言い残し、静かにその場を後にする


やがて、俺は「仲間」として再度迎えられたが、それ以降二度と彼女と話すことは無かった

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