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彼方より雫を求めて  作者: 春星
第三章 桜剣と神器と雫
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第29話 救世主はいつも窮地に駆けつける

ヒナタ達は今日も人助けをしていた

森の中で新たに黒ヒスイを仲間として加えて。

ヒナタ「そういえば黒い方のヒスイってさ」

黒ヒスイ「ん?どうかした?」

ヒナタ「弟子の方のヒスイと真逆だよね」

ヒスイ「?

といいますと?」

ヒナタ「いや、弟子の方はなんというか常に敬語で、銀色の髪に白い装束だけど、黒い方はいつもラフな感じで、黒い...いや、赤黒い髪に黒い装束だから真逆だなーと思って」

カナデ「確かにそれはちょっと思うわね

お互いシイナを除いたら同じような人生を歩んでいるのに

まるで光と闇みたい」

ヒスイ「それほどシイナさんが光に包まれているんですかね?」

クスクス、と笑うようにヒスイは言った

黒ヒスイ「いやいや、彼はそんな光まばゆい存在じゃないでしょ

ヒナタ君の方が光っぽさを感じるけどね」

ヒナタ「...そういえば、あまり触れてはいけない気もするけどさ

弟子の方のヒスイっていつからシイナのこと名前呼びするようになったっけ?」

カズキ「そういや、なんかいつの間にか名前呼びになってたよな」

ヒスイ「シイナさんにチューリップを渡された時からだと思います

......もう、あくまで「弟子として、」彼に甘えるつもりはありませんので」

カナデ「「弟子として、」ねぇ......」

ヒナタ「あ、もしかしてあれじゃないかな

あの人を困らせていた怪物って」

黒ヒスイ「そうだね

それじゃ、ちゃちゃっと終わらせちゃおっか」

そうしてヒナタ達と怪物が戦っている同刻.....



シイナ視点


シイナ「とりあえず、一人で行動するのもいいが、ヒナタ達を見つけにゃならん」

俺の憶測が正しければ、「まだ、物語は終わっていない」

恐らく黒いヒスイや弟子のヒスイなどで物語が遅れている筈......

出来れば早めに合流したいが、俺はヒスイ程気配探知に優れている訳でもない

.....いや待てよ?

ヒスイなら俺の気配に気づくんじゃないか?

いや、仮にヒスイが「俺なんている訳ない」と思い込んで俺の気配を素通りしたらすれ違ってしまう

シイナ「いや待てよ.....?」

色々ことが片付いたらヒナタ達のやることはひとつ

それは「人助け」

仮にそうなら、街の住人に話を聞き回れば俺が追いかける形になる

そして、間違いなく俺よりも移動スピードは遅いはず

特に急ぐ理由もないしな

ならば情報収集しつつ探すのが良いか

....ん?

僅かに人の気配がする

残念ながら俺はヒナタ達のの気配なんて覚えちゃいないからこれがヒナタ達という確信は持てないが.....

気配によると人数は1、3、4.....6人か

動きが活発な奴が5人、鎮座しているやつが1人

そして活発な内4人が残りの1人を囲んでいる

という事は戦闘中か?

もし戦闘中で敵が1人なら鎮座しているやつはカナデ、残り4人が残ったヤツになるが.....

覗いてみる価値はあるな

そうして、その6つの気配に歩き出す


通常視点


怪物は想定していたよりもかなり手強く、近距離組の4人で囲んで動きを制限し、カナデが必殺必中の攻撃を繰り出す.....

これが5人の強敵に対する戦闘スタイルだった

しかし、作戦上、一人でも欠けると途端に包囲網が薄くなり、カナデが攻撃を当てづらくなり、結果、消耗しやすくなる

だが、そもそもの話ヒスイはシイナにかなり鍛えられていて、黒ヒスイもシイナが苦戦するほどの強さを持っており、ヒナタとカズキはシイナから回避訓練を叩き込まれているので、そうそう一人脱落するなどなかった

そう.....この時を除いて


カナデ「なっかなかしぶといわね.....だけどそれも次でおしまいよ

もう少しだけ時間を稼いで!」

黒ヒスイ「安心しなよ

君程度の攻撃は私には当たらない

まだシイナ君の方が速かったと思うよ?」

カズキ「だな!まだあいつの攻撃の方がキツかったぞ」

ヒナタ「でも気は抜かないように!最後まで手を抜かずに、このまま勝とう!」

ヒスイ「そんなの言われずともですよ!

それに、シイナさんの教えにも.......」

ハッと振り向く

ヒスイ「....師匠.....?」

振り向く、という事は勿論注意は怪物からそれていて、その隙を怪物は見逃さなかった

ヒスイ「しまっ...!」

直後にドゴォという音が響き、更にドガッという音が聞こえ、ヒスイのいた位置から後方の木の根元にヒスイが倒れ込んでいた

カズキ「くっそ...!」

何とかして隙を作ろうとカズキが急接近し懐まで潜り込んだが、まるでそれを読んでいたかのようにカズキを蹴り飛ばす

そして、同様の音が聞こえたのち、カズキが後方の木の根元に倒れ込む

そして二人で何とか包囲網を作ろうとするが、二人で作れる包囲網などたかが知れており、ヒナタもあえなく撃沈

何とか黒ヒスイは立て直すことに成功したが、怪物の姿がないことに気づく

もしや、と思い後方を見ると既に倒された後のカナデと怪物がいた

「残るはお前だけだ」

と言っているような悪魔のような笑みを浮かべた後、その怪物は急接近して黒ヒスイを倒そうとする

黒ヒスイ「あんまり...!舐めないで欲しいなっ....!」

そう、黒ヒスイには黒炎があるのだ

とはいっても黒炎と武器は兼用して使えない

黒い斬撃も距離が近すぎて普通の斬撃と変わらないため意味を成さない

つまり、黒炎も結局は意味の無い時間稼ぎにしかならない

戦局は若干黒ヒスイに傾いているが、不利なのは黒ヒスイも同じであった

包囲網を作っていた時の黒い斬撃に加え、現在の黒炎の多用

黒ヒスイ自身に疲労がかなり蓄積されていたのだ

このまま続けては自滅するのは時間の問題だった

黒ヒスイ「(どうする.....相手も「これ」がかなり強力な物だと理解しているからか、確実に当てられる射程まで近づけない

かと言って他に有効打がある訳でもない

このまま待っても結局は不利

どうしたら......)」

「桜花剣術 「影舞」」

直後、怪物の後ろから剣を持った男がそのまま剣を振り抜き、怪物は跡も残らぬ姿となった

「随分とボロボロだな

お前も.....こいつらも

ったく、何をそんなに苦戦しているんだかな」

黒ヒスイ「はは......全て君が原因だと思うんだけどな....

シイナ君」

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