創遏解説
・創遏
人間の体や自然など、あらゆるものに秘められた潜在エネルギーであると同時に、その者の生命力とも呼ばれている。
人々はこの創遏を引き出し様々なものに応用しており、特に戦闘面においては、創遏を如何に使いこなせるかがその者の実力に直結する。
・活遏
創遏の使い方で代表的なものの一つ。
その身に眠る身体能力を底上げすることであり、腕力、脚力、握力など様々な力を数倍にはね上げることが出来る。
この力を応用すれば、自分の体を鋼のように強固な物質と同等に強化したり、自分の武器に創遏を纏わせ殺傷能力を上げたりなど、戦闘面においてもっとも基礎的な使い方とされている。
・法遏
創遏の使い方で代表的なものの一つ。
自然の潜在エネルギーに共鳴し、数多の自然現象を発生させる。
地方によっては魔法と呼ばれ、その力は暗闇に光を灯したり、空気中の原子を集め水を生み出したりといった日常的な使い方から、巨大な地殻変動を起こし地割れを作ったり、稲妻と突風を集束しサイクロンを発生させるなど、とても幅広い使い方がされている。
・創成
創遏の使い方で代表的なものの一つ。
自らの想像力を応用し、無から物体を作り出す。
主に武器や防具などが作られる事が多く、日常生活にはあまり応用されることはない。
作り出そうと思えば食べ物なども作ることが可能だが、創成物が自らの創遏に依存するため、作製者が集中力を切らすと作り出したものが無に消える。
食糧を創成で作り出しそれらを食しても、創成者の意思が切れると無になり、質量や栄養素がなくなってしまうのである。
・唱加
使える者がごくわずかな特殊創遏。
自らの歌声に創遏をのせる事を表し、この力は訓練で使えるようになる事はなく、その全てが産まれた時に天性として身につけるものである。
さらにその中でも強大かつ希少な四つの力を『四凰の歌』と呼び、その力は一つで世界を変えるとまでいわれている。
・王創
活遏を限界まで高めた時、創遏が自分に眠る本能に色づき、体全体をオーラのように纏った状態。
活遏が身体能力の全てを極限に高め、纏った者の力を数段階上昇させる。
この能力を発現できる者は戦いの才に溢れ、この力に目覚める時、その多くが感情の起伏がきっかけだといわれている。
・王喰
体に纏った王創を体内に凝縮し圧縮することで、王創とは比べ物にならないほどの戦闘力上昇を発現させる。
その際、使用者の片目は自分の王創の色に染まり、纏っていた王創も全て体に吸収され見た目では分からなくなる。
この力はクロエとロランにしか使えなかったが、真創具の完成により、王創を纏える者ならば誰でも使えるようになりつつある。
パーミリアは、この力を『喰らい歌』と呼んでいたが、その真相は謎のままだ。
・創色
体に秘めた創遏には、それぞれ人の本能を表す色がある。
同じ系統の色にもいくつかの色分けがあり、黒でもクロエの深黒、エンドの漆黒といったように、一見似ているが意味あいが違うものも多い。
・赤系色
燃えたぎる闘志を表す赤。
その色は、強くなる為の信念と強き光に満ちた心を持っている。
深紅──カイト=ランパード
・青系色
静寂なる深見を表す青。
その色は、何事も冷静に見透す冷血な心を持っている。
深青──ラヴァル=リンガット
蒼天──リーンハイン
薄花──クスハ=ルールラ
・緑系色
恐れを蹂躙する心を表す緑。
その色は、自信に溢れ時に勇敢な行動を引き出す心を持っている。
深碧──シアン=ペルザ
青柳──ロドルフ=サーチス
深藍──グラニア
若菜──リリ-=ミルシア
・黄系色
純粋な心を表す黄。
その色は、まどろみなき意志と雫のように透き通った儚き心を持っている。
深黄──レオ=バルハルト
金糸雀──ルディ=スタイン ジャム=スタイン
・茶系色
絶対的な恐怖を表す茶。
その色は、絶望を好み破滅をもたらす心を持っている。
深茶──レイズ=ミル=レバンテ メルド
・桃系色
深き愛情に満ちた慈愛を表す桃。
その色は、何者よりも深き愛を宿し愛に溺れる心を持っている。
深桃──ナナ=ルールラ
薄桜──ティナ=ファミリア
・橙系色
親しき者を想う家族愛を表す橙。
その色は、己よりも家族を想う深き情愛を心に持っている。
深橙──アリス=フリューゲル
太陽──エレリオ=バルハルト
・白系色
己の信念に基づき正義を貫く白。
その色は、暖かく時に冷たくもなる誇示力を心に持っている。
純白──ロラン=グエリアス
深白──エルマン=サーチス
・黒系色
全てを飲み込む欲深き黒。
その色は、何者にも縛られることのない自由を心に持っている。
深黒──クロエ=エルファーナ
漆黒──エンド=リスタード