ドラゴンとの戦い2・罠
空ではドラゴンとワイバーン、地上ではリザードマンが進撃してくる。
草原の最前線に配置されているバリスタの戦列の射程範囲に入り、矢が発射される。
矢の一つがワイバーンに当たり、ワイバーンは墜落する。
「小賢しい人族め、ブレスで焼き払ってくれるわ」
赤いドラゴンが、地上に降りてきて炎のブレスを吐き、バリスタを焼き払う。
「バリスタを守れ!」
ハンニバルがゴブリン師団を前進させ、ドラゴンに向けて攻撃を加える。
さらに、陰陽師隊の放った狐の式神が、弓矢を放ちながら前進する。
ゴブリン師団や式神を前列に配置したのは、人の犠牲を少しでも少なくするためだ。
ハンニバルに相談したら、
「ゴブリンなら、いつでも補充できるから、いいんじゃないか。」
とビーストテイマーとしてはひどいが、
今回の戦いには有り難い話をもらった。
ゴブリン師団や式神の狐の攻撃に、赤いドラゴンは少しずつダメージを受けているようだ。もっとも、炎ブレスによって、ゴブリンや式神の被害はとても大きいのだが。
赤いドラゴンが、ゴブリンや式神に攻撃を受けているを見て、灰色のドラゴンとワイバーン5匹も地上に降りてくる。
灰色のドラゴンが地上に降りたった瞬間、灰色のドラゴンの立った地面が崩れ落ちる。
灰色のドラゴンは、足元の突然崩れに対応できず、落とし穴に落ちてゆく。
そう、最前列の前に大きな落とし穴を掘っておいたのだ。全面に掘れるほど時間がなかったので、当たり外れの可能性はあったのだが、ドラゴンを一匹落とせたのは、儲けものだ。
サヤから念話が入る。
『全軍前進して下さい!』
『空挺騎士団も出撃です!』




