リザードマンとの会話2
オヅヌはさらに話しを続ける。
「リザードマンの前王は偉大な王だったため、その後継者として相応しい人物が見当たらなかったらしい。そのため、我こそはという人物が3人あらわれたが、支持を集めきれず、それぞれが軍を率いて激突寸前らしい。リザードマンの社会は【力こそ全て】らしいから、勝者が結果的王になるらしい。」
「ちなみに、俺と話しをしたリザードマン達は、国境警備隊の任務を担っているらしいが、凄まじく暇らしく、ワイバーンやグリフォンが降りて来てびっくりしたということだ。」
状況はわかったが、さてどうするか。
「状況はオヅヌに聞いた通りだが、このリザードマン達に他に聞いておく事はあるか?」
「やっばり、ここは黒衣魔術団の代表として、参戦したいわね。」
「舞が参戦するなら、僕も頑張るよ。」
舞とダイチのコンビは、相変わらず的外れな事を言っている。
「おいおい、同盟の交渉に来てるのに、戦ってどうするんだ。」
俺は一応ツッコミを入れておく。
「三人の率いるリザードマンの戦いは、いつどこで起きそうなんですかね〜。」
サヤがのんびり話しつつも、指揮官の時の顔付きになっている。これには、俺もツッコミは入れられない。
オヅヌは早速リザードマン達に聞く。
「ガアガア」の会話がしばらく繰り返された後、
オヅヌは俺達に会話の内容を話す。
「3日後に、この近くの平原で起こるかもしれないという事だ。リザードマンは同族同士の戦いは、湿地で起こさないという暗黙のルールがあるらしい。湿地はリザードマンにとって住処であると同時に聖地のような場所らしいからな。」
「そうですか〜。では、ランスロット達を待って3日後にその場所に行ってみましょう。」
サヤには何か考えがありそうだ。