スピードスター vs キングゴーレム 5
『コウメイさん、スピードスターの外見が変化しましたが、一瞬見えたスピードスターの中身ですが…』
『はい。私も驚きましたが、パイロットのダイチが乗ってましたね。』
そう。キングゴーレム対策会議の時に話があった三つ目の方針とは、パイロットのダイチがスピードスターに乗り込むというものだった。それにより操作性を向上させ、近接戦闘に持ち込んだ際に、より有利に戦いを進める事を目的としている。
『コウメイさん、ゴーレムに乗り込むというのは、斬新なアイディアですが、ルール上問題ないのでしょうか。』
『はい。魔法で動かしているのは変わらないので、私としては問題ないと思いますが、大会本部がどう判断するかですね。』
『あ、たった今大会本部から連絡がありました!ゴーレムに乗り込むというのも問題ないそうです。よって試合は続行されます。』
リシューリューのアナウンスを聞いた観客席から歓声があがる。観客もここで試合中止となったら、堪らないだろう。
実はスピードスターにダイチが乗り込むという事は、事前にマザランやロレンツォには、話をしてある。
それを聞いた二人の反応は、
「決勝戦が盛り上がればいい」
というものだった。
魔術の発展という建前は二人の頭には既にないようで、プロモーターとして興業の成功こそがゴールになっているようで、俺は苦笑いせざるを得なかった。




