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決勝戦の朝
決勝戦の朝、試合場のある北の草原には沢山の人が集まっている。二回戦よりもさらに多くの人が集まっており、屋台も多数出店している。観客席を増設した甲斐があったようだな。
試合場に入り最終の打ち合わせを行う。どのように戦うのかは、前日までも何回も打ち合わせしてきたが、相手があのキングゴーレムなため、最後までやれることはやっておきたい。
打ち合わせが終わった頃、リシュリューの念話のアナウンスが入る。
『皆さまお待たせいたしました。ゴーレムコンテスト決勝戦を行います。』
試合前に両陣営の代表が、試合場で握手をかわす。
魔術団からはマーリンが、勇者組からは俺が出て握手をかわす。
「おや、勇者組からはダイチ殿が出てくると思いましたが、コウイチ殿ですか。」
マーリンは意外そうな顔をしている。
「まあな。こちらにも事情があってな。」
俺はとぼけた表情でこたえる。
「まあいいです。魔法はアートですから、私達が勝たせていただきます。」
「そう簡単には勝たせてやるつもりはないぞ。」
そう言って俺はマーリンの手を握る。




